2004.12.18

エターナル・サンシャイン

 アメリカにいる頃にあんまり映画館に行けなかったのは最大の後悔事。かみさんが映画嫌いなこともあり、金銭的な制約もあり、で最近も全然映画を見てません。何と言っても時間無さ過ぎなんだけど、そんなこと言ってるなら、ここで駄文を垂れ流している時間使えばいいじゃん!って言われそう。
 
 さて、アメリカを後にする前に、友人のアメリカ人カップルと4人で見に行った映画が"Eternal Sunshine of the Spotless Mind"。TV コマーシャルがいい感じだった上、途中で監督が Michel Gondry って分かったので、一度観に行っているというネイティブ2人に悪いと思いつつ出かけて見て来た。
 
 
 ちなみに監督は昔紹介した通り(買ってしまいました -その1-)、ビョークその他のクリップで名声を得たフランス人で、CGをうまく使いつつ詩情あふれる個性的映像を撮る才能の持ち主。脚本が Charie Kaufman って、「マルコビッチの穴」で有名になった脚本家。
 
 
 

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 Gondry の長編商業映画の監督デビュー作「ヒューマン・ネイチャー」も同じ2人の組み合わせながら、どうも期待外れとの声が多かったようだが、2作目はいいところが噛み合った感じがする。「マルコビッチの穴」は基本的に悲劇なダークな感じが意外だったが、「エターナル・サンシャイン」はSFチックで少し寂しげなほんのりとロマンチックなお話。

 日本では何と来年3月劇場公開ですか。ウェルメイドで適度に独創的ないい映画だと思うのでお勧め。個人的には映画を観たカリフォルニアの少し郊外の街での暮らしの想い出に、話の舞台に出てくるNYの雰囲気(特に通勤電車の風景)が懐かしくて、そこにストーリーの雰囲気が乗っかって、メラコンリックな思いになる。
  
 主演のJ.キャリーも批評家に嫌がらせに近い無視を受けた "Man On The Moon" では少し演技過剰な気がしたけれど(でも映画はいい作品だと思う)、この作品の演技は文句なしでは?
 
 
 しかし、米Yahoo! で見るアメリカ人の評価は厳しいな。平均B+ですか。確かに、ストーリーはP.K.ディックの簡易版みたいな感じもするけれど、優れものなのは全体的な雰囲気だと思うんだけどな~。一人、D をつけている輩がいたのでコメントを覗いてみた。(Emperor's New Clothes )ストーリーが気に入らないようだけど、「20分でトリックが分かった」ってシャマラン映画じゃないんだからねぇ。肝の部分が違うと思うんですが。
 
 じゃあこういう人の好きな映画ってどんなのだろう?って気になったので見てみると、他に批評しているのはわずか1本...

 
  Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl (2003)
  Overall Grade: A
  Story: A
  Acting: A+
  Direction: A-
  Visuals: A

 
 未見なので何とも言えないけれど、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のようなストーリーが最高らしい。う~ん、もっと他の作品の批評が聞いてみたい.......

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2004.04.11

映画の中の音楽達 ~JMさんの企画にノッてみる(2)~

 (1)に引き続き、2題選んでツラツラと。
 
 
4. favoriteな音楽映画
 
 「映画秘宝」という、電車の中で読むには表紙とか中の写真がアレな、B級映画愛にあふれた雑誌があるのですが、そこで少し前に「至高のロック映画69本!」というのをやっていましたね。「Cut」だったかでもやっていた同様の企画に喧嘩を吹っかけている姿勢が素晴らしかったわけですが、これがなかなかポイントを押さえたセレクションなので、興味のある方は是非ご一見を。カルト寄り、ロックのみですが。
 
 さてさて、そこのセレクションともかぶりますが、まずは定番「ファントム・オブ・パラダイス」。名曲を多々残しているPaul Williamsならば劇中曲のグレードももっと高くできたのでは?と思うところもあるんですが、監督の才とWilliamsの悪魔的な快演が素晴らしいです。
 
 最近ならば、コレ、「ハイ・フィデリティ」。原作が音楽好きの間で話題だったので、読後の映画化でしたが、「映画化」というのはこうやるんだ!という見本みたいな仕上がり。映像化の際のバランス取り・改作の妙が光る出来上がりで、ラストのライブ・シーンもイイです。音楽に入れ込んでいる人間ならば涙無しには見れないですよ、まったく。ちなみに、バイト役で登場のJ.Black主演の「スクール・オブ・ロック」も音楽への愛情にあふれた佳品っぽいから、暇になったら見ておきたいと思っているところ。
 
 バンドマンの青春もので、地味ながら名作といえば、「ザ・コミットメンツ」&「バンドワゴン」。前者はアイルランドのダブリンでR&Bバンドを結成する若者達の話。Alan Parkerが監督しているだけあって、映画もしっかりした作りだし、演じているのも素人中心なのがいい味になってます。後者は、今度はアメリカのインディー・バンドがツアーに出るまでのお話。アメリカのバンド・ツアーは小さなバンで各地を巡るドサ周りの過酷な生活で有名なんですが、そんな一般的なリアルさがよく描かれてます。UKのバンドや日本のバンドもそうしたUSツアーの苦労をよく話してますね(小山田圭吾、バッファロー・ドーター、少年ナイフとか)。海外進出とか言っている日本の大御所たちに、そんな根性があるとは思えないのが面白いところ。そう言えば、大名作「ブルース・ブラザーズ」もそうしたドサ回りをネタにしています。
 
 
 
7. 映画の中のunforgettable music 
 
 これもイロイロありますよね。映画監督の中には音楽の使い方のセンスも抜群な人達がいて、そういう作品は忘れがたいものです。近年、映画のサントラ=名コンピレーションという方程式を作り上げたQuentin Tarantino。処女作「レザボア・ドッグス」を見た時の「恋はウガチャカ」(お馬鹿な邦題です)とか"Little Green Bag"の格好よさにはシビレました。「パルプ・フィクション」のUrge Overkillも、前から彼らのことが好きでしたが、あんなEPのナンバーを引っ張り出すとは!と。
 
 Alex Coxなんかも音楽愛が映画にいい影響を及ぼしてます。「レポマン」とか、「シド・アンド・ナンシー」とか。シドといえば、「グッドフェローズ」のラスト、"My Way"。Martin Scorseseも音楽センスは良くて、同じく「グッドフェローズ」で死体が次々に見つかるシーンでかかるDerek & The Dominos "Layla"の間奏インスト部分とかの使い方は素晴らしいです。
 
