2004.12.18

CSI: 科学捜査官

 ちと文章を書く気分じゃなかったんだけど、急にスイッチが入った。くだらんことでも書き散らすか。
 
 日本に帰って来て少し経ったので、何だか無性にアメリカのTV番組を見たくなる。最近、ある方が日本に帰国した際、お土産として向こうの番組を録画したものを持って帰って来てもらって感無量だったりしたし。

 でも、CSとかを利用しても、見たい番組って意外と日本では見られない。いろんな権利関係があるのだろうけど、特にアメリカのコメディ系の番組を見たいんだよ!
 
 手に入るところで我慢するか...というわけで、来年1月から 2ndシーズンの放映を始めるために、現在、平日の昼間に第一話からの再放送をやっているTV東京「CSI: 科学捜査官」を録画リ貯めして、休日に副音声で見たりしている。
 
  
 

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 アメリカにいる時も、USA Today だったかの記事で「最近始まった新番組の視聴率ランキング」(新シーズン開始も含むらしい)のベスト10に入っているので気になったりしたのだけど、ドラマを途中から見るのって人物設定が分からなかったりしてイライラするのと、面白い番組と聞いてもアレコレ見る時間が無かった(アメリカのケーブルのチャンネル数って凄いですから)ので、確認してなかった。
 
 どうやら、アメリカでの視聴率もかなりのものの様子。
 
 
  Complete Primetime Weekly Ratings: 11/29/04 Through 12/05/04
 

 1 CSI
 2 CSI: MIAMI
 3 SURVIVOR: VANUATU
 4 EVERYBODY LOVES RAYMOND
 5 ABC PREMIERE EVENT-12/5
 6 TWO AND A HALF MEN
 7 WITHOUT A TRACE
 8 E.R.
 9 NFL MONDAY NIGHT FOOTBALL
 10 LOST
 11 APPRENTICE 2
 12 60 MINUTES
 13 NCIS
 14 LAW AND ORDER:SVU
 15 RUDOLPH-RED-NOSE-REINDEER
 16 CSI: NY
 17 LAW AND ORDER
 18 COLD CASE
 19 WEST WING
 20 KING OF QUEENS
 
 
 1位。CBS系列の番組が現在強い。
 

 アメリカでは クライム・ドラマと呼ばれるジャンルに幅広い人気があって、ドラマの大半がこのジャンルか、Friends みたいなコメディ、シットコム。CSI は警察の科研、科学捜査班のメンバーが、遺留物等の分析で犯罪の真相を解き明かす様子を描いたドラマで、1話完結型。
 
 通常、2~3チームに分かれてそれぞれのケースを解決していくまでを追うので、数件の事件がクロスオーバーしながら話が進むのでテンポがいいのが受けている一つの理由かな。後は、あまり一般人が知らないような科学捜査法を扱っている点も興味を引いているのだろう。発売中のゲーム紹介文を見ると、劇中登場するような捜査道具が分かるかな?
 
 さらに日本でも売りにしているが、製作総指揮者がJerry Bruckheimer。プロデューサーとしてのビジネスの才能を見れば、映画で稼ぎ出す金額を考えれば大したものなわけだが、多少の映画好き人間ならば、まぁこの名前を見ての反応は推して知るべしだろう。まぁ、プロデュースした映画を見てくださいな。「ハリウッド映画とは?」のイメージにぴったり。
 
 「トップガン」とか「フラッシュダンス」みたいな映画もあるけれど、「アルマゲドン」「バッドボーイズ」「ザ・ロック」「コン・エアー」「コヨーテ・アグリー」と分かりやす過ぎるラインアップ。何と言っても痛恨の「パールハーバー」とかね。ちなみに、日本で公開されたか知らないけれど、言葉を話すカンガルーの"Kangaroo Jack"「退屈すぎて死者が出た」とされる"Gigli"並みにジョークのネタになって馬鹿にされていた映画。TVスポットを見ても、あまりのひどさに中指を突き上げたくなる出来なの必至。映画館でもこれの広告が入るとブーイングの声が聞こえて来たので笑った。
 
 というわけで、CSI も何となく全体的に作りが甘いのが気になる。舞台がラス・ベガスなんだけど、観光客の事件が少な過ぎて、無理やり舞台をベガスに設定している感じだし。西海岸の他の街に移しても全く問題なし。メインのキャラクター達も白人多過ぎで違和感アリアリ。最近のアメリカのドラマでは珍しいけれど。
 
