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2004.12.22

大塚製薬の秘かな野望

 書こうと思っている話の数に、書ける時間が追いつかない気がする今日この頃。ブログを始めると皆こんな感じになるんですかね。
 
 さて、小さいネタです。徳島県出身の人には失礼かもしれませんが、徳島って四国の佐賀県みたいな感じなのでしょうか。橋が架かる前には交通ネットワークの端のような感じだったと思いますし、鹿児島に対する高知のように最端ながら独自の観光資源があるわけでもないような感じ。香川には「讃岐うどん」があるけれど、徳島と言えば一般ピープルは何を思い浮かべるのでしょう?
 
 徳島には実は地元発祥の全国区で有名な企業が2つあります。「一太郎」のジャストシステム、もう一つが「オロナミンC」「ポカリスエット」の大塚製薬。
 
 で、大塚製薬の地元に行くと城みたいな迎賓館がそびえていてビックリするんですが、その向かいにもう一つ大層立派な建物があります。
 
 
  大塚国際美術館
 
 
 最近では橋の遊歩道から渦潮を眺めるのとカップリングで観光ツアーも盛況なようです。この美術館、大塚製薬がグループ企業とした陶板製造会社によって、古今東西の名画を陶板に複写して飾ってあるという場所です。創業75周年の記念事業らしいんですが、とにかくありとあらゆる有名な絵が集まっています。広さも海外の有名美術館並みで、5階建ての館内を全部見て回るには1日では少々キツイぐらい。
 
 美術館系の先生に名画のセレクトをしてもらっているので、古代の壁画から現代のポップアート、抽象画までカバーしようとする情熱がいやはや凄いです。バーチャルツアーというところで少し眺められますが、幾つかの有名どころでは実際の展示場所の環境を復元しようという試みまでやっていて(例えば、ミケランジェロの有名な「最後の審判」があるバチカンのシスティナ礼拝堂とか)、現存していない場所の展示の様子の復元とか意欲的な企画だなぁと思います。
 
 現代絵画には著作権の絡みがあるからとは思うけれど、その中でもかなり頑張って有名どころを集めてますね。残念ながら、ポロックのように凹凸がある画面やエルグレコのように独特の光沢が特徴的な筆遣いとかの再現は苦しい気がするんだけど、製造者によるのか作品によって再現率が違うのも見所で面白いところです。
 
 企画を起こした会長がパンフレットに文を寄せていて、「学生の内にはここで名画の複製を眺め、新婚旅行で行った海外で本物を眺めていただければ...」と、修学旅行で海外に行くようなご時世とずれたコメントを残しているのが興味深いのですが、入場料3,000円強ってのがちと痛いんだよなぁ。あと500円安ければ、間違いなく100%お勧めです。
 
 巷にあふれたトリックアートの美術館のしょぼさに比べたら、名画を全部集めてやろうという偏執的な意欲は凄いです。建物だけでももの凄い投資だと思うので、もうちょっとアクセスが良ければもっと賑わうのかなという点で惜しい気が。でも、この前行った時は結構な賑わいでしたよ。近くまでお立ち寄りの際は、ぜひご一見を。

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2004.12.21

AERAの「思いっきりミステリー映画」に突っ込んでおくか

 最近あざとい路線の記事が目立つAERA、買う気がうせて来る。週刊誌なんてそんなもんだよと言われそうなのは分かるけれど、俗っぽいテーマで気を引くのはまぁアリとしても、3人ぐらいの専門家でもない一般人(もしくはちょっと詳しい程度の芸能人)に話を聞いて、「Aさんはこうだ~Bさんなんかもこんなに~戻ってAさんも~詳しいミュージシャンのCさんに言わせると~Bさんはこう思う」みたいな記事でハイ1本ってのが多いのは雑過ぎるでしょ。
 
 昔から新聞、一般紙の文芸欄のお粗末さにはちょっと閉口するところがあって、特にカウンターカルチャーとかになると、少しは勉強するか、詳しい奴を呼んで来いと思ってしまうわけだけど、今週のAERAでもミステリー映画のベスト記事をやってて、これが少々お粗末。苦言を書いておこうか。
 
 海外の雑誌でも毎月のようにベスト100企画をやっていて、大抵皆の意見など合いっこないので、いろいろあーでもないこーでもないというのが面白みの一つでもあるのは重々承知。でもねぇ。
 
 「読者と通とアエラの独断で選ぶ決定版」ということで、「隠れた傑作、佳作を救済するため」と仰っておりますが、「編集部の推薦点」って何ですか?「ネットで男性306人、女性260人からアンケート」という雑なランキング(年齢層や男女比を考えてないんですか?)のことは置いておいても、編集部の調整が1/3ってのは......しかも、結果的に挙がって来ている映画って、結構名の通った作品の気がするんですよ。
 
 
 「探偵スルース。実は担当者も知らなかった、本格ファン、つまりオタクのための映画だ。」 
 
 
 確かに一度見損ねたので中古ビデオ屋とかで探したりもしているところなんだけど、「スルース」っていろんな賞を取った舞台劇が元のはずで、映画も結構有名では?少し前に日本でも野口五郎か誰かが出る舞台がかかっていた筈ですぜ、旦那。
 
 
 「残念と言えば『天国と地獄』(中略)、読者投票ではこのモチーフを丸写しした『踊る大捜査線』どころか、がっくり度の高い続編にまで引き離されてしまった。」 
 
 
 なぜか記者氏が「天国と地獄」に何度も粘着しているけど(確かに名作だけどね)、あれはパロディでしょ。元映画の題名まで言う丁寧さだし。そもそも、「羊達の沈黙」だって元ネタになってる気がするんですけど。
 
 
 「現代のアクロイド論争 ユージュアル・サスペクツ」
 
 
 最悪のネタバレ。紹介記事でありえねぇ。
 
 
 「『セブン』(中略)~(監督の)フィンチャーもブラピもその後の作品はパッとしないのに」
 
 
 えぇ~~~?「ファイト・クラブ」見てねぇの?
 