 大御所では、Stanley Kubrickも音楽使いが天才的ですよね。「2001年」のJ. StraussとかR. Straussなんて、今じゃパロディの常連になるくらい陳腐だけど、あんなドラマチックな使い方、なかなか思いつかないでしょ。「博士の異常な愛情」のラスト、"We'll Meet Again"の歌詞との合わせ方もオツだし、「シャイニング」でのBartockとかもうまい。
 
 Tarantino以外で、近年、曲使いが上手い監督といえば、ウォン・カーウァイですかね。未見ですが、「ブエノス・アイレス」のPiazzolaとか。傑作の「欲望の翼」のイージーリスニング系50'sバンドなんて、セカンドハンドの映画パンフレットで演奏者チェックして手に入れてしまいました。「恋する惑星」ラストで使っている、フェイ・ウォンによるThe Cranberriesカバーも最高。
 
 後は、Cohen兄弟なんかも、映画のクオリティと音楽使いがバランス取れています。監督作「ビッグ・リボウスキ」内、夢のシーンで舞い踊る中流れる"Just Dropped In"なんてさすが。やっぱり、当時サントラのゲットに走ってしまいました。
 
 他にはMike Myersですかね。彼が全部選曲しているのか知らないものの、「オースティン・パワーズ」連作での選曲眼は素晴らしいです。Quincy Jonesの"Soul Bossa Nova"なんて、パワーズのテーマ・ソングと思っている人の方が今では多いくらいでは?Wonder Mints、Posies、Matthew SweetにRedd Kross、Susanna Hoffs(ex-Vangles)といった面子(米国パワーポップの重鎮集結!)を集めて、さらに劇中用にバンドまで組むかっ飛ばしたセンスも涙もの。
 
 その他では、Dennis Hopper大暴れな「悪魔のいけにえ」の「2」の方。未だにリメイクされたり、映画史上の名作として名高い1作目に比べると、忘れ去られた2作目でありますが、テキサスつながりか場違いなカントリーベースのギターポップ夫婦デュオ、Timbuck3が流れるのに唖然とした記憶が。
 
 おまけにホラーつながりでは、Dario Argento監督の「トラウマ」。映画の最後で唐突にヒロインがバルコニーで歌うラストの曲が何だか良かったので、サントラを探しているんですが......日本でも当時若干輸入だったようで、宇田川町界隈でも見つからず。現地、イタリアを旅した時も探したんだけど見つからず。版元も突き詰めたんだけど廃盤のようだし、どなたかお持ちの方いらっしゃいませんかね?

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2004.02.24

検証くん 「映画のシリーズものは1作目を超えられません」

 さて、映画ネタを書いていて、映画好きには有名な質問「1作目を超える2作目以降がある映画シリーズって何?」を思い出してしまいました。何だか「超えるものは無い」という命題が正しいような気がしてきたので、実例を検証実験してみましょう。
 
ケース1 「スピード」
 最初から意図的な選択ですね。同じ監督による作品ながら、2作目はひどいです。1作目も、よ~く観てみるとリアルとは言えない雑な設定、あまり凄みの無い悪役、微妙な主役陣等々の問題ありなのですが、そんなことを気付かせない正に「スピード」展開で乗り切ってます。でも、2作目、悪役の配役に期待したんですが、酷すぎます。見られるのは最初のアクションシーンぐらい。小室ミックスのエンディング曲が映画館の冷房の寒さに追い討ちをかけてくれました。よって、True。
 
ケース2 「ゴーストバスターズ」
 文句なしに2作目は酷すぎます。「1作目のパターンを踏んでおけば、ま、皆観るでしょう」タイプの失敗作。2作目には、1作目を踏襲しつつ新たなインパクトが必要なんですよ。大きいものつながりで、適当にアレを動かせばいいって発想がまた...よって、True。
 
ケース3 「バットマン」
 2作目まで同監督、3・4作目が別監督。3・4作目ではモーホーな方に替わったおかげで、1・2作目のトラウマを引きずった陰影のあるストーリーが、どんちゃん騒ぎへ変化。情緒の欠片も無し。おまけにモービルやゴッサムシティをデザインした人が亡くなったお陰で、泣きっ面に蜂。でも、2作目に関しては、導入のための説明とハリウッド的な調整があった1作目よりも奥行きが深まったという人が結構いますね。個人的にはシンプルな展開の1作目の方が好きです。よって、Almost True。
 
ケース4 「エイリアン」
 おっと、いい所を突いてきます。2作目で1作目と全く違う方法論・ジャンルに展開した成功例として名高い作品です。これは微妙。でも、1作目のエイリアンの造形あってゆえという気がします。後は、3作目がひどい駄作。3作目の監督はMTV上がりだから、あんな勿体ぶったストーリーには合いません。4作目は意外と良作だと思うんだけど、ストーリーがシリーズのパターンを踏襲している点でインパクトが少々。以上、これは判断が難しいですね。どちらとも言えません。
 
ケース5 「インディー・ジョーンズ」
 またまたいい所を突いてくる!2作目は1作目のクリフ・ハンガーぶりをさらにパワーアップした作品として有名。確かに、冒頭とクライマックスのアクションシーンが上手過ぎ。でも、ナチスや考古学といった話を上手に練り合わせた1作目のストーリーはやっぱり凄いと思うんです。だから、難しいけれど、Almost Trueかな。ちなみに、3作目がやっぱりちょっと落ちますね。親父を出して来て笑いを引き出すアイデアはいいんですけれど。
 
ケース6 「ブルース・ブラザーズ」
 個人的に2作目の2000を悪く言う気は起こらないんですよね。SNL人脈のJ.グッドマン他、新たに参加した面子も頑張っているし。でも、J.ベルーシを欠いたのと、皆年取ったのが辛いです。J.ブラウンなんて特に。オルタナ・ブルースのミュージシャンをスパイスに入れ込めば、もっとパワーも出たのかなと、ふと思いました。ということで、True。
 
