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2004.04.11

映画の中の音楽達 ~JMさんの企画にノッてみる(2)~

 (1)に引き続き、2題選んでツラツラと。
 
 
4. favoriteな音楽映画
 
 「映画秘宝」という、電車の中で読むには表紙とか中の写真がアレな、B級映画愛にあふれた雑誌があるのですが、そこで少し前に「至高のロック映画69本!」というのをやっていましたね。「Cut」だったかでもやっていた同様の企画に喧嘩を吹っかけている姿勢が素晴らしかったわけですが、これがなかなかポイントを押さえたセレクションなので、興味のある方は是非ご一見を。カルト寄り、ロックのみですが。
 
 さてさて、そこのセレクションともかぶりますが、まずは定番「ファントム・オブ・パラダイス」。名曲を多々残しているPaul Williamsならば劇中曲のグレードももっと高くできたのでは?と思うところもあるんですが、監督の才とWilliamsの悪魔的な快演が素晴らしいです。
 
 最近ならば、コレ、「ハイ・フィデリティ」。原作が音楽好きの間で話題だったので、読後の映画化でしたが、「映画化」というのはこうやるんだ!という見本みたいな仕上がり。映像化の際のバランス取り・改作の妙が光る出来上がりで、ラストのライブ・シーンもイイです。音楽に入れ込んでいる人間ならば涙無しには見れないですよ、まったく。ちなみに、バイト役で登場のJ.Black主演の「スクール・オブ・ロック」も音楽への愛情にあふれた佳品っぽいから、暇になったら見ておきたいと思っているところ。
 
 バンドマンの青春もので、地味ながら名作といえば、「ザ・コミットメンツ」&「バンドワゴン」。前者はアイルランドのダブリンでR&Bバンドを結成する若者達の話。Alan Parkerが監督しているだけあって、映画もしっかりした作りだし、演じているのも素人中心なのがいい味になってます。後者は、今度はアメリカのインディー・バンドがツアーに出るまでのお話。アメリカのバンド・ツアーは小さなバンで各地を巡るドサ周りの過酷な生活で有名なんですが、そんな一般的なリアルさがよく描かれてます。UKのバンドや日本のバンドもそうしたUSツアーの苦労をよく話してますね(小山田圭吾、バッファロー・ドーター、少年ナイフとか)。海外進出とか言っている日本の大御所たちに、そんな根性があるとは思えないのが面白いところ。そう言えば、大名作「ブルース・ブラザーズ」もそうしたドサ回りをネタにしています。
 
 
 
7. 映画の中のunforgettable music 
 
 これもイロイロありますよね。映画監督の中には音楽の使い方のセンスも抜群な人達がいて、そういう作品は忘れがたいものです。近年、映画のサントラ=名コンピレーションという方程式を作り上げたQuentin Tarantino。処女作「レザボア・ドッグス」を見た時の「恋はウガチャカ」(お馬鹿な邦題です)とか"Little Green Bag"の格好よさにはシビレました。「パルプ・フィクション」のUrge Overkillも、前から彼らのことが好きでしたが、あんなEPのナンバーを引っ張り出すとは!と。
 
 Alex Coxなんかも音楽愛が映画にいい影響を及ぼしてます。「レポマン」とか、「シド・アンド・ナンシー」とか。シドといえば、「グッドフェローズ」のラスト、"My Way"。Martin Scorseseも音楽センスは良くて、同じく「グッドフェローズ」で死体が次々に見つかるシーンでかかるDerek & The Dominos "Layla"の間奏インスト部分とかの使い方は素晴らしいです。
 
 大御所では、Stanley Kubrickも音楽使いが天才的ですよね。「2001年」のJ. StraussとかR. Straussなんて、今じゃパロディの常連になるくらい陳腐だけど、あんなドラマチックな使い方、なかなか思いつかないでしょ。「博士の異常な愛情」のラスト、"We'll Meet Again"の歌詞との合わせ方もオツだし、「シャイニング」でのBartockとかもうまい。
 
 Tarantino以外で、近年、曲使いが上手い監督といえば、ウォン・カーウァイですかね。未見ですが、「ブエノス・アイレス」のPiazzolaとか。傑作の「欲望の翼」のイージーリスニング系50'sバンドなんて、セカンドハンドの映画パンフレットで演奏者チェックして手に入れてしまいました。「恋する惑星」ラストで使っている、フェイ・ウォンによるThe Cranberriesカバーも最高。
 
 後は、Cohen兄弟なんかも、映画のクオリティと音楽使いがバランス取れています。監督作「ビッグ・リボウスキ」内、夢のシーンで舞い踊る中流れる"Just Dropped In"なんてさすが。やっぱり、当時サントラのゲットに走ってしまいました。
 
 他にはMike Myersですかね。彼が全部選曲しているのか知らないものの、「オースティン・パワーズ」連作での選曲眼は素晴らしいです。Quincy Jonesの"Soul Bossa Nova"なんて、パワーズのテーマ・ソングと思っている人の方が今では多いくらいでは?Wonder Mints、Posies、Matthew SweetにRedd Kross、Susanna Hoffs(ex-Vangles)といった面子(米国パワーポップの重鎮集結!)を集めて、さらに劇中用にバンドまで組むかっ飛ばしたセンスも涙もの。
 
 その他では、Dennis Hopper大暴れな「悪魔のいけにえ」の「2」の方。未だにリメイクされたり、映画史上の名作として名高い1作目に比べると、忘れ去られた2作目でありますが、テキサスつながりか場違いなカントリーベースのギターポップ夫婦デュオ、Timbuck3が流れるのに唖然とした記憶が。
 
 おまけにホラーつながりでは、Dario Argento監督の「トラウマ」。映画の最後で唐突にヒロインがバルコニーで歌うラストの曲が何だか良かったので、サントラを探しているんですが......日本でも当時若干輸入だったようで、宇田川町界隈でも見つからず。現地、イタリアを旅した時も探したんだけど見つからず。版元も突き詰めたんだけど廃盤のようだし、どなたかお持ちの方いらっしゃいませんかね?

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Comments

力作のエントリありがとうございます。いろいろ観てらっしゃいますね。思い出せる事に脱帽です。私は細かいところ忘れちゃう性質なのでこういうネタを振っておきながら自分では引き出しが少なくて困ってます(笑)QTの選曲センスは素晴らしいですよね。

Posted by: JM | 2004.04.11 at 16:01

僕も記憶力がそろそろやばいお年頃になってきたので、ウェブ検索にかなり助けてもらってます。Kill Billもまだ見られないような状態ですが、ここ数週間前からアメリカでは2の方のプロモーションが凄くなってますね。

Posted by: bluegold | 2004.04.13 at 23:15

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