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巷では「海外系」「音楽系」として見られているそうな、本ブログ。実は「映画系」も標榜したいんですよ。ここ数年、映画を見る暇が無くて「涙、涙の物語だ」(by ユニコーン)なんですが。えぇ、他の話を書いている途中だったんですが、このネタを振られたら書かないわけに行きません。Doblog界の若き大御所jinさんの恒例企画に参加です。
さてさて、昔、会社の同僚と「映画でお前のベストって何よ」という話になって、こちらから幾つか挙げていったんですが、
「ミラーズ・クロッシング」
→ 「お~!今まで同意してもらえる奴に会った事ないんだよ!俺のベストでもあるよ。他には?」
「未来世紀ブラジル」
→ 「......それって、俺の生涯のワーストNo.1だよ。最悪。つまんなくて寝ちゃったね。」
人の好みというのはそれぞれなんだなぁ、と実感した経験でありました。
ということで、いっぱい「お気に入り」はあるんですが、この2本をご紹介ということにしておきます。(後は、気が向いたら付け足しで書きますぞ。)
1. ミラーズ・クロッシング
映画好きには監督で映画を語りたがる傾向があるものながら、実際の映画製作はグループ作業、かつアメリカの組合規定は強力なので分業もはっきり。つまり、監督だけでは映画はできない、ということです。でも、やっぱり個性が強く出る監督がいるもので、僕は映画にそういう要素を求めてしまうんです。David LynchとかDarioAlgentoみたいに、「何だそりゃ!」「そこまでやるか!」って奴。
さて、参考にGurdian誌の批評家に高評価の監督ランキング。「日本映画はつまらない」とか言っている方々、日本の監督いっぱい入ってますよ~。と、このランキングでも3位に入選のCoen兄弟。この2人の撮ったわりかし初期のギャングもの映画が"Mirrors Crossing"。
このCoen兄弟、脚本も書くし、交友相手のSam Raimiよろしくのアクロバティックなカメラ・ワークも駆使するしで、とにかく映画技能的に敵なし、最強。最初の頃は登場するキャラクターに人間味がないとか言われながらも、「ファーゴ」辺り(アメリカ、ミネソタ州の雰囲気出まくり)でその評価も見事に引っくり返して現在に至ってます。
犯罪もの、コメディ、サスペンス、不条理もの、とあらゆるジャンルを咀嚼して作品を撮り続けているのにも映画への愛がにじみ出ていて、僕は巷では失敗作とされる「未来は今」でさえアリじゃないかと思ってしまうんです。この「ミラーズ・クロッシング」はMartin Scorsese辺りへのオマージュですかね。頭の切れる主人公が対立するマフィア間を立ち回り、という黒澤「用心棒」的なストーリーながら、友情・裏切り等々で静かに男泣きな名作!
その他の作品、「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」でも見せつけられるけれど、ああいった不条理・支離滅裂に見えるような話を上手く引っ張る語り口は素晴らしいです。全く一見の価値ありってもんですよ。
2. 未来世紀ブラジル
件の会社の同僚よろしく、「ストーリーが論理的というより感覚的に飛躍する映画が駄目」という人には向いていない映画かもしれません。でも、独特の世界には未だ色褪せない魅力が。
監督=「12モンキーズ」のT.Gilliamといえば、少しは通じるのでしょうか。現在の日米のコント番組の起源となった大元に、60年代イギリスの「空飛ぶモンティパイソン」というコメディ番組があるのですが、そのクリエイター集団の元一員。他のメンバーはイギリス出身のコメディアン(しかも高学歴)だったけれど、このGilliamだけアメリカ出身のアニメーター。「モンティ・パイソン」中でコント間をつなぐのに、昔の絵画や版画を切り貼りしてシュールなアニメを提供してました。しかも、寝ないで毎日その作業に明け暮れていたというから、ちょっとした変人。
まぁ、そうしたこだわりが映画でも独特のセンスに表れて、妙な感じの未来社会が映像になっています。(映画会社と激しいカット&編集のバトルになった経緯も出版)。マザコン気味の木っ端役人の主人公は、手違いから管理社会の政府にひどい目にあわされて右往左往、その結果......というお話。実は、チョイ役(でもイカス)でR.DeNiroまで出演してます。
あまり意味を求め過ぎると駄目なタイプの映画で、昔、録画した奴を観ていたら、両親が「何だコリャ」とか言ってました。(自分で観るもの選べなくて子供の見るビデオ横取りしてみたりするから、ゲテモノ映画とか隠すのに苦労しましたよ。)元ネタとして、G.オーウェルの古典「1984年」(かなりそっくりな世界・筋)、カフカ辺りがあるかな。サントラも隠れた名盤で、少し前まで高値取引品でしたが、今やCD化されてますからね。