ケース7 「スターウォーズ」
 これまた難しい所を。エピソード2をまだ観ていないんですが、最初の3部作と後の3部作という括りで観れば、やはりTrueかと。もしくは、バラで観ると......ファンの間では2作目最強という声が強いんですよね。でも、当時観た人にとってはラストの衝撃が大きかったのかな、とも思うわけです。今ならば、皆、ストーリー展開知っているし。2作目の象みたいな戦車の造形がイマイチ好きじゃないけれど、ヨーダみたいな魅力的キャラ初登場の作品だしねぇ。う~ん、でもやっぱり1作目かなと、気弱にTrue。
 
ケース8 「バック・トゥー・ザ・フューチャー」
 M.J.フォックスがどんどん老けていくということで、2作目・3作目まとめ撮りなんですよね。3作目も味があっていいとは思うんですけれど、2作目がつなぎで弱いよな~。やっぱり、1作目の無駄の無い脚本が最高でしょう。よって、True。

ケース9 「フレンチコネクション」
 少し70年代までさかのぼってみましょうか。1作目、2作目とも良作として名高い刑事ものの始祖。でも、2作目が少々大味なので、1作目の方が格上。やっぱり、True。 
 
ケース10 「チャイナタウン」
 「黄昏のチャイナタウン」、見てません。でも、明らかにTrueか。←検証になってません、ま、いいか。
 
ケース11 「ダーティーハリー」
 最終的には5作目までだったかな。最後の方はキャラハン刑事も、もうヨボヨボしてます。4作目も何だか独特な感じですよね。2作目もなかなかだとは思うんですが、1作目の行き詰る攻防戦の妙は超えられないよなぁ。ということで、True。
 
ケース12 「ダイハード」
 3作目が意外と良作だと思うんですよ。唯一監督の違う2作目は面白いけれど、一番大味な気がします。予備校の教師か誰かが、「2作目最強、1作目を超えた」とかのたまわってましたが、それは無いです。1作目の脚本は、伏線の張り方や新展開、心理戦とアクションの組み合わせ等々、すごくよく出来てます。よって、True。
 
 
 結論、「命題真なり」ってところですかね。実は「何作作りゃ気が済むんだ」って感じのホラー作品が除外されています。あの辺りには反例が幾つか見つかりそうな感じ。

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2004.02.18

「DVDで観るアクション映画ベスト100」にケチをつけてみる (1)

 ローリング・ストーン誌のベスト・アルバム500の方が、まだ400(=50×8)、8回分残っているんですが、次の記事も発動してしまいます。我ながら、いい加減ですね~。とりあえず書きかけの記事は将来的には完結させる予定です。To Be Continuedということでご勘弁を。
 
 さてさて、今回ケチをつける対象は米国プレミア誌(Premiere)昨年2月号の特集。古っ!でも、個人的な映画の原体験が、ガキの頃に親父と一緒にTVで観た70~80年代のアクション映画なんですよ。「ダーティハリー」とか「フレンチコネクション」、「007シリーズ」、それにTV東京のB級C級Z級映画群。だから、ロクな大人に育たなかったわけですが、このジャンルには結構思い入れあるんです。いい加減なセレクトを見逃すわけにはいきません!
 
 しかし、エンターテイメント作品に限らず、アメリカ人、ランク作りが本当に好きなんですよね。始終、本屋の棚にはあれやこれやのベスト企画が表紙に踊った雑誌が並んでいます。ビジネス界で有名なフォーチュン500・1000、大学・大学院ではUS Newsのランキング等々。皆、それなりの権威で注目を浴びるわけながら、尺度等々がいい加減と非難を浴びることも少なくありません(特に後者)。それでも、ニーズは大きいんです。
 
 今回のベストも案の定、微妙な感じが漂う内容です。特に、ここでいう「アクション映画」って何?という、定義の部分が不明瞭。去年には、日本のスカした「スタジオボイス」という雑誌も「ファンダメンタル・アクション映画150」という企画をやっているんですが、こちらの方がセレクションに味があります。文章は紹介になっていなかったり、公開間近の映画が無理やり入っていたりするんですけれどね。映画「キル・ビル」に対して、アメリカの一流紙の評論家達は、せいぜい「マトリックス」かブルース・リー程度を挙げてしか評論できなく、プロとしてお寒い限りだったわけですが、そういう感じがアリアリと出ているセレクションです。まぁ、アメリカで「三途の川の乳母車」なんて書いても、良識ある層には「?」って感じなんでしょうが。
 
 番号は順位でなくアルファベット順だそうなので、今回の記号はこんな意味。
 
 
 ○: サムズ・アップ。賛成。
 ×: Boo~、サムズ・ダウン。ちょっと違うんじゃないでしょうか。
 -: 難しい~、判断保留。
 ◇: 前述のスタジオボイス誌の150選でも選出されている作品。 

 
 
 さぁ、参りましょうか。
 
Aliens (邦題:エイリアン2) ○◇
 R.スコット、J.キャメロン、D.フィンチャー、J.ジュネという異才が次々に監督した、SFホラーの名作、2作目ですね。ちなみに3作目はクズですが、同監督の「ファイトクラブ」はベスト・アクション映画だと思います。でも、選から漏れてますね~。紹介文曰く、「コミックみたいにパワフルな女主人公が大活躍」って、S.ウィーバーのゴツさと色気の無さは漫画的では無いと思うんですが......

Assault On Precinct 13 (邦題:要塞警察) -
 これは意外なカルト人気作。J.カーベンターは、このリストならば欠かせないと思うので、この作品は妥当な線かと。でも、あんまり記憶に残ってないんだよなぁ~、見直したいです。
 
Battleship Potemkin (邦題:戦艦ポチョムキン) ×
 これを選んでいる時点でダメだと思います。映画史にはしきりに顔を出すこの作品、「アクション映画」ってセレクションでは無いでしょう。作品自体には1920年代撮影とは思えない新鮮さがあるのですがね。(キネマ旬報とかがオールタイム・ベスト映画とか選ぶと入りそう。)ちなみに「アンタッチャブル」の駅の銃撃シーンの元ネタです。紹介文曰く、「オデッサの階段でのシーンが手に汗握るアクションのスタンダードとなった」。そこだけアクションでもねぇ、いかがなもんでしょ。
 
Ben-Hur (邦題:ベン・ハー) ×
 ポチョムキンの次がコイツとは。確かに有名な闘技場での馬車の闘いはよくできているとは思うのですが、今見ると少しタルい気がしてしまうのは僕だけでしょうか。
 