 メインのヒロインがストリッパー上がりという設定とかハーバード出身の才媛がいるってのもちょっと無理があるし、そもそも化学分析官達が取り調べとかやるのかな?捜査を妨害する隣の室長は深みの無い悪役。最初の方で衝突しまくりだったチーフが刑事になると、感情的なもつれが解けてるし。
 
 唯一、キャラで光っているのがチーフの人。インテリな言葉を吐いて周りが全く分からないという極めてアメリカ的な風景に、虫好きで科学オタクといった変わり者感、感情を廃した冷静過ぎる振る舞いのミックスがドラマのスパイスになっている。しかし、喋り方が「ハンニバル」レクター博士似だと思うのは気のせいだろうか。
 
 しかし、番組のサイトを見ると、キャラの学歴まで設定されているのが笑える。これも「学歴社会」のアメリカらしい。
 
 日本の地上波でやっている本家がラスベガス舞台で、そこからスピンオフしたのがマイアミ編。最近は、NY編まで始まっていて知らなんだ。しかも、チーフ役が名優 Gary Sinise じゃないですか。
 
 しかし、この別の部署とキャラクターを登場させて少し違うコンセプトでドラマを増やしていく手法といい、犯罪を追う様子を扱うところといい、全くもって80年代以降、アメリカのクライムドラマの流れを変えた画期的な長寿ドラマ Law & Order のパチモンなんだよなぁ。社会派的な重さをライトにして、登場人物の設定・描写も軽めにした劣化版って感じで。骨太感が足りないんですよ。それでも、ストーリとか書けているので十分楽しんで見られるんだけど。

 Law & Order がどのシリーズもNYを舞台にあちこちでロケしてその土地の臨場感があるのに比べると、新シリーズのNY編もどうなのだろう?真っ向から本家に喧嘩を売るように開き直った気もする。日本では見られないので何とも言えんけど。
 
 他にもアチコチでアイデアを他から引っ張って来ているのが目について、これはパクリかなぁと。ネタばれになるので書かないけれど、最初の方の話に名作映画からの孫引きが...
 
 
 

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 ま、ブツブツ言いながらも楽しんで見てます。
 
 
 
 
 【おまけ】
 
 ファンページにあるドラマ使用曲のリストが結構面白かったのでご紹介。犯罪の影にはニューウェーブ系、盛り上がりをあおるダンス系、バイオレンスにはインダストリアルもしくはハードなロック、おっさん主人公にはR&Bってとことなのかな?
 
 
 

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2004.11.26

クルマ! クルマ! クルマ!

 いつも楽しく読ませていただいている人気ブログ "Sotto Voce: Adventures in Blogging" で、少し前に Mustang のアメリカでの新TV CMの話が取り上げられていた。これがなかなかの逸品で感激したのでその話をば。
 
 
  New Ford Mustang & Steve McQueen
 
 
 CMの内容については本文を見ていただければよく分かるので上記参照なのだが、その後付いたコメントにより実際の映像が見られたリンクではどうやらムービーを撤去してしまった様子。フォードのサイトでも少し前には見られたようだけど今はダメ。少々もどかしい。
 
 "Sotto Voce" でも解説されているのだが、CMは映画「フィールド・オブ・ドリームス」のパロディで、そこに映画「ブリット」の映像を使って故人を登場させるといった内容。(「男性向きかな?」と仰られていますが、他に挙げられている「ナチュラル」「大脱走」も含めて僕も皆名作だと思います。)
 
 
 元ネタになっている映画の古さ、そしてマックイーンの起用(というのだろうな、やっぱ)を見ると、フォードはこの新マスタングを結構高目の年齢層の男性をターゲットにしているのだな、と思う。車自体のスタイリングも、初期のモデルっぽいものに戻している。(中略)セカンドカーとして買わせよう、という狙いであろうか(値段も2万ドル少々なので、スポーツカーとしては手頃)。それだけでビジネスになるかどうかは怪しいので、「お父さんたちを興奮させて」その息子達や部下の世代への波及効果を狙っているのだろうか?それともマーケットリサーチなどの結果編み出された「レトロ志向」の製品なのか?
 