【過去のコメント】
[happy_song] [2004/02/08 01:26] [ MyDoblog ]
う~ん…残念ながら2作品とも見たことないです。
でも、blue&gold02さんの批評を読むと見てみたい気になりますね。
「未来世紀ブラジル」
[十文字みかげ] [2004/02/08 11:13] [ MyDoblog ]
コーエン兄弟の作品はぼくも好きです。
なんだかめちゃくちゃなんですが、ラストにはスっと収まるというか…。
未来世紀ブラジルは名作の呼び声高いですが、まだ見てません。
[kj] [2004/02/08 13:03] [ MyDoblog ]
どっちも大好きです。「ベスト」ではありませんが。
コーエンBros.は程度の差はあれ、すべて好きですし、
ギリアムは「12モンキーズ」以外は全て好きですね。
[blue&gold02] [2004/02/08 23:27] [ MyDoblog ]
happy_songさん>
批評などと言えるおこがましいものではありませんが、参考になると嬉しいです。映画も名作と言えど、古くなるとアーカイブの中に埋もれてしまうものですしね。
十文字みかげさん>
コーエンBros.は、本当に語り口が上手いですよね。ああいう批評家受けしそうな映画って、どこかで正直タルくなったりすることもあるんですが、飽きさせずに話を進めてピッタリ収めるのは、やっぱり才能なんでしょうね。
[jin] [2004/02/09 00:23] [ MyDoblog ]
TB39です。が!どちらも観ていないっす。
どうも、大作&マスコミ話題作好きな体質なのか・・・w
ブラジルの方は気になっているんですが、縁がなーい、時間もなーい(T-T)
[blue&gold02] [2004/02/08 23:30] [ MyDoblog ]
kjさん>
確かに「ベスト」という言葉は迂闊だったのかな。ただ、マイベストの20本の指に入るのは確実な作品です。「12モンキーズ」は劇場で見て、少しガッカリしましたね。何か悪い部分のハリウッドっぽさが目についたというか。娯楽映画は嫌いではないんですが。
[kj] [2004/02/09 00:31] [ MyDoblog ]
娯楽映画は大好きですよ。
ただ、無理やり苦しい意味づけしたのがギリアムらしくなかったかなと。
ワケ分かんないなら分かんないでいいじゃんて感じで(笑
個人的にベストを選べばギリアムでは「バンデットQ」、コーエンBros.では「ファーゴ」か「ビッグ・リボウスキ」ですね。
「ブラジル」と「ミラーズ」はどっちも次点くらいです。
[blue&gold02] [2004/02/09 03:31] [ MyDoblog ]
jinさん>
どういたしまして、です。
僕もハリウッド映画、(B級)アクション等々、大好きな体質ですよ。過剰なものを求めるところが、変わった映画にも興味を持たせる原点のようですね。お仕事お忙しいようで、ご愁傷さまです......
kjさん>
どうも若い時期に見てインパクトがあった映画に甘くなりがちです。昔、映画「ニューシネマ・パラダイス」を観て、「イイ!でも、この年でそんなにノスタルジーに浸っていいものなのか?」と思ったのに、今ではそういうお年のようです。
「バンデッドQ」ですか、TVでチラチラ観た程度です。渋い所つきますね~。(ちなみに「ミラーズ」という略で、某制服が有名なファミレスを思い出したのは僕だけでしょうか。)
[ゆき] [2004/02/09 10:39] [ MyDoblog ]
コーエンもギリアムも大好きです!!嬉しい!
「ミラーズ・クロッシング」わたしも大好きですよ!
[kj] [2004/02/09 11:53] [ MyDoblog ]
自分とこにも書いてますが、「バンデットQ」はおれにとっての初ギリアムだったんですよね。
しかも多感な中学時代。
そんなわけでコレがギリアムのデフォルトとしてインプットされてます。
確か「幻魔大戦」と同時上映でした。古っ!
[blue&gold02] [2004/02/09 18:53] [ MyDoblog ]
ゆきさん>
ご賛同いただけて嬉しいです。コーエン兄弟は、もう安心してみてられますよね、クオリティ折り紙付き、みたいな。
kjさん>
「幻魔大戦」、お懐かしい。小学生の頃、TV放映で見ました。あれは......子供向けのものでは無いというのは確かでしたね。
[chalk] [2004/02/11 23:16] [ MyDoblog ]
「未来世紀ブラジル」の文字を発見してここまでお邪魔してしまいました。久々にまた観たくなってきました。
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