 
 「綾辻行人さん推薦の『サスペリア PART2』はゲテモノホラーである『サスペリア』の続編ではない。(中略)日本では不当に低い評価を受けているが、内容は玄人好みの犯人探しのスリラー」
 
 
 確かに未だにハリウッド等からリメイクのオファーが来ている名作なんだけど、アルジェント監督作ですぜ。相変わらず必要以上に残忍な殺人シーンは「ゲテモノホラー」チックだし、「アルジェントにしては」ストーリーがしっかりしているだけで、おかしいところ満載なんですが(そこがイイんだけどね)。そもそも、再発されてビデオ屋にもあるし、あちこちで言及を見るってことはそんなに「日本では不当に低い評価」ではないんじゃないの?
 
 
 「鈴木清順さん推薦の『恐怖奇形人間』は、江戸川乱歩の『パノラマ島奇譚』を下敷きにした怪奇ミステリーだ。」
 
 
 確かに最高な映画だけど、観た人なら言える。あれは「ミステリー」の傑作ではないです。しかし、鈴木清順、先のアルジェント監督作でも高迷作度の「インフェルノ」がベスト2!あなどれん。記者氏、こちらには言及なしですか?
 
 
 「どれもマニアックな感じの作品だが、『サブウェイ・パニック』はニューヨークの地下鉄ジャックを描いた隠れた名作で、」 
 
 
 我らが町山氏のご登場!なのだが、「サブウェイ・パニック」も「隠れて」はいない気が...
 
 
 「ご自身の作品を。(中略)もっとも『シベリア超特急』シリーズは『水野さんのフェロモン過剰な演技にはグッときます』とみうらさんも惚れ込んでいるし、」
 
 
 記者氏は「シベ超」人気の理由を知っている上で書いているのか不安でいっぱい。
 
 
 「中野裕通さんの期待はずれは『ロスト・ハイウェイ』。『わけのわからないところがいっぱいあって、脚本の不備を感じる』というのが最大の理由だ。」
 
 
 リンチ監督作品の話としてくくって書いているのだけど、あの監督の話をするのに「わけがわからないから期待はずれ」って、じゃ何を期待するんですか?と問い詰めたい気がする。
 
 
 大体、「識者」「通」に「おすぎさん」、「美保純さん(女優)」~誰ですか?、「石川三千花さん」とか入っているのは置いておくとして、「フローラン・ダバディーさん」トップってナニゴトですか。
 
 そもそも、「ミステリー&サスペンスの決定版」って、そのジャンルを定義してないのが大問題。識者の皆さん、「ブレードランナー」とか「ダイ・ハード」とか「フェイス・オフ」とか堂々ランクインですから。確かに名作だし、ジャンルを飛び越えた作品をそっとしのばせるってのも面白みの一つだけどね。ちゃんと主旨を設定して説明しろって、悪いこと言わんから。
 
 
 「『シックスセンス』が98票獲得したが、やはりミステリーに『あっちの世界』の超常現象が出てきてはまずいでしょう、ということでベスト10からは除外させていただいた」 
 
 
 あの~、「通」のセレクション結果で「デッドゾーン」取り上げてますが。先生!ボクは超能力は「超常現象」だと思いま~す!確かに名作で、途中のエピソードに異常殺人鬼探しがありますがね。
 
 
 「この点、乃南アサさんは『ポワロのようなインテリぶった探偵は嫌いですが、コロンボは飄々としていて好きです』。」
 
 
 あの~、「刑事コロンボ」に至っては「映画」ですらないと思うんですが...
 
 
 とにかくハチャメチャという点では面白いのかな。確かにセレクションにいい作品がいっぱい入っているとは思うんだけどね。
   

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ボランティアに出かける

 先日、機会があって新潟へ日帰りボランティアに行って来ました。報道熱が冷めると僕らの注目も冷めがちですが、まだまだ人手が要るのは確かのようですね。地震の数年後、親戚がいる神戸を訪れた時に、復旧していない地震の爪痕が予想以上で強い印象を残しましたが、やはり新潟の復旧もこれからの部分が多いのでしょう。
 
 新たな年が被災地の皆様にとって良い日々であるように祈りつつ、つつましい金額ながら募金を送っておきました。

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2004.12.18

あなたのセンス鑑定します

 noppo さんのところで知ったのですが、人のセンスを診断してくれるサイトらしいです。
 
 
   Jade Testing


 ちょっとふざけた調子の診断結果と診断の根拠に有無を言わせないところが笑えます。男がやっても女性向けの文章が出てくるようだし。
 
 面白いのは、ウェブ上でネタがどのように流布されていくのかが追える点。皆様、律儀に経由点を書いていらっしゃるので。辿って行くと、こんな感じ。
 
 
  本ブログ ← noppo's blog さん ← スミルノフ教授硬式ウェッブサイトsb版 さん ← KLaxon - O.P. on HATENA さん ← NEWSLinks さん
 
 
 こうやって広まって行くんですねぇ。ちなみに私めの結果は...
 
 
 
   jadetesting

 
 
 自慢していいのかな?「叶姉妹」が目標らしいですが...
 
 でも、最近、かみさんのダメ出しで昔から来ていた服の大半を処分させられましたよ。 「誰がどう見ても怪しすぎる」という部分が当たっていると考えりゃいいのかな?
 