 
 70年代の伝説であるマックイーンに熱狂的な想いを持つのは40代より上だろうか?自分なんかは親父にアクション&B級映画をTVで見せられながら育ったので、「ゲッタウェイ」や「ハンター」辺りも含めて馴染みが深いところだが、どう考えても20代以下にアピールするとも思えない。(ちなみに餓鬼の頃からペキンパーや007、「フレンチ・コネクション」「ダーティーハリー」といったラインアップを見ると、情操教育に多大な影響を及ぼして私のようになるらしい。)
 
 日本で言うとマックイーン→裕次郎ぐらいのイメージなんだろうか。一方で、「フィールド・オブ・ドリームス」も意外と昔の映画だから、ヒットするのは30代近辺のはず。
 
 ここら辺が同時に挙げられている参照記事(The Detroit News 2004.10.14)を眺めていても面白いところで、
 
 
 Mustang enthusiasts have been buzzing for days on Internet chat rooms about the high-concept commercial. Ford confirmed the accuracy of the storyline described on the Internet. Marketing experts say the Ford ad is pushing the right buttons because the McQueen legend and the Mustang evoke fond memories for movie-goers and car buffs alike.
 
 
 まずはネット周辺のオタク層にアピールして成功。CMの監督も以下のように言っている。
 
 
 "I hope for those who don't know the legacy, that this spot will inspire a new generation to visit McQueen's extraordinary body of work and (appreciate) his passion for automobiles," Street said in a statement.

 
ということで、話題性で若い層も引き付けるといった戦略もあるのだろうか。そうすると、意外とターゲットも拡散していく気がしないでもない。さらに、似たような他紙の記事 (USA Today 2004.10.15) を眺めてみると、
 
 
 Another aspect of Mustang marketing is likely to appeal to younger consumers: Both the Mustang and Ford GT supercar will be featured in Sony PlayStation 2's car game Gran Turismo 4.
 
 
とのことで、ゲーム世代にも狙いを付けるということは若年層もターゲットか。でも、先ほどの広告紹介サイトの放映スケジュールを見ると、別バージョンのCMに比べて、明らかに高年齢層ターゲット。
 
 
 Thursday Discovery    On The Inside       6-7pm
 Saturday Lifetime     What Should You Do?   10am-12n
 Saturday USA        Monk             10-11am
 Sunday  ABC        BCS Selection Show    5-6pm
 Tuesday  History      Hardcore History      11pm-12m
 Wednesday TBS       Gilligan's Island       10-11pm
 Wednesday TLC       Lifeworks          10-11pm
 Thursday TLC        On the Edge         10-11pm
 Saturday Comedy Central Comedy Central Movie  12n-4pm
 Sunday  ABC        Extreme Makeover     8-9pm
 Sunday  History      Non-Stop History      1-6pm

 
 
 ちなみに、カリフォルニア在住のNewellさんによると、「やる気があるのか? 新型ムスタング」
 
 
 なにしろ、以前のムスタングには、コブラというバージョンがあって、直線だけならコルベットにも噛み付いてくるクルマでしたから、一応、敵の性能くらいは知っておかないとね。が、しかし、スペックを見ていくうちに、はたしてフォードはムスタングを売る気があるのだろうか、という感じがしてきました。
 
 もともと、初期のムスタングというのは、性能はヘロヘロなんですが、スタイリッシュなボディデザインと安い価格、というのがコンセプトなわけで、新型ムスタングはボディデザインだけでなく、そういったコンセプトまでも初期型に回帰したのでしょうけど。

 
 
との辛口コメント。僕は車にあまり詳しくないけれど、マーケティングと商品の実態性能の差という奴で少々興味深い内容でありました。おまけに興味深かったのが、元の Detroit News の記事に戻ってこの部分。

 
 The commercial was shot in Chilliwack, British Columbia, located about 60 miles east of Vancouver. The site is popular with filmmakers because of its picturesque setting and the Canadian dollar's favorable exchange rate.
  
 
 ハリウッド映画の撮影はコストの安いカナダやニュージーランド等に移りまくりで、LAの街やスタジオも閑古鳥が鳴いているというのがここ最近のトレンドなわけだけど、このCMも同様。「古き良きアメリカ」の琴線を狙った内容もカナダで撮影されたと思うと何だか感慨深い。
 
 さてさて、最近日本に戻って来てテレビを見ていると、単価の高い車のCMは洋の東西を問わず大量に流れているわけだが、面白いのが一部のファミリーカー・軽自動車を除くと圧倒的に「車のCM→白人が主人公」という点。化粧品等で美人モデルを使用するというのは分るが、「車=高級品→外人」という図式が型として固まっているのだろうか。アジア系の美人を起用しても新鮮でいいんじゃないかと思ってしまうのだが。
 
