2004.12.22

大塚製薬の秘かな野望

 書こうと思っている話の数に、書ける時間が追いつかない気がする今日この頃。ブログを始めると皆こんな感じになるんですかね。
 
 さて、小さいネタです。徳島県出身の人には失礼かもしれませんが、徳島って四国の佐賀県みたいな感じなのでしょうか。橋が架かる前には交通ネットワークの端のような感じだったと思いますし、鹿児島に対する高知のように最端ながら独自の観光資源があるわけでもないような感じ。香川には「讃岐うどん」があるけれど、徳島と言えば一般ピープルは何を思い浮かべるのでしょう?
 
 徳島には実は地元発祥の全国区で有名な企業が2つあります。「一太郎」のジャストシステム、もう一つが「オロナミンC」「ポカリスエット」の大塚製薬。
 
 で、大塚製薬の地元に行くと城みたいな迎賓館がそびえていてビックリするんですが、その向かいにもう一つ大層立派な建物があります。
 
 
  大塚国際美術館
 
 
 最近では橋の遊歩道から渦潮を眺めるのとカップリングで観光ツアーも盛況なようです。この美術館、大塚製薬がグループ企業とした陶板製造会社によって、古今東西の名画を陶板に複写して飾ってあるという場所です。創業75周年の記念事業らしいんですが、とにかくありとあらゆる有名な絵が集まっています。広さも海外の有名美術館並みで、5階建ての館内を全部見て回るには1日では少々キツイぐらい。
 
 美術館系の先生に名画のセレクトをしてもらっているので、古代の壁画から現代のポップアート、抽象画までカバーしようとする情熱がいやはや凄いです。バーチャルツアーというところで少し眺められますが、幾つかの有名どころでは実際の展示場所の環境を復元しようという試みまでやっていて(例えば、ミケランジェロの有名な「最後の審判」があるバチカンのシスティナ礼拝堂とか)、現存していない場所の展示の様子の復元とか意欲的な企画だなぁと思います。
 
 現代絵画には著作権の絡みがあるからとは思うけれど、その中でもかなり頑張って有名どころを集めてますね。残念ながら、ポロックのように凹凸がある画面やエルグレコのように独特の光沢が特徴的な筆遣いとかの再現は苦しい気がするんだけど、製造者によるのか作品によって再現率が違うのも見所で面白いところです。
 
 企画を起こした会長がパンフレットに文を寄せていて、「学生の内にはここで名画の複製を眺め、新婚旅行で行った海外で本物を眺めていただければ...」と、修学旅行で海外に行くようなご時世とずれたコメントを残しているのが興味深いのですが、入場料3,000円強ってのがちと痛いんだよなぁ。あと500円安ければ、間違いなく100%お勧めです。
 
 巷にあふれたトリックアートの美術館のしょぼさに比べたら、名画を全部集めてやろうという偏執的な意欲は凄いです。建物だけでももの凄い投資だと思うので、もうちょっとアクセスが良ければもっと賑わうのかなという点で惜しい気が。でも、この前行った時は結構な賑わいでしたよ。近くまでお立ち寄りの際は、ぜひご一見を。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.01.20

カンクン行

 「カリフォルニアに住みながら、避寒とは何と」という声もいただいたのだが、一度行ってみたかった地、メキシコのカンクンに行って来たので、その際の簡単な記録をアップ。(デジカメのデータが飛んでしまったかと勘違いしていたので、時間がかかってしまいました。)
 
 さて、ここ数年で結婚する友人が周りに多数なんだが、ハネムーンの行き先カンクン率、7~8割の感がある。確かにヨーロッパとかもいいけれど、式の後ってヘトヘトになって倒れてしまう人の話も聞くので、リゾート地でゆっくりというのがあっているのだろう。(僕の場合、まだ治安・政情に不安が無かった頃のインドネシア、バリ。)
 
 カンクンは東西で言うと、アメリカ中部付近からまっすぐ南に下ったユカタン半島の先っぽ辺り。東西ではヒューストンとニューオリンズの真ん中辺りかな。西海岸からだと、飛行機で7時間程度かかる(直行便ではない)。東海岸に飛ぶくらいの時間と距離感覚かな。岬の部分が砂嘴のようになっていて細い舳先の所にぎっしりホテル群が並んでいる。 海の色が印象的な正に南のリゾート地といったきれいな所だが、リゾート地としての歴史は浅い。ここ20年ぐらいで急速に開発が進んだ場所でもある。現地のバーでメキシコ人も言っていたが、典型的なメキシコの町という感じではなく完全な観光地。物価も桁違いに高く、雰囲気も異質かと。
 