 

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エターナル・サンシャイン

 アメリカにいる頃にあんまり映画館に行けなかったのは最大の後悔事。かみさんが映画嫌いなこともあり、金銭的な制約もあり、で最近も全然映画を見てません。何と言っても時間無さ過ぎなんだけど、そんなこと言ってるなら、ここで駄文を垂れ流している時間使えばいいじゃん!って言われそう。
 
 さて、アメリカを後にする前に、友人のアメリカ人カップルと4人で見に行った映画が"Eternal Sunshine of the Spotless Mind"。TV コマーシャルがいい感じだった上、途中で監督が Michel Gondry って分かったので、一度観に行っているというネイティブ2人に悪いと思いつつ出かけて見て来た。
 
 
 ちなみに監督は昔紹介した通り(買ってしまいました -その1-)、ビョークその他のクリップで名声を得たフランス人で、CGをうまく使いつつ詩情あふれる個性的映像を撮る才能の持ち主。脚本が Charie Kaufman って、「マルコビッチの穴」で有名になった脚本家。
 
 
 

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 Gondry の長編商業映画の監督デビュー作「ヒューマン・ネイチャー」も同じ2人の組み合わせながら、どうも期待外れとの声が多かったようだが、2作目はいいところが噛み合った感じがする。「マルコビッチの穴」は基本的に悲劇なダークな感じが意外だったが、「エターナル・サンシャイン」はSFチックで少し寂しげなほんのりとロマンチックなお話。

 日本では何と来年3月劇場公開ですか。ウェルメイドで適度に独創的ないい映画だと思うのでお勧め。個人的には映画を観たカリフォルニアの少し郊外の街での暮らしの想い出に、話の舞台に出てくるNYの雰囲気(特に通勤電車の風景)が懐かしくて、そこにストーリーの雰囲気が乗っかって、メラコンリックな思いになる。
  
 主演のJ.キャリーも批評家に嫌がらせに近い無視を受けた "Man On The Moon" では少し演技過剰な気がしたけれど(でも映画はいい作品だと思う)、この作品の演技は文句なしでは?
 
 
 しかし、米Yahoo! で見るアメリカ人の評価は厳しいな。平均B+ですか。確かに、ストーリーはP.K.ディックの簡易版みたいな感じもするけれど、優れものなのは全体的な雰囲気だと思うんだけどな~。一人、D をつけている輩がいたのでコメントを覗いてみた。(Emperor's New Clothes )ストーリーが気に入らないようだけど、「20分でトリックが分かった」ってシャマラン映画じゃないんだからねぇ。肝の部分が違うと思うんですが。
 
 じゃあこういう人の好きな映画ってどんなのだろう?って気になったので見てみると、他に批評しているのはわずか1本...

 
  Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl (2003)
  Overall Grade: A
  Story: A
  Acting: A+
  Direction: A-
  Visuals: A

 
 未見なので何とも言えないけれど、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のようなストーリーが最高らしい。う~ん、もっと他の作品の批評が聞いてみたい.......

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会社名の語源学

 元ネタのサイト様を忘れてしまったのですみませんが、「会社名の由来」についての記事をどこかで見ました。
 

   社名の由来
 

 サントリーとブリヂストンぐらいなら知っていたんだけど、ここまで揃うと目からウロコな話も多いです。個人的なヒットといえば
 
 
  セガ = Service Game
  オルファ = 折る刃
  小岩井農場 = 創業者の小野、岩崎、井上3氏
  キヤノン = 観音
  ロッテ = 「若きウェルテルの悩み」の主人公
  ボブソン = ボブ(アメリカ人)に損させる
 
 
 上の後半、凄過ぎです。
 
 さて、コンピュータ市販部門の売却が話題の「ビッグブルー」 IBM が International Business Machines の略だなんていうトリビアならあったので、海外企業のネタを探してみました。
 
 
  List of company name etymologies
 
 
 さすがWikipedia。個人的なヒットは以下の通り。

 
  Atari = 日本語の「当たり」
  DHL = 「小岩井農業」式の創業者イニシャル取り
  エプソン = Son of Electronic Printer
  Esso = 社名の略S.O.の読みの並べ替え
  Kinko = 創業者のあだ名(赤い巻き毛に由来)
  Mercedes = 初期の社員の娘の名前
  Oracle = CIA のプロジェクトのコード名
  Volvo = ラテン語で "I roll "(私は転がる)、最初はベアリングの名前
  Xerox = Xer がラテン語で dry、古い印刷技術の wet copying に対して
  Yahoo! = ガリバー旅行記の中で登場する造語
 
 
 へぇー。
  

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CSI: 科学捜査官

 ちと文章を書く気分じゃなかったんだけど、急にスイッチが入った。くだらんことでも書き散らすか。
 
 日本に帰って来て少し経ったので、何だか無性にアメリカのTV番組を見たくなる。最近、ある方が日本に帰国した際、お土産として向こうの番組を録画したものを持って帰って来てもらって感無量だったりしたし。

 でも、CSとかを利用しても、見たい番組って意外と日本では見られない。いろんな権利関係があるのだろうけど、特にアメリカのコメディ系の番組を見たいんだよ!
 
 手に入るところで我慢するか...というわけで、来年1月から 2ndシーズンの放映を始めるために、現在、平日の昼間に第一話からの再放送をやっているTV東京「CSI: 科学捜査官」を録画リ貯めして、休日に副音声で見たりしている。
 
  
 

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 アメリカにいる時も、USA Today だったかの記事で「最近始まった新番組の視聴率ランキング」(新シーズン開始も含むらしい)のベスト10に入っているので気になったりしたのだけど、ドラマを途中から見るのって人物設定が分からなかったりしてイライラするのと、面白い番組と聞いてもアレコレ見る時間が無かった(アメリカのケーブルのチャンネル数って凄いですから)ので、確認してなかった。
 