Black Hawk Down (邦題:ブラックホーク・ダウン) -◇ 
 リストに何故かR.スコット作品が多いのが気になるんですが、この作品と「ハンニバル」で批評家人気も地に落ちたような気がするのは僕だけでしょうか。とは言え、未見ながら、この映画のアクションは凄いらしいですね。ヒューマニティも途上国への配慮の欠片も無い映画という声をよく聞く一方で。
 
Blade Runner (邦題:ブレードランナー) -
 すごく好きな映画なんですが、「アクション作品」と言われると、すごく静的な印象が強いので微妙な気持ち。アクション・シーンって数えるほどな気がするけれど、ハードボイルド未来版というスタイル面からセレクションに入れてもいい気はします。紹介文曰く、「全ての画面を通して、血と冷たい雨の感覚が仮想的に伝わって来る」。「血」っていうのがよく分からん。血生臭いシーンは、確かに何箇所かありますが。
 
Bonnie and Clyde (邦題:俺たちに明日はない) ○
 アメリカの映画史には欠かせない映画ということで登場?紹介文にも、当時批評家に暴力描写を批判されたという一文あり。最後のシーン他、ああいう描写がアクション映画としての評価かな。名作だし、順当な気もします。作品の主眼はアクションにないと思うけど。
 
Das Boot (邦題:Uボート) ○
 これも微妙なところ。どちらかと言えば、密室劇な感じもするし。どうやら、このセレクションでは「映画史上の名作で非文芸系」=「アクション映画」ってことらしい。もう少しビザール感が欲しいですね。
 
The Bourne Identity (邦題:ボーン・アイデンティティ) -◇
 これ未見。でも観たいんですよ。結構、評判がいいけれど、70年代っぽい感じらしいですね。あの渋さがたまらなく好き、自分の原体験でもあるし。W.フリードキン、W.ヒル、J.フランケンハイマー、皆、今はどこへ。(フランケンハイマーは、RONIN撮ってくれたので許します。)
 
Braveheart (邦題:ブレイブハート) -
 このセレクションを見ていると、選者がアカデミー賞を結構気にしてるようなんですよね。紹介文のところにも、よく書いてあるし。ということで、これもM.ギブソンのアカデミー受賞作。
 
 
 しかし、早速、不完全燃焼なライナップです。心にカンフーとガンファイト、おまけにカーチェイスが足りませんよ。ローリングストーン誌のセレクションもそうだけど、いかにアメリカ人が狭い文化圏で暮らしているのかが分かると言う意味で、興味深いセレクションであります。
 
 
 
【過去のコメント】

[kj] [2004/02/18 12:38] [ MyDoblog ]
フランケンハイマー亡くなりましたよ。
死ぬまで「漢(おとこ)」な映画をとりつづけましたね。
個人的には「対決」の最後の殴り合いが忘れられません。

[blue&gold02] [2004/02/18 12:50] [ MyDoblog ]
フランケンハイマー、亡くなっていたんですか......最近、このブログで「今どうしてるんだろう」とか書くと既に他界って多いんですよね。年なのか...

[☆イル] [2004/02/20 19:26] [ MyDoblog ]
2002年のThe Bourne Identity は日本での評判はイマイチのようですが、私は大好きです。
好きなMOBYのExtreme Waysが流れているせいかもしれませんが。
私の勘違いかもしれませんが使われている戦法はKRAV-MAGAだったような気がします。

[blue&gold02] [2004/02/21 01:25] [ MyDoblog ]
日本で評判今ひとつ、ですか......何か面白そうですけれど、確かに超有名スターでも出ていないと売れないタイプの映画なのかな。

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2004.02.13

映画館の思い出、最悪篇

【過去のTB元】 [TB:お気に入りの映画]
 
 
 就職して少し経った頃から思ってはいたのですが、この年になって徹夜はきついですねぇ。昨晩は寝られませんでした、もうフラフラです。
 
 jinさんの企画「TBカフェ」のお題「お気に入りの映画」のおかげで、当ブログでは封印していた映画関係の話(だって、最近の映画を全く見てないのに格好悪くて書けないじゃないですか)の導火線に火が付き始めました。「お気に入りの映画」の続編シリーズと他に幾つか映画関係のエントリーを書こうかなと思っているところ。その前段に軽い映画ネタです。
 
 ブログ「poco a poco」から、今さらながらの古い記事にトラックバックさせていただきました。nyanziraさんが観客2人きりの映画館の思い出の話を書いていらっしゃるのですが、僕も2度ほど全部で観客3人ぐらいの映画館を経験したことがあります。日本で学生だった頃、退屈を持て余してた際、1日に2~3軒、映画館をハシゴしたりしてたんですよね。(ちなみにアメリカの映画館は全て夕方から。大学街では多少早くからやっている映画館も結構ありますが、それでも午後3時4時ぐらいからです。まぁ、行っている余裕なんてないんですがね。)回数出かけると、やはり人のいない映画館というシチュエーションに結構遭遇します。
 
 1回は、午前中に見た「狼たちの街」。最近、007の最新作「ダイ・アナザー・デー」を監督したリー・タマホリの作品といえば分かる人がいるかな・・・いや、いないでしょう。名作「狼たちの午後」からパクッたのかと思えるような、いかにもすぐに忘れそうな、やる気の感じられない邦題が全てを物語っております。作品の質はそんなに低くないんだけど、確かに「売り」どころが難しい映画だったんでしょう、2週間打ち切りだったかな。(日本における洋画ロードショーは、興行成績があまりに悪いと早くに打ち切りとなります。その最短期間が2週間。)デビュー作「ワンス・ウォリアーズ」が硬派の名作で、批評家大絶賛。「指輪」のピーター・ジャクソン共々、一応ニュージーランド出身の新星監督として脚光を浴びていた筈ではあったんですけどね。
 
 もう1回は「キッズ」。アメリカの写真家ラリー・クラークの映画進出作。渋谷くんだりでは話題の一品だったのですが、家の近くの駅から遠く離れたシネコンでは観客が自分を入れて2人か3人。公開から結構時間が経っていたからですかね。ちなみに、映画を見ての感想。リンク先のアマゾンに行くと、妙に感情的な否定コメントを寄せている方がいて面白いんですが、僕もこの映画は駄目な方。スナップで切り取った場合には、多くを語らない写真作品で効果的なんでしょうが、この映画、露悪的で少々説教臭すぎます。超駄作映画「JM」で消えていったロバート・ロンゴのように、写真家が映画を撮るとダメダメなことが多いですかね。
 さて、タイトルの「最悪篇」、実はそういった経験のことではありません。一度、横浜の場末にある小さな地下映画館でのこと。シネコンがボコボコ立つ前、横浜では、設備がやたらに古いところが多くて、田舎の場末感アリアリな映画館が多かったんですよね。ロードショーが終わった旧作を2本立てでやっているようなところでした。
 