 バリのような場所をイメージしていたのだが、悪く言うと日本の熱海的なところがある。メキシコの文化を上手く取り入れて洗練された感じを作り出すというより、整合されずにホテルがゴチャゴチャ立ち並び、レストランもアメリカのファミレスみたいなのが多い感じ。メキシカンないい感じのレストランもあったので、そういう店をもっと増やした方が観光客には受けそう。今なお新ホテルが建設中で続々ホテルは増えているようだが、それぞれの個性が少し弱く、建物も悪い意味でアメリカンな感じがした。
 
 避寒に訪れる大勢のアメリカ人・メキシコ人のためと、夏が雨季であるため、冬のこの時期はハイシーズン(特にクリスマス前がピーク)だが、そんなに人でいっぱいという感じは無かった。新聞(マイアミ紙の現地版が発行されているようだ)によると、ホテルの部屋の占有率は70~80%。その割りには、ホテル外や街中にいる人は少なかった気がする。
 
 
  Cancun2.jpg

 
 
 さらに詳しく占有率を見ると5つ星クラスのホテルが80%強、4つ星クラスだと70%程度と、観光客の嗜好上でも、お金を払ってでもゆったりした場所の方が人気がある様子。カンクンには5つ星のホテルは数えるほどしかなく(2つ?)、1箇所覗いてみたが、敷地や設備ももう一頑張りという気がした。特に不必要なまでの日本語サービスでは逆にマイナスな感じもする。全般に言えるのは、リゾートとしての異国の感じ(実際は一般的な現地の暮らしには遠く離れているものの)を上手く生かさないと将来的に飽きられてしまうのでは、というところ。
 
 滞在中はあいにくの天気で、ずっと風が強く、天候も薄曇りと晴天が半々といったところ。風のおかげでビーチにいても結構寒く、午後になると皆も部屋に引っ込むような感じだった。元々アトラクションもいろいろと盛んな土地柄なので、皆クルーズやボート、マリンスポーツ等々を楽しんでいるのだろうか、近くの店等では店員も暇そうな感じだった。クリスマス休暇後で、観光客も出かけにくい時期ということもあるかもしれない。その割りにホテルの宿泊料等が高い時期でもある。 ビーチでゆっくり寝そべろうと何冊も本を持ち込んだりしたのだが、水着一枚で過ごすには寒い日も多かったので、結局ちょこちょこ出かけたりして過ごす羽目になった。元々滞在自体も短かったので、何とも忙しない日本人的な過ごし方になってしまうのは止むを得ないのだが。
 
 面白そうだなと思って出かけたのは2箇所。1箇所はホテル・エリアからすぐ近くの水族館。カンクン周辺では観光客相手に「イルカと泳ごう」というDolphine Swimをやっている場所が幾つかある。アメリカ辺りで同じ事をやったら動物虐待で非難を浴びそうな感じもするが、30分~1時間間隔で、3~4頭のイルカがライフジャケットを着けた観光客を相手にする。周りを泳いだり、一緒に写真を撮ったり、という内容。両足を2頭のイルカが押しながら急加速することで、逆体勢の水上スキーができる、というのが面白い体験だった。
 
 もう1箇所が車で片道2~3時間のマヤ文明の古代遺跡、チチェン・イッツア。ユネスコ遺産のここも、カンクン観光では定番のスポット。ガイドもスペイン語と英語のチャンポンだったので、見ているとメキシコからの客半分、アメリカからの客半分(韓国人カップルが1組だけいた)といったところ。いちゃつき度全開なカップルと引退後の老人が半々。とにかくガイドが喋りまくりで、行きの2時間近く余りにメリハリがないので寝たら、1時間経ってもまだ喋っていた、というのはお喋りなラティーノ気質ゆえだろうか。
 