 どうやら、アメリカでの視聴率もかなりのものの様子。
 
 
  Complete Primetime Weekly Ratings: 11/29/04 Through 12/05/04
 

 1 CSI
 2 CSI: MIAMI
 3 SURVIVOR: VANUATU
 4 EVERYBODY LOVES RAYMOND
 5 ABC PREMIERE EVENT-12/5
 6 TWO AND A HALF MEN
 7 WITHOUT A TRACE
 8 E.R.
 9 NFL MONDAY NIGHT FOOTBALL
 10 LOST
 11 APPRENTICE 2
 12 60 MINUTES
 13 NCIS
 14 LAW AND ORDER:SVU
 15 RUDOLPH-RED-NOSE-REINDEER
 16 CSI: NY
 17 LAW AND ORDER
 18 COLD CASE
 19 WEST WING
 20 KING OF QUEENS
 
 
 1位。CBS系列の番組が現在強い。
 

 アメリカでは クライム・ドラマと呼ばれるジャンルに幅広い人気があって、ドラマの大半がこのジャンルか、Friends みたいなコメディ、シットコム。CSI は警察の科研、科学捜査班のメンバーが、遺留物等の分析で犯罪の真相を解き明かす様子を描いたドラマで、1話完結型。
 
 通常、2~3チームに分かれてそれぞれのケースを解決していくまでを追うので、数件の事件がクロスオーバーしながら話が進むのでテンポがいいのが受けている一つの理由かな。後は、あまり一般人が知らないような科学捜査法を扱っている点も興味を引いているのだろう。発売中のゲーム紹介文を見ると、劇中登場するような捜査道具が分かるかな?
 
 さらに日本でも売りにしているが、製作総指揮者がJerry Bruckheimer。プロデューサーとしてのビジネスの才能を見れば、映画で稼ぎ出す金額を考えれば大したものなわけだが、多少の映画好き人間ならば、まぁこの名前を見ての反応は推して知るべしだろう。まぁ、プロデュースした映画を見てくださいな。「ハリウッド映画とは?」のイメージにぴったり。
 
 「トップガン」とか「フラッシュダンス」みたいな映画もあるけれど、「アルマゲドン」「バッドボーイズ」「ザ・ロック」「コン・エアー」「コヨーテ・アグリー」と分かりやす過ぎるラインアップ。何と言っても痛恨の「パールハーバー」とかね。ちなみに、日本で公開されたか知らないけれど、言葉を話すカンガルーの"Kangaroo Jack"「退屈すぎて死者が出た」とされる"Gigli"並みにジョークのネタになって馬鹿にされていた映画。TVスポットを見ても、あまりのひどさに中指を突き上げたくなる出来なの必至。映画館でもこれの広告が入るとブーイングの声が聞こえて来たので笑った。
 
 というわけで、CSI も何となく全体的に作りが甘いのが気になる。舞台がラス・ベガスなんだけど、観光客の事件が少な過ぎて、無理やり舞台をベガスに設定している感じだし。西海岸の他の街に移しても全く問題なし。メインのキャラクター達も白人多過ぎで違和感アリアリ。最近のアメリカのドラマでは珍しいけれど。
 
 メインのヒロインがストリッパー上がりという設定とかハーバード出身の才媛がいるってのもちょっと無理があるし、そもそも化学分析官達が取り調べとかやるのかな?捜査を妨害する隣の室長は深みの無い悪役。最初の方で衝突しまくりだったチーフが刑事になると、感情的なもつれが解けてるし。
 
 唯一、キャラで光っているのがチーフの人。インテリな言葉を吐いて周りが全く分からないという極めてアメリカ的な風景に、虫好きで科学オタクといった変わり者感、感情を廃した冷静過ぎる振る舞いのミックスがドラマのスパイスになっている。しかし、喋り方が「ハンニバル」レクター博士似だと思うのは気のせいだろうか。
 
 しかし、番組のサイトを見ると、キャラの学歴まで設定されているのが笑える。これも「学歴社会」のアメリカらしい。
 
 日本の地上波でやっている本家がラスベガス舞台で、そこからスピンオフしたのがマイアミ編。最近は、NY編まで始まっていて知らなんだ。しかも、チーフ役が名優 Gary Sinise じゃないですか。
 
 しかし、この別の部署とキャラクターを登場させて少し違うコンセプトでドラマを増やしていく手法といい、犯罪を追う様子を扱うところといい、全くもって80年代以降、アメリカのクライムドラマの流れを変えた画期的な長寿ドラマ Law & Order のパチモンなんだよなぁ。社会派的な重さをライトにして、登場人物の設定・描写も軽めにした劣化版って感じで。骨太感が足りないんですよ。それでも、ストーリとか書けているので十分楽しんで見られるんだけど。

 Law & Order がどのシリーズもNYを舞台にあちこちでロケしてその土地の臨場感があるのに比べると、新シリーズのNY編もどうなのだろう?真っ向から本家に喧嘩を売るように開き直った気もする。日本では見られないので何とも言えんけど。
 
 他にもアチコチでアイデアを他から引っ張って来ているのが目について、これはパクリかなぁと。ネタばれになるので書かないけれど、最初の方の話に名作映画からの孫引きが...
 
 
 

ザ・バニシング 消失
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 ま、ブツブツ言いながらも楽しんで見てます。
 
 
 
 
 【おまけ】
 
 ファンページにあるドラマ使用曲のリストが結構面白かったのでご紹介。犯罪の影にはニューウェーブ系、盛り上がりをあおるダンス系、バイオレンスにはインダストリアルもしくはハードなロック、おっさん主人公にはR&Bってとことなのかな?
 