 見逃してしまった、コーエン兄弟の「未来は今」とジョニー・デップとジュリエット・ルイス主演&障害者の演技でディカプリオの出世作となった名作「ギルバート・グレ-プ」が2本立てで安く見られるというので、出かけて行ったんですよ。観客も狭い劇場に自分を含めて3人ぐらいでしたかね。「ギルバート・グレイプ」、抑えたストーリー展開ながら、泣けるんですよ。グッと来るシーンが続いて、いやがおうでも気持ちも高ぶります。その時、何か変な音が。
 
 
 ジョボジョボ、ジョボジョボ。
 
 
 それでも、すごくいい映画だからスクリーンに集中していられたんですが、段々またゴボゴボ言い出して、おまけにプ~ンと悪臭が。さすがに何だ?って思っていたら、上映中にもかかわらずお詫びと説明のアナウンス。どうやら、地下劇場だけにスクリーンの脇を下水管が通っていたらしく、それが少し前から具合悪かったらしいんですよね。その後もクライマックスの感極まる辺りで、
 
 
 ゴボゴボ
 
 ザー
 
 ジョボジョボ
 
 
 と合いの手入りまくり。しかも、止んだり始まったりで、映画の盛り上がりに合わせてくれるものだから最悪でした。教訓、
 
 
 「安物買いの銭失い」
 
 
少しぐらい高くても設備のいい映画館で楽しみましょう、ということらしいです。
 
 
 
【過去のコメント】
 
[boo] [2004/02/13 12:54] [ MyDoblog ]
『ギルバート・グレイプ』いいですね~。
でも・・・大変な映画館でしたね(笑)。
私も昨年、宮城県で震度6の地震があった翌日の夕方
息子達と「ポケモン」を見に行ったのですが・・・
観客はわたしたち親子だけでした(4人)。
考えてみれば大雨だったから、そんな中行く方がおかしいんですけどネ。
ドアを閉められたとき怖かったデス。

[blue&gold02] [2004/02/13 21:48] [ MyDoblog ]
確かに「ポケモン」クラスで、自分達だけというのは、なかなかあり得ない経験かも。騒いでも何してもOKだから、お子さんには良かったのかもしれないですね。

[nyanzira] [2004/02/14 16:09] [ MyDoblog ]
TB ありがとうございます。 
いやはや、blue&gold02さんのマニアなBlogにはいつも感心させられます。 このBlogから期待してわたしのブログに飛んできた方が ”つまらん”で一笑どころか、がっくりこられないかと ひやひやしておりまする(大汗

[blue&gold02] [2004/02/14 23:46] [ MyDoblog ]
いえいえ、記事が古く下の方に行ってしまっていたので、コメントも残さずに失礼しました。
「マニア」の称号、ありがとうございます!ここでは、最近、1日1エントリーに絞っているせいもあって長文化が末期症状です。nyanziraさんみたいな、短くまとまった文章の方が読む側にとってはベターかと。

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2004.02.08

★TB: お気に入りの映画

[トラックバックカフェ★TB:お気に入りの映画] 
 
 巷では「海外系」「音楽系」として見られているそうな、本ブログ。実は「映画系」も標榜したいんですよ。ここ数年、映画を見る暇が無くて「涙、涙の物語だ」(by ユニコーン)なんですが。えぇ、他の話を書いている途中だったんですが、このネタを振られたら書かないわけに行きません。Doblog界の若き大御所jinさんの恒例企画に参加です。
 
 さてさて、昔、会社の同僚と「映画でお前のベストって何よ」という話になって、こちらから幾つか挙げていったんですが、
 
 
 「ミラーズ・クロッシング」
 → 「お~!今まで同意してもらえる奴に会った事ないんだよ!俺のベストでもあるよ。他には?」
 
 「未来世紀ブラジル」
 → 「......それって、俺の生涯のワーストNo.1だよ。最悪。つまんなくて寝ちゃったね。」 
 
 
 人の好みというのはそれぞれなんだなぁ、と実感した経験でありました。
 
 ということで、いっぱい「お気に入り」はあるんですが、この2本をご紹介ということにしておきます。(後は、気が向いたら付け足しで書きますぞ。)
 
 
 
1. ミラーズ・クロッシング 
 
 映画好きには監督で映画を語りたがる傾向があるものながら、実際の映画製作はグループ作業、かつアメリカの組合規定は強力なので分業もはっきり。つまり、監督だけでは映画はできない、ということです。でも、やっぱり個性が強く出る監督がいるもので、僕は映画にそういう要素を求めてしまうんです。David LynchとかDarioAlgentoみたいに、「何だそりゃ!」「そこまでやるか!」って奴。
 
 さて、参考にGurdian誌の批評家に高評価の監督ランキング。「日本映画はつまらない」とか言っている方々、日本の監督いっぱい入ってますよ~。と、このランキングでも3位に入選のCoen兄弟。この2人の撮ったわりかし初期のギャングもの映画が"Mirrors Crossing"。
 
 このCoen兄弟、脚本も書くし、交友相手のSam Raimiよろしくのアクロバティックなカメラ・ワークも駆使するしで、とにかく映画技能的に敵なし、最強。最初の頃は登場するキャラクターに人間味がないとか言われながらも、「ファーゴ」辺り(アメリカ、ミネソタ州の雰囲気出まくり)でその評価も見事に引っくり返して現在に至ってます。
 
 犯罪もの、コメディ、サスペンス、不条理もの、とあらゆるジャンルを咀嚼して作品を撮り続けているのにも映画への愛がにじみ出ていて、僕は巷では失敗作とされる「未来は今」でさえアリじゃないかと思ってしまうんです。この「ミラーズ・クロッシング」はMartin Scorsese辺りへのオマージュですかね。頭の切れる主人公が対立するマフィア間を立ち回り、という黒澤「用心棒」的なストーリーながら、友情・裏切り等々で静かに男泣きな名作!