 といこともあって、マックイーンのCMを眺めた後、日本の車でもオッと思わせるCMがあったっけ?と考え込んだ結果、意外と思い当たらないことに気付いた。記憶の底から唯一思い出したのが、「街の遊撃手」。年がばれるなぁ。サイトの下の方で当時のCMが見られるが、もっとはじけていたバージョンがあった気も(地下鉄の駅にもぐるとか)。当時も結構話題になっていたけれど、この映画へのオマージュということでも良かったと思う。
 
 
 

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 ちなみに、最近のハリウッド・リメーク版ではないです。ベネチア辺りの撮影で顰蹙を買って出禁になったリメーク版も未見なのでビデオ鑑賞したい気もするものの、アメリカいた頃のロードショーに客入ってなさそうだったしな~。オリジナルはゆる~いノリながら、これでもかと走り回る車のシーンが笑えていいです。
 
 他に思い当たる日本CMといえば、The Madness の出演していた、ホンダのシティーぐらいかな?(これまた古すぎ。)という感じで、音楽好きなこともあるのか、映像はほとんど思い出せず、音楽の方が耳に残っていることが多い。これは商品を売り込むCMとしては失敗のような気もするわけだが。
 
 というところで、日本の自動車メーカーのサイトへレッツ・ゴー!
 
 
   トヨタ
   
   ホンダ

   日産
 
   スバル
   
   マツダ
 
 
 しかし、トヨタは車好きや若い層に受けない面白みのない車作りで有名だが、CMの音楽使いもセンスが...最近のハリアーの広告でも The Doobie Brothers の名曲 Long Train Running を何で冴えないカバーバージョンで使うかな?といったところで、他の車種も注目すべき曲使いがなし。個人的に記憶に残っている曲使いで言えば、以下の感じかな。
 
 
 スバル インプレッサ 1997 Super Cat / My girl Josephine
 (ウィノナ・ライダーが落ちぶれる前に出演!)
 
 マツダ ファミリア 1991 フリッパーズ・ギター / Groove Tube
 (サディスティック・ミカバンドの奴も良かった)
 
 
 最近のV字回復でCMのセンスも復活した感のある日産の曲使いをサイトで眺めると面白い。車種ごとの曲選とか、経営低迷期&タイアップ時代とか(ここら辺)。
 
 
 上のサイト群に唯一無いメーカーが迷走中の三菱。ここだけ、サイトにヒストリー館がないのも意味深。三菱といえば日本でのリコール隠し等の不祥事だけでなく、同時期の北米市場での失敗(販売促進したのはいいが、査定の甘かったローンの焦げ付きが増えすぎて大ダメージを与えた)も経営にダメージを与えたことで有名。
 
 ところが、ちょうどその時期にCMへの独自の選曲センスで名を上げたというのも皮肉なところ。
 
 
 CNBC 2003.2.21:
 "Music business gets commercial - TV ads featuring artists' songs is new trick to sell more CDs"
 
 Media Daily News 2003.3.24: "Deutsch Rocks Again With Mitsubishi"
 
 
 広告にもお金を投じて戦略的には成功。その結果、Dirty Vegas の曲はビルボード上位に上る大ヒットとなったわけでs、三菱本体のサイトでも自慢げに紹介されている。
 
 
  海外の三菱 TV CM 使用曲一覧
 
 
 確かにヤングがハッスルする映像ともどもセンスは良かったが、ビジネス全体としての結果は失敗。とあるブログ(Brian's Culture Blog: "Is pop music bad for business?")でも書かれている通り、
 
 
 Mitsubishi has also decreased its advertising. For years it pitched the brand to young consumers with cheap financing and emotional eye-catching ads set to the music of Average White Band, Iggy Pop and Republica. That strategy created some of its trouble because it suffered a high default rate on the loans. Analysts say that Mitsubishi needs to write off about $1 billion in bad loans.

 Don't get me wrong, I love pop music. Some of my favourite tunes are pop tunes. I'm not prejudiced. But the suggestion here, that pop music will attract the wrong sort of customer, suggests that there might be other reasons for the predominance of particular sorts of music, commercial reasons, besides the mere likeability of the stuff. 
 
 
とのことで CM の出来と効果の不一致という点で見ると、新型ムスタング危うしということも言えるのかな。
 
 
 ちなみに、2年間のアメリカ滞在時に、向こうの車のTV CM でいかした選曲だなと感心したのは次の2曲。
 
 
  Saturn: The Walkmen / We've Been Had

  GM: Smash Mouth / Walkin' On The Sun
 
 
 
 
 【車CM使用の名曲集】
 
 Supercat は邦盤廃盤?...
 
 

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