 
 

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2004.12.16

ドンキホーテの火災

 
 ドン・キホーテ2店で相次ぎ火災、4人不明 さいたま
 
 
 一言コメントスタイルが好きではないのだけど、今回だけ例外。非常に痛ましい話です。
 
 10年ぐらい前から住まいを転々とすることが多くて、北浦和から少し行った所に住んでいたことがあります。この全焼した店にも歩いて行けるような距離だったので、夜中にウロウロ出かけたりしてました。
 
 そこに集う客層の様子を眺めたりするのも面白くて、もう1箇所の大宮大和田店の方にも車で行ったり。休日の渋滞で両店とも有名でありましたが。
 
 よくつるんでいた北の方に住んでいる友人が遊びに来ると、一緒にチャリを漕いで深夜に出かけたり。引っ越してすぐにも六角レンチを買いに2人で出かけたのが何だかすごく記憶に残ってます。少し前(火災のかなり前)に海外に行ったかで連絡が全く取れない友人のことを思い、感慨にふけってしまいました。
 
 自分がその場にいたらと思うとリアルさも増します。何だかいろんな意味でやり切れない話です。

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理系 vs 文系

 書きたいことを思い付いた時に書くスタンスで続けるようになって来たので、過去に「書いてみようか」と書いてその実書いていないエントリーとかが結構ある。そもそも、ブログを別の場所で始めた当初は「毎日書かなきゃ」という状況があって、毎日続けるための題材設定をする必要もあったので、その内飽きて「その1」で終わっているシリーズとかもあるんだけど。
 
 確か昔に「理系と文系の分岐点」みたいな話を書こうかな?と書いたような気もするけれど、もう1年近く前かもしれないので記憶が定かではない。あんまり新鮮な切り口の話にもならないのかな。
 
 世の中で一流の人材を見れば、「理系」と「文系」といった単純な区切りの知識しか持っていない人って使いものにならないのが分かるように、大雑把な二律区分も哲学上の「心身二分論」みたいに時代遅れな感があることはある。(研究者として象牙の塔内の道を歩む場合は話が別。)でも、一般的な社会の現状を見ると、そういった切り分けで嘆きたくなる気持ちも分かる気がする。日本は「文系支配の国」といった話のこと。
 
 
 

理系白書
毎日新聞科学環境部

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2003-06-21
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 1年半前に出た毎日新聞の連載をまとめた本で、一通り出てきそうな議論を広くカバーしている一方、切り込みが浅いのが何となく日本のジャーナリズム的。少し前に「失敗」について考えたりしていたので、7章「失敗に学ぶ」が少し面白かった。実は最近知ったのだが、この連載記事の記者がブログを始めている。
 
 
  「理系白書」ブログ
 
 
 新聞記事にはそれなりに反響があったのかとは思うけれど、こちらのブログの注目度は微妙なのだろうか。コメントでも記者氏の隙の多さがしばしば指摘を受けていて、そこら辺にも「文系社会日本」を思わせる一面も。
 
 
 さて、「理系白書」のサブタイトルが「この国を静かに支える人たち」で、冒頭の内容が「報われない理系出身者」→「生涯賃金の格差、家一軒分」、「政界、財界もトップは文系」→「中枢に理系が不可欠」であるように、一番の問題の根源が「本当の必要性とリンクされず、社会的にそれ相応の対価を与えられていない理系的素養の現状」であるのはまぁ確かであるような気がする。
 
 日本の高度成長期を支えたのは明らかに製造業周辺で、海外の技術を追っかけたプロジェクトXに出てくるような人達とか、自動車産業のような品質・生産管理に関わった人達、世界に冠たる技術を持つ中小企業の工場達だろう。製造業の場合、開発者は言わずもがな、経営に関わった人材だって、少なくとも理系的知識を勉強しなかった筈がない。
 
 ちなみに、最近の日本ではコンビニや服飾のような小売業や通信といった分野にも世界に通用するイノベーティブな要素がある。欧米ベンチャー企業での Google のようにシリコンバレー・スタイルの先端技術がベースにあるビジネス・モデルに比べて、日本の場合、サービス業態をどうするかという文系的な部分に狙いを定めることが多いという話があって、一つには変動の激しい市場の性格の違いが背景にあるとは思う。一方で、理系人材がコミュニティに閉じこもって、そうした業界に出てこない、来れないという部分もありそうだ。
  
 日本の高度成長に対して、「国の発展を支えたのは当時の優秀な官僚がいたからだ。それに比べて、今の役人どもは...」という辺りには、「実は昔の官僚も...」というここら辺の文章が興味深い。
 
 
 「官僚神話の源流を追う」 (別冊宝島『官僚くんが行く』(1998) )
 
 「官僚いじめもほどほどにね」 (Hotwired 山形浩生の『ケイザイ2.0』)


 要は「結果論で日本の経済運営は成功したが、官僚達の政策運営は大勢に寄与していなかったというのが定説」との話。この上に、先の「理系白書」でも挙げられているように、政治家・官僚の大半が文系出身者という話が乗っかって、それにゲノムの失敗例等々、科学技術政策の失敗に見る「科学オンチ」ぶりが述べられて、中国やヨーロッパの政治家・官僚の理系出身者率が反例として挙げられるというのが、日本の現状を嘆く基本パターン。
 
 以下の本でも、宇宙開発政策における「理系オンチ」ぶりが、「理工系教養の欠如が招いた混乱 -無理解のまま進められた情報収集衛星計画」として痛烈に批判されていて興味深い。
 
 
  

国産ロケットはなぜ墜ちるのか
松浦 晋也

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 本自体はちょっと「宇宙オタク」っぽすぎる内容の感じもするのだけど(現実にそういうオタクはいるようで、僕の周辺にも強力なのがいる)、なかなか意欲的でいい本だと思う。一番の失敗の原因を中枢の「理系オンチ」ぶりに置いて指摘している。
 
 このように弊害が明らかであるのに、必要なポジションや役職に対して理系的な素養が無くてもOKとされてしまう風潮だが、「理系白書」内では阪大の1999年の調査例を挙げていて、入社すぐの給料が理系出身者が平均で70万円ほど高いのに対し、その後の逆転現象で生涯を通すと5千万円ほどの差になると書かれている。昨今までは金融業界はなぜあれだけ高給取りなんだという反感が世の中にあったと思うが、一般的に文系出身者の経営トップが多いというのも確かだろう。
 