 その他の作品、「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」でも見せつけられるけれど、ああいった不条理・支離滅裂に見えるような話を上手く引っ張る語り口は素晴らしいです。全く一見の価値ありってもんですよ。
 
 
 
2. 未来世紀ブラジル 
 
 件の会社の同僚よろしく、「ストーリーが論理的というより感覚的に飛躍する映画が駄目」という人には向いていない映画かもしれません。でも、独特の世界には未だ色褪せない魅力が。
 
 監督=「12モンキーズ」のT.Gilliamといえば、少しは通じるのでしょうか。現在の日米のコント番組の起源となった大元に、60年代イギリスの「空飛ぶモンティパイソン」というコメディ番組があるのですが、そのクリエイター集団の元一員。他のメンバーはイギリス出身のコメディアン(しかも高学歴)だったけれど、このGilliamだけアメリカ出身のアニメーター。「モンティ・パイソン」中でコント間をつなぐのに、昔の絵画や版画を切り貼りしてシュールなアニメを提供してました。しかも、寝ないで毎日その作業に明け暮れていたというから、ちょっとした変人。
 
 まぁ、そうしたこだわりが映画でも独特のセンスに表れて、妙な感じの未来社会が映像になっています。(映画会社と激しいカット&編集のバトルになった経緯も出版)。マザコン気味の木っ端役人の主人公は、手違いから管理社会の政府にひどい目にあわされて右往左往、その結果......というお話。実は、チョイ役(でもイカス)でR.DeNiroまで出演してます。
 
 あまり意味を求め過ぎると駄目なタイプの映画で、昔、録画した奴を観ていたら、両親が「何だコリャ」とか言ってました。(自分で観るもの選べなくて子供の見るビデオ横取りしてみたりするから、ゲテモノ映画とか隠すのに苦労しましたよ。)元ネタとして、G.オーウェルの古典「1984年」(かなりそっくりな世界・筋)、カフカ辺りがあるかな。サントラも隠れた名盤で、少し前まで高値取引品でしたが、今やCD化されてますからね。
 
 

【過去のコメント】
 
[happy_song] [2004/02/08 01:26] [ MyDoblog ]
う~ん…残念ながら2作品とも見たことないです。
でも、blue&gold02さんの批評を読むと見てみたい気になりますね。
「未来世紀ブラジル」

[十文字みかげ] [2004/02/08 11:13] [ MyDoblog ]
コーエン兄弟の作品はぼくも好きです。
なんだかめちゃくちゃなんですが、ラストにはスっと収まるというか…。
未来世紀ブラジルは名作の呼び声高いですが、まだ見てません。

[kj] [2004/02/08 13:03] [ MyDoblog ]
どっちも大好きです。「ベスト」ではありませんが。
コーエンBros.は程度の差はあれ、すべて好きですし、
ギリアムは「12モンキーズ」以外は全て好きですね。


[blue&gold02] [2004/02/08 23:27] [ MyDoblog ]
happy_songさん>
 批評などと言えるおこがましいものではありませんが、参考になると嬉しいです。映画も名作と言えど、古くなるとアーカイブの中に埋もれてしまうものですしね。
 
十文字みかげさん>
 コーエンBros.は、本当に語り口が上手いですよね。ああいう批評家受けしそうな映画って、どこかで正直タルくなったりすることもあるんですが、飽きさせずに話を進めてピッタリ収めるのは、やっぱり才能なんでしょうね。


[jin] [2004/02/09 00:23] [ MyDoblog ]
TB39です。が!どちらも観ていないっす。
どうも、大作&マスコミ話題作好きな体質なのか・・・w
ブラジルの方は気になっているんですが、縁がなーい、時間もなーい(T-T)


[blue&gold02] [2004/02/08 23:30] [ MyDoblog ]
kjさん>
 確かに「ベスト」という言葉は迂闊だったのかな。ただ、マイベストの20本の指に入るのは確実な作品です。「12モンキーズ」は劇場で見て、少しガッカリしましたね。何か悪い部分のハリウッドっぽさが目についたというか。娯楽映画は嫌いではないんですが。

[kj] [2004/02/09 00:31] [ MyDoblog ]
娯楽映画は大好きですよ。
ただ、無理やり苦しい意味づけしたのがギリアムらしくなかったかなと。
ワケ分かんないなら分かんないでいいじゃんて感じで(笑

個人的にベストを選べばギリアムでは「バンデットQ」、コーエンBros.では「ファーゴ」か「ビッグ・リボウスキ」ですね。
「ブラジル」と「ミラーズ」はどっちも次点くらいです。


[blue&gold02] [2004/02/09 03:31] [ MyDoblog ]
jinさん>
どういたしまして、です。
僕もハリウッド映画、(B級)アクション等々、大好きな体質ですよ。過剰なものを求めるところが、変わった映画にも興味を持たせる原点のようですね。お仕事お忙しいようで、ご愁傷さまです......

kjさん>
どうも若い時期に見てインパクトがあった映画に甘くなりがちです。昔、映画「ニューシネマ・パラダイス」を観て、「イイ!でも、この年でそんなにノスタルジーに浸っていいものなのか?」と思ったのに、今ではそういうお年のようです。
「バンデッドQ」ですか、TVでチラチラ観た程度です。渋い所つきますね~。(ちなみに「ミラーズ」という略で、某制服が有名なファミレスを思い出したのは僕だけでしょうか。)


[ゆき] [2004/02/09 10:39] [ MyDoblog ]
コーエンもギリアムも大好きです!!嬉しい!
「ミラーズ・クロッシング」わたしも大好きですよ!

[kj] [2004/02/09 11:53] [ MyDoblog ]
自分とこにも書いてますが、「バンデットQ」はおれにとっての初ギリアムだったんですよね。
しかも多感な中学時代。
そんなわけでコレがギリアムのデフォルトとしてインプットされてます。
確か「幻魔大戦」と同時上映でした。古っ!