 森の中にポツンとある遺跡はなかなかの見物で、復元もかなりのもの。遺跡のブロックがあちこちに転がっていて、疲れたお爺さんが座っていてブロックの山を崩してしまったらガイドに注意されていたが、他にもそういう人多々だし、ガイドも最初に注意せんし、そういうところは結構いい加減。2枚目の写真は当時の街道。今では「つわものどもが夢の跡」といった感じ。
 
 
  Cancun3.jpg

 
 写真の一番大きな建造物のピラミッドは上まで登ることができる。その他の建造物がつい最近、観光客が登ったら崩れてしまったので、アクセスを禁止になったとか言っていたが、壊れてから禁止とはアバウトですなぁ。下から見るとまぁまぁの高さに見えるピラミッドも、降りるときはかなりの急降下。3枚目のこの写真は半分ぐらいの高さなのだが、皆ビビッて降りられなくなる人多々。下から旦那が「ハニー、しっかり!下を見ないで。」とか叫んでたり、木に登って降りられなくなった子猫みたいなもの。確かに、スキーの超上級者向け最急勾配よりも更に急。
 
 メキシコの田舎にも、アメリカ経由で日本文化は浸透している様子。おなじみのキャラもパチモン・デザインでよく見かけた。(ちなみにサンリオキャラは海外でもかなりの知名度で、知り合いのドイツ人の女の子も「ケロケロケロッピィ!」とか言ってた。)ホテルでテレビを着けたら、スペイン語をしゃべるドラえもんも。「スニ~オ」とか「ドラ」とか、オリジナルの名前で呼ばれていて、ジャイアンなんかはスペイン語吹き替え特有のちょっと甲高い声。アジア辺りじゃ押入れすら皆ご存知なそうだが、畳とか押入れとか広場の土管とか、スペインの子供達はどんな面持ちで見ているのだろうか。空港には「祇園の教訓」の英訳ペーパーバックも売っていた。
 
 メキシカン・フードはアメリカのベイエリアでもお馴染みなので、そんなに珍しくなかったかな。お酒も、コロナ(メキシコ人にはもう一方のブランドの方がポピュラーとか)、生でスパイシーなトマトジュースと交互に飲むテキーラ等も家の近くで飲んでいるので、あまり異国情緒という感じはしなかった(風情のあるレストランがあることにはある)。何だかんだ言って、車の運転が不可欠なアメリカ生活と違って飲み倒していたわけだが。
 
 
 
【過去のコメント】
 
[keiko] [2004/01/20 19:39] [ MyDoblog ]
確か、トゥルーロマンスという映画で最後に主人公とヒロインが住むところがカンクンだったと思うんですが、その映画の影響で、一度行ってみたいなと思うところでした。海、綺麗ですね。

[blue&gold02] [2004/01/21 00:43] [ MyDoblog ]
「トゥルー・ロマンス」映画館で見ましたが、最後の砂浜、カンクンでしたか。あの映画って、タランティーの絡みでどうも「ナチュラル・ボーン・キラーズ」とごっちゃになってしまって......ああいう映画は最後メキシコに逃げること多いですね。陸路で国境越えの方が多いですが。

[Newell] [2004/01/21 12:25] [ MyDoblog ]
きれいな海ですね。
うちも、一度は行ってみたいと思いつつ、他にも優先度の高いところがいろいろとあって、まだ実現できていません。

[blue&gold02] [2004/01/22 01:17] [ MyDoblog ]
優先度ですか。アメリカも広いし、メキシコ、カナダもありますからね。自分の場合、カナダのモントリオール、メキシコのロスカボス、アメリカならば風邪のおかげで行けなかったニューオリンズが行ってみたい所かな。近場ではデスバレーとか。サンフランシスコ周辺の観光地も、結構行ってないんですよ。来客の案内ついでに出かける感じです。

[Tweety] [2004/01/21 05:49] [ MyDoblog ]
おかえりなさい。カンクンはメキシコ人がよく新婚旅行に行くところだそうです。

[blue&gold02] [2004/01/21 14:14] [ MyDoblog ]
おかげさまで無事帰国しました。メキシコ人にとってもハネムーン先なんですね。
ツアーで一緒になったカップルは南部出身、スペイン語も話せるアメリカ人女性と神父を志すブラジル人という組み合わせでしたが、婚約後結婚目前旅行のようでした。その他のカップルも皆いちゃつきまくりでしたね。年金生活者かハネムーナーのみといった感が。

| | Comments (0) | TrackBack (0)