 ここら辺はやはり欧米人では違和感があるようで、昔、学生時代にオランダ人と卒業して行く日本人の諸先輩の行き先を説明していた時に、「日本のような国でなぜエンジニアの年収と地位がそれ相応でないのか?」という話になったことがある。
 
 アメリカでは一般的には「文系」的な学位 B.A. や M.A. に対し、「理系」的な学位(厳密に言えば「科学」の学位) M.S. や M.A. の方が就職にも有利で、平均給料も高い。文系の学生生活も要求される勉強量はなかなかのものなのだが、それにも増して卒業のために研究論文をしあげ、研究プロジェクトにも幾つか参加しなければならないような理系の方が単位の取得や卒業が厳しいのも確かで、そこら辺の研究(室)生活は日本の理系学生もそんなに変わらないかと思う。そうした苦労に対して、それ相応の対価が用意されているということになる。
 
 お金のような外的な動機よりも、達成感ややりがい、目標設定といった本人の求める内的動機の方が、本当の成功につながるという「報酬」に関するロジックもあるので、個別の議論になればお金が全てではないのだろうが、総体的に見れば金銭的「対価」は一つの大きい因子である。 

 金銭的対価はある意味アメリカでは明確な基準で、IT産業のオフショアリングを受けて、MITでここ3年でコンピュータ学科専攻の学生が半分になったという話もある(日経 2004.11.25 「IT大国 揺らぐ土台」)。ビルゲイツがカリフォルニアのバークレーにコンピュータ学科の魅力を訴えに行ったという話もあって、将来の有望性から優秀な学生がバイオや金融方面に流れているという現状がある。才能はやはり収入に比例した業界に流れて行くということ。
 
 
 こうした話をしていると、一般的な話で「理系出身者の方がコミュニケーション能力が低くて、経営トップには向かない」という話が出てきて、理系を専攻するからコミュニケーション能力が低くなるのか、元々コミュニケーションが苦手な人間が理系を選考するのか、「鶏と卵」のような話にもなってしまう。大枠としてそういった話が分からないではないのだけども、議論として重要な基本的部分を見逃してるとも思える。「理系」とか「文系」の出身が問題なのではなく、「理系」的な素養を持ち合わせることができるのかが問題ということ。
 
 加えて、「コミュニケーション能力」や「リーダーシップ」というのが必ずしもクラブ活動やサークル活動における社交性と一致するものではないというのは採用のスペシャリストも語っているので、一般的なイメージの「コミュニケーション能力」と本当に仕事の場で必要とされるものに少し開きがあるような気もする。
 
 
 

面接官の本音〈2003〉
辻 太一朗

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 そもそもリテラシーやプレゼンの能力で言えば、理系の方が訓練は受けている筈だろう。一方で、日本の企業文化が学校での教育内容よりも、入社後の教育・経験を重視するということが、まず「つぶしが利く文系」という風説につながっていたという点もある。そうした会社の教育制度は、品質や社員のモチベーションを保つ上で一つの長所であって来たのでもあるだろうけれど。加えて、以下の文章にあるような「仕事と遊びが一体となった同僚との疑似家族的小宇宙」という側面も、「コミュニケーション能力」の考え方に大きな意味を持っていたかと思う。
 
 
 梅田望夫・英語で読むITトレンド: 
 「楽しい日本の会社」にアンチテーゼを突きつけるデル (2003.11.6)
 
 
 つまり、特に高度成長期の日本企業を思わせるようなそうした世界観の中では、「サークル活動」的な社内コミュニティに対するコミュニケーション能力が重要であったのかというところ。個の生活を重視する世代が増えた上、リストラ・能力給の厳しい職場環境のおかげで、「和」よりも利益を産み出す能力がシビアに求め出された中、果たして以前までのベースで考えられるのかという問題がある。
 
 
 結局、文学やアートの世界か法曹界の場合以外では数学・理系・科学的な素養というのは欠かせないはずで、しかもそれはあくまでも基本的な素養という部分になる。やっかいなのは、理系的な体系的基礎知識というのはいきなりの独学がしにくい点にある。演習と実体験・試行錯誤による学習が知識化には不可欠というのは行動科学等の定説のわけだけど、学校のような場での教育の方がどうしても効果的になるのではないか。
  
 自分も進路選択の際に文系と理系の進路のどちらを選ぶか悩んだことがあるけれど、好むと好まざるに関わらず必要な基礎知識というのが理系・文系両方にあって、基盤の部分はある程度、基礎的な教育で学んでいないと、自学で先に進めることもしにくい。実社会に出て、学校で教えるべきそうした基盤に思い当たることも幾つかあって、理系出身の自分の能力を見ても、統計の基礎を教えるというのが日本の教育カリキュラムでは足りなさ過ぎると思う。

 つい昨日も出張移動の電車の中で、期末試験期間らしい中学生達が「社会の暗記の方をまずやんなきゃ。時間かかるし。因数分解なんてコンピュータで終わり。数学は実生活じゃ役に立たないからなぁ。」と話していたけれど、一番「理系」的な素養として重要なのは、問題解決を通して学ぶ「科学的な問題の考え方」や「解決方法の模索のし方」にあると思う。そして、これはそれなりに時間をかけた経験や訓練でしか身に付かない。
 
 「数学なんて実生活で役に立たない」という学問と教養に関する議論については、この本なんかも考えさせられる。
  

 

東大生はバカになったか―知的亡国論+現代教養論
立花 隆

文芸春秋
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 最近株を落としている立花隆だけに、じゃあどうするのか?という最後の方の議論に結構?マークがついたりするのだが、中の一節で哲学者オルテガ・イ・ガゼットを引いている。
  
 「現代の教養の大部分は科学から発している......(よって、)社会の指導層が、今日、物理学的世界秩序が何を意味するのかを知らないとすれば、彼らは完全な野蛮人である。」
 