[blue&gold02] [2004/02/09 18:53] [ MyDoblog ]
ゆきさん>
ご賛同いただけて嬉しいです。コーエン兄弟は、もう安心してみてられますよね、クオリティ折り紙付き、みたいな。

kjさん>
「幻魔大戦」、お懐かしい。小学生の頃、TV放映で見ました。あれは......子供向けのものでは無いというのは確かでしたね。


[chalk] [2004/02/11 23:16] [ MyDoblog ]
「未来世紀ブラジル」の文字を発見してここまでお邪魔してしまいました。久々にまた観たくなってきました。

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2004.01.26

理系人間的に許せない映画

 自分の体験を元に、進路選択等を含めた「理系と文系の分岐点」という話を書こうと思っているのだが、これ、結構いろいろ深いテーマ。少し寝かせて考えてから書くことにしたので、とりあえずもう少し軽いテーマでGO!であります。
 
 ここで、ちょっと脱線。そもそも何でそんな話を考えているかというと、MediHenさんが書かれている娘さんの職業選択という話を絡めた書評を読んだのが一つ。まだ子供はいないけれど、確かに自分の人生航路だけでなく、子供からの相談という局面もあるんだなぁと。
 
 
 【過去のTB元】 [村上龍『13歳のハローワーク』]
 
 
 加えて、大学が学生情報を公開しているためか、最近、部外の若い学生がたまに専攻や進路選択についてアクセスしてきたりする局面がある。職場で働いていた頃の後輩から相談を受けることもあるし。「なぜ、その道を選んだのか?」という問いは、自慢たらたらに話せるような人生ならばまだしも、いろいろと自身に問いかけるような重い質問でもあるわけなんですよ。
 
 後はこのニュース。NHKニュースより。
 
 
 学力低下の指摘を受けて文部科学省が、一昨年全国の高校3年生10万5000人を対象に行った国語と英語、それに数学と理科の学力調査の結果を分析したものです。それによりますと、国語と英語の平均の「正答率」は文部科学省があらかじめ設定した60%前後という目標の「正答率」にほぼ達していました。しかし、数学は目標の「正答率」を11ポイント、理科は4科目すべてが6ポイントから13ポイント下回り、文部科学省が想定していた学力が身についていないことがわかりました。正答率が低かった数学や理科では、定理や基礎的な知識が身についていないうえ、それらを使って考えたり、実験や観察からデータを読み取る力が不足していると分析しています。 
 
 
 ま、近年定番の「理系低調」という話なわけですがね。
 
 物理学者のR.ファインマンだったかが、エッセーで似非科学やオカルトを断罪しながら、「闇を照らすろうそくの灯り」としての科学と科学教育の重要性を訴えている。僕は結構オカルト話は嫌いではなく、「如何に人をだますのか」や「社会的・心理的な背景」という点のケーススタディとして非常に興味があるわけだが、「ろうそくとしての科学」というのは非常に重要だと思っている。魔女狩りのはびこった中世みたいな時代を思えば特に。
 
 未だに「科学は万能でない」とかカビの生えた「もう皆既知の認識でしょ」というようなことを言い出して、とんでもない理論を振りかざす人達もいて参るが、ファインマンが過去に自分の国のTV番組のいい加減さを嘆いたようなレベルから、どうも日本のTV番組も抜け出していないように思えてしまう。
 
 この前、「トリビアの泉」のビデオを入手して見てたら、「うさぎと亀の競争した距離を導く」というネタをやっていたのだが(日本の皆様には古すぎる話かも)、結構論理展開とかには筋道があって面白かった。厳密に言えば当然あちこちアラがあるものの、科学的なロジックと考え方というのは素養として重要だと思う。それに対して、健康番組等での似非「科学実験」というのが未だに横行している様子。僕はちょっと許せないと思ってしまう口なので、ああいう番組見られないのだが、やっぱりあんなインチキに「科学」とか「実験」とか冠を付ける感覚は駄目だと思う。
 
 アメリカを含めて、マスコミでは統計処理のトリックというのは日常茶飯事なのだが、そういったある程度ロジックとテクニックのあるレベルのごまかし以前になるとやっぱりね。「最初に結果ありき」でも、もう少し科学を感じさせるエッセンスが必要かと。本物の興奮はエンターテイメントにもなり得ると、楽観的に考えてしまうわけなんです。
 
 ちなみに更に脱線すると、アメリカでの統計上のごまかしについては、プロパガンダや広告手法等、情報操作をテーマに幾つか本が出ている筈なので面白いジャンル。そのことを頭に置きつつ、先ほどのNHKニュースのネタを見直してみると、「理系離れ」という結論に向かったロジックの弱さがあって興味深い。これって「あらかじめ設定した基準」に基づく判断であって、その基準がどういう根拠で算定されているか書かれていない。つまり、始めから「難しい理系科目試験」「優しい文系科目試験」を作っておくことも可能。しかも、他のソース見ると、この調査「40年ぶりの実施」とか。そうなると、なおさら妥当な基準設定はかなり難しい気が。(しかし、何で結果分析に1年以上かかっているんだろう、それも疑問の一つ。)
 
 とは言え、理系離れはある程度現実の現象で間違いないだろう。個人的には、教育にも問題ありとは思う。現実世界の最先端の応用事例にはワクワクするような話が詰まっているのに、「じゃピラミッドの基礎からコツコツ作りましょうね、てっぺんからの見晴らしが楽しめるのはあと10年間頑張った後ですよ」というのも。そういう「頂上からの眺め」を経験できれば、相対的に多少無味乾燥、要求多めの学問的基礎固めも我慢できるのでは?と思ってしまう。難しい問題だが。
 
 
 さて、話が逸れまくりで、やっと本題へ。
 
 一方で、僕は科学的にガチガチに映画や小説を作ればいいと思うわけではなく、芸術やエンターテイメント上のリアリティって科学的なロジックとは違うから、誇張や脚色はOKだと思っている。作品が良くなるのであれば。Matrixみたいに、大風呂敷が収拾つかなくなってごちゃごちゃ御託を並べるよりも、そりゃカンフーとアクション満載で映像的に魅せる、の方が作品として成功だと思う。
 
 しか~し、許せない作品というのもあるもの。根本的に脚本のせいだとは思うのだが、この「ツイスター」。「スピード」で出世して、超超駄作の「スピード2」で急降下のヤン・デボン監督作品。ラインナップで分かる通り、スピード感あるそこそこ優れた脚本があれば、ちゃんとした映画になるかな?という監督。「トゥームレイダース2」って、この監督だった筈だが、復活できたのだろうか。
 
 科学者の一面や特性を脚色するというのはアリだと思うわけで、マッドサイエンティスト像なんかもあながち嘘といえないような歴史的な背景がある。しかし、この「ツイスター」に出てくる科学者キャラっていうのは何ざましょ?
 
 
 ・用意もなく何度も何度も危険に大突進 
 → オツムに学習効果ってものがないんですか?
 
 ・登場する科学者チーム、ギャアギャアわめくだけの役に立たないメンバー達 → チームを組むくらいなんだから、メンバーそれぞれに役割・技能ってもんがあるものでしょ。
 
 ・悪役は主人公のアイデア盗用、マスコミに装置の披露
 → 主人公以上にリサーチャーとは思えん行動をする悪役、
 小悪党なのにあまりにあまりな残酷な最期を見せられて、ストーリーとしても口あんぐり。
 
 ・簡単に今の婚約者を捨てて、元サヤに納まる主人公
 → 科学者は人格に問題ありといいたいのでしょうか?
 
 
 何と言っても、僕が許せんと思ったのは
 
 
 ・失敗続きの観測装置、主人公のハッとした思いつきで大成功!
  
 確かに「コロンブスの卵」や「コペ転」的展開って、実際の研究でもありでしょう。しかしながら、そのアイデアというのがナニです。しかも、科学者たるもの、2度とないようなチャンスに対するのであれば、その前にリサーチや検討を重ねて、他の腹案ぐらい幾つか用意していくでしょう。とにかく、全体を通じて、主人公達の行動にリアリティ(映画的にも現実的にも)が無さ過ぎなんです。 
 
 
※遠い過去に映画館で見た記憶を頼りに書いているので、間違いがあったらごめんなさい、です。
 
 
 
 
【過去のコメント】
 
[Newell] [2004/01/27 02:53] [ MyDoblog ]
「・失敗続きの観測装置、主人公のハッとした思いつきで大成功!」
これは、科学者、技術者の夢ですよねー。ごくまれにそういう事があるけど、よく考えるとそれはただ単に見落としていただけ、ていうのが真相だし。

それにしても、日本人の理系離れは深刻だと思います。私は社会機構を構成している人間、マスコミを構成している人間のほとんどが文系思考だからなのかなぁ、などと思っていましたが。

「理系と文系の分岐点」楽しみにしています。

[blue&gold02] [2004/01/27 20:54] [ MyDoblog ]
書く書く言ってて、書いていないネタが多い気がするので、期待せずにごゆるりとお待ちください。
「理系離れ」は本当に考えてしまう問題ですね。2ch辺りじゃ「ソルジャー」扱いの理系組です。

[MediHen] [2004/01/29 23:38] [ MyDoblog ]
元記事へのコメント&TBありがとうございます。
理系離れですが、小学生3,4年くらいまでは、素朴に科学に興味を示しているように思います。その後に何か原因がありそうな感じですね。

『ツイスター』ですが、実は、特撮と大平原の風物に驚いて、結構お気に入りだったりします(^^;)。考えてみればムチャクチャな話ですね。あの「計測装置」は、トンデモな代物だとは思ってはいましたが(実は、ヒロインが何者か、考えたことがなかった・・・・・・)

[blue&gold02] [2004/01/30 10:00] [ MyDoblog ]
どういたしまして。
アメリカ中部を車で疾走した時、にわかにかき曇り、水平線の向こうから雷が迫ってきた時は、この映画を思い出してビビリました。しかし、SFXは大したものなんですが、劇中のあの装置はいくらなんでも酷いですよ。
広告スポットに使われていて、一番印象的だったシーン「トラクター巻き上げられる→消えたと思うと、目の前に飛んで来てクラッシュ!」ってシーンも、何故か本編で使われていなかったんですよ。そこら辺もマイナスポイントだったな~。

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2003.12.12

アメリカの「リアリティ」

【過去のTB元】 [コレもリメイク !?『サンダーバード』実写版 (気になるモノ)]
 
 
 この映画、前々から情報を得て、気になってたんですよ。トレッキー同様、熱烈なファンがいるようですが。しかし、気になる。
 
 
 「なんで実写なの?」
 
 
 
 CGで糸でも後から加えるのでしょうか?
 
 ハリウッドではティム・バートン版「バットマン」等の傑作があるものの、頭の痛くなる実写版が死屍累々。例えば、「ポパイ」とかコレとか・・・ス○ビー・ドゥー。
 
 日本でも最近「キューティハニー」だの「デビルマン」だの「ハットリくん」だの言っているようなので、人様のことは言えませんが。でも日本の場合、脚本の質とアイデアを求めると、映画よりも才能が集まっているコミックの方に行ってしまうのだろうけど、アメリカではそんなこと無いはず。まぁ、ファミリー向けのマーケティング戦略なんでしょうが。
 
 こちらに来て気になったのは、映画のCMでよく「これは実話に基づいた映画です」というキャッチコピーを目・耳にすること。日本でも昔はあったような気がするけれど、今はあまり流行らないのでは?
 
 思うに、フィクションに対する微妙な温度差が少しある気がする。暴力描写への反応に関してもアメリカの方が厳しいのは、一つに「現実に暴力があふれているので虚構の世界でまで見たくない」。それが大きいとは思うのだけど、虚構と現実に対する考え方の違いも微妙にあるんじゃないかと。日本の方が「虚構と分っていて楽しめばいい」というようなハナから情報発信側を信じていないという態度。TVのヤラセなんかにもそうした考え方が大本の根底にあるような気がする。ドキュメンタリーというものの受け入れられ方も大きく違うしね。(アメリカでは見たいと思う層が厚い。その一方でリアルな顔を被った煽動ドキュメンタリーみたいなのもあるようだ。)
 
 何か、うまくまとまらないけれど、実写版というものから少し想いを馳せてしまうわけです。恐らく、実写にしとけば子供じゃなくても見るだろう、ってレベルの話なんだろうけど。
 
 
【過去のコメント】

[MediHen] [2003/12/12 01:37] [ MyDoblog ]
アメリカ人って、生身の人間がやってないものは子供向け、っていう感覚ありませんか?
アニメしかり、マペット(あれパペtット?)しかり...
Final Fantasyの映画版にさんざんの評がついた時も、そう思ったのですが。

[blue&gold02] [2003/12/12 09:18] [ MyDoblog ]
確かにアニメ等は、日本に比べても更に大人が見るのに抵抗がありそうです。ジャンル分けの壁はアメリカの方が厚いですからね。ただし、"Finding Nimo"みたいなのは興行収益であれだけ行くので、ファミリーでならば結構見るのかもしれませんが。
"Final Fantasy"未見ですが、あれはソレよりストーリー内容の方のせいの気も...

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