 本来、即効的で実学的ではない知識である「教養」についてどう教育するか?という点について、僕には少々異論があるのだけれど、それを置いておいたとしても、科学的な知識という奴には「教養」的な価値以上に「実学」としての価値があると思う。
 
 実社会に出て実感したのだけど、一種のデスクワークをする場合、学歴とかに関わらず論理的な考え方ができる能力というのは重要になって来る。実社会の問題は理論に出てくる問題よりも遥かに複雑で解くのが難しい。MITのビジネススクール教授 A. Geoffrion が70年代に論文タイトルで
 
  「常識による計画は貴社の健康にとって有害になりますよ!」 
 
と書いているのだけど、影響する要素が多い場合、往々にして人間の直感と科学的な最適解がずれる。理論的なものの考え方というのが重要になってくるわけだ。
 
 
 そこら辺が算数嫌いを産み出すきっかけにもなっているような気もする。授業でいろいろな理論を理解して行く上での「分からない」というつまずきは、常識的な感覚に対しての違和感を超えられないところにあるんじゃなのかなと思うわけだ。

 オカルト信仰者みたいな科学的素養がない人間が勘違いしやすい理屈として、「科学では説明できないことがある、だから~(霊界は存在する云々)」といったものがあるけれど、科学者は科学の説明能力の限界なんて重々承知している。数式に入れれば答えが出てくるというイメージは嘘で、例えば物理の基本である力学においてですら物が3個以上に増えると、その挙動は完全には式で求まらなくなる。
 
 簡単には説明できない現実を「うまく説明できる」ような単純化したモデル・理論・しくみを作り上げる。そうしたモデルを幾つも並べて、理論的に検証した上で最も「うまく説明が合う」ものを選び出すというのが科学の本質。だから、現代科学では説明できない内容に対する対案に、さらに現実に合わないようなくだらない理屈を持ち出すというオカルト的なものが笑止なのはそこの部分にある。でも、人間の直感的・感覚的な部分と科学の指し示す方向の違いという点では、トリックのテクニックとして個人的に興味を持っているところではあるのだけどね。
 
 
 さて、新聞には「理系離れ」の言葉が踊っているけれど、それは本当なのだろうか?
 
 
 内閣府「科学技術と社会に関する世論調査」
 (18歳以上対象、2004年1~2月実施、全国2,000人回答)
 →「科学技術に関するニュース・話題に興味がある」 10代 36.4%、 50代 58.8%
 
 国立天文台アンケート結果
  (小4~6対象)
  →「地球は太陽の周りを回っている」 正解 56%、 不正解 42%
 
 兵庫県芦屋市「学習状況および生活・意識調査」
  (小5と中2対象、2004年1月実施)
  →「数学がとても好き、まぁ好き」 小5 65.4%、 中2 49.9%

 IEA「数学・理科の学力に関する国際比較調査」
  (中2対象、2003年実施、46国・22.4万人回答)
  →「数学成績順位」 1981年 1位、 2003年 5位
  →「理科成績順位」 1970年 1位、 2003年 6位
 
 

 残念ながら、やっぱり本当らしい。ダラダラ書いて来た上のような議論を踏まえても、教育の制度にもいろいろ問題がありそうだ。しかし、天動説はちと驚異的。アメリカの子供が進化論を教わらないことを笑ってもいられない結果だ。
 
 世の中の雑誌やTV番組を見て海外と比べても、世間一般にもう少し理系的分野に興味があってもいいと思う。頂上に上るまで遠くを見渡せないような教育の仕方にも問題があって、先端技術や社会に役立っている技術にどうつながっているのかをうまく見せてあげれば、汗を書いて基礎理論を学ぶ、山をえっちら登っているような間にも張り合いが産まれると思うのだけど。

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2004.12.08

アメリカのレコード屋

 思わず「レコード屋」と書いてしまいましたが、一般的な「CDショップ」の話です。
 
 アメリカを離れて半年ほど経つと、だんだん向こうで過ごした日々が懐かしくなって来ます。勉強に追われた日々とはいえ、学生生活に比べると、あちこちで摩擦を調整して、組織の動きを考え、疲れて通勤電車に揺られる東京のサラリーマン生活が快適と言えないのは当然ではありますが。
 
 愚痴はさておき、書き忘れた向こうの話でもまとめておきましょうか。少し前からアチコチで取り上げられているスターバックスの音楽連携ビジネスの話。
 
 
  K STYLE WEBSITE :: BLOG さん 
  「米国スターバックス、本格的に音楽流通事業へ」
 
 
 「店で聞いて気に入った曲を CD に焼いてくれるサービス」の話で、確かこういったことを始めるという発表自体は少し前にプレスされていた気がします。スタバも特に日本では経営が苦しくなってきたようなので、実際のサービスを目にすることがない内に撤退しそうな感じも。

 と、個人的に反応したのは、この話の中に出てくる "Hear Music"という部分。
 
 
  HEAR.JPG

 
 Hear Music というのは元々CD屋で、1990年創業。1999年にスターバックスの傘下に入ったとのこと。だから、僕のいたカリフォルニアの北、サンフランシスコ周辺には結構店があります。上の写真は、スタンフォード大のある Palo Alto のショッピングセンター内店舗。スタバ・サイトの紹介部分を見ると、創業はマサチューセッツなんですな。
 
 基本的に少しアダルトな曲選ながら、店員のセレクト棚が多くて、店構えは昔の WAVE を思い出させる感じかな(店はそんなに大きくないです)。そういったジャリより上のアダルト、しかも知性派が客層なもので、残念ながら観光客が歩いて行けるようなところには余り店が無いです。大抵、富裕層が多めのショッピング・センター界隈に立地。
 
 ここの店で、聞きなれないオペラ・アリア中心のロシアの歌手のガラとか、独特のダークなテイストのヒップホップとか、店員リコメンドから掘り出し物を見つけさせてもらいやした。なかなかいいのが、レーベルとしても機能していて幾つもコンピレーション・アルバムを作っていること。アダルト・テイストだけど、選曲センスがなかなかです。アメリカの大手のCDショップ・チェーンでも流通しているので手に入りやすいのもいいんですが、日本には入って来ていないのかな? 
 
 一番の人気企画が、Artists' Choice というシリーズ。ミュージシャンにお気に入りの曲を選んでもらってCDにするという、音楽雑誌の記事「私を作った10枚」に音楽も一緒みたいな優れものCDです。帰国してからも順調にアイテムも増えてますが、対象アーティストも豪華絢爛。
 
 
  Norah Jones
  Sarah MacLachlan
  Willie Nelson
  Johnny Cash
  Tony Bennett
  Sheryl Crow
  Rolling Stones
  Ray Charles
  Lucinda Williams
  Yo-Yo Ma
  Emmylou Harris

 
 音源も限られているし、意外性が無い場合も当然あるわけですがね。僕は Lucinda Williams のを買いましたが、劇渋でもかなりイイ感じです。聴きながら、カリフォルニアの空を想い、枕を涙で濡らしておりますよ。
 
 
 昔、くるりのボーカルが保守化するアメリカの状況をCD屋の状況とからめて語っていましたが、そこで唯一LAで面白い店としてあげていたのが、Amoeba Music。元々 Berkeley 発祥の店で、サンフランシスコ周辺がいいのは、こうしたインディー系のCDショップも充実している点です。
 
 Hear Music に比べて客層が若い学生等々なので、雰囲気に落ち着いた感じゼロですが(サイトを見に行ってもらえば、その原色デザインぶりで分かるとは思いますが...)。結構大きな倉庫じみた店にズラッと色々なCDが並んでいて、中古コーナーも半分近くあるのが特徴的。いろいろなジャンルを広くカバーしているところが日本にも近い感じで(最近の日本の輸入系CDショップは国内盤比率が高くなり過ぎな感も)、客層にもパンクスから渋いジャズ好きのおじさんまで混ざっているのが、アメリカ都市部のいい感じ出ています。
 
 サンフランシスコ周辺のベイエリアにはもう一つ似たようなインディー系のCDストアがあって、名前が Rasputin Music
 
 ここもほぼ Amoeba に近い感じ。会員カードがあるのと、しっかりした無料紹介紙を定期発行しているのがお気に入りでした。このチェーンはサンフランシスコのケーブルカー出発駅~ユニオンスクエアの間に店があるので、観光客でも行ってみることが可能。アメリカご訪問の際にはぜひ。ちなみに、以下のサイトでは「店員が傲慢で、愛想ゼロなのがマイナスポイント」との評価を受けてます。確かに Hear Music などに比べると、愛想の悪さはすごくアメリカ的。
 

   CD Sore Network


 観光で行くようなサンフランシスコの中心といえば、後は Virgin Megastore かな。帰る前に改装していたので、さらに大きくなっているのでは。こういうところでは面白いセレクションは期待できませんが、何がアメリカで受けているのかは分かりやすいかもしれません。ただし、店舗数の少なさから分かる通り、欧州企業だからセレクションも、田舎国家のどアメリカ的なものからは少しずれている気もします。 

 日本でも手に入ってしまうのか分かりませんが、Virgin 自身もコンピレーション・アルバムを出しています。アメリカの各都市にちなんだ曲集アルバムが安いわりに良くて、San Francisco 版がサンフランシスコ店でも売り上げトップに食い込んでました。カナダでも売っていたけれど、皆お土産に買っていくのかな? Village People とジャズが並ぶような感じではありますが、ゆかりの曲が並んでいるのでその土地の忘れ形見にいい気はします。I Left My Heart in San Francisco !!
 
 結局、大都市以外の普通の人達は Wal-mart のCDコーナーとか Amazon で買い物をしているんでしょう。そんなこんなで、一番アチコチで見かけていた黄色い看板、最大チーェンの Tower Records が在米中に倒産したのが印象的でした。
 
 
  TOWER.JPG
 
 
 今も全米で空きスペースのままなのでしょうか...

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オレンジ色の憎いヤツ

 体調悪くて死にそうでした。さて、「小ネタBlog~純情派」さん経由(「芸能人の通知票をつけよう~芸能人評価グラフ。」)で、「芸能人評価グラフ」というサイトを見つけました。
 
 ミュージシャン、芸人、アイドル等に評価点数を付けてみるという機能なんですが、世間一般の評価がどうなのかという点ではちょっと面白いところがあります。「10代男」の参加率が極端に高いですが。
 
 気になったのは冒頭のジャンル「売れっ子歌手」。予想される浜崎あゆみ辺りよりも何よりも予想外にバッシング率が高いのが「橙色の電子レンジ」。今、シングル等々の売れ筋No.1だと思うんですが、意外好かれてないのでしょうか?
 
 ちなみに僕の周りに現れた彼らのファンの方々はこんな感じでした。 
 
 
 
 疲れきって帰宅途中の電車の中。座って寝ていると、電車に響く隣の金切り声。携帯で話しては切り、次の話が始まっての繰り返し。やっと終わったかと思ったら響き出す、「花」の着メロ。
 
 
 たまたま隣になった飲み屋のカウンター席で、タバコの煙を煙突のように吹きかける男から聞こえてくる音楽論。対象は「橙レンジ」と「中島美嘉」。ケムいんですけど。
 
 
 夜の10時近く、家の外にタムロしている中学生。全員で唄い出したかと思うと、他が飽きても一人だけが歌い続けるその声はどんどんボリュームアップ。歌い通したその曲が「ロコモーション」(だっけか?)。「コレ、難しいけど、いい曲だよね?」って、ソコはカラオケ・ボックスじゃないのです。
 
 
 
 「人を憎んで音楽を憎まず」だとは思いますが。

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