2005.01.18

2004年を振り返って思う:大統領選

 年の変わりってのをあまり節目と感じない性格なんですが、たまには過去を振り返ってみましょうか。
 
 
  今年も色々ありました 笑えるサイトで振り返る2004
 
 
 元々、タイトルに偽りアリと感じる「笑えるサイト」なんだけど、上記の記事による2004年のトピックとは以下の通り。
 
  
  ・架空請求/「無視出来ない架空請求」を知る
  ・台風上陸数が10個と過去最多。台風23号では死者が80人を超えた
  ・負け犬ブーム/シングル1670人の「自由と不安」
  ・プロ野球再編問題/猿でもわかる選手会ストQ&A
  ・長崎県の小学校で、6年女児が同級生の首をカッターで切り殺害
  ・震度7も観測された新潟県中越地震。避難者は一時10万人を超えた
  ・年金問題/年金いつから、いくらもらえる?
  ・俳優の窪塚洋介が自宅マンション9階から転落し重傷。11月に復帰

 
 
 「笑えるサイトで振り返る」って、「笑えない」話ばかりと思うわけだけど(かろうじて一番下のぐらいか)......それが災い続きだった2004年ってことなんだろう。代わりに少しは笑える動画にリンクしておこうか。
 
 
  2004 Voting Machine
 
 
 ここら辺の背景を踏まえているとより面白いけれど、逆に今度は笑えない人も多くなってしまうかもしれない。
 
  
  暗いニュースリンクさん (01/08/2005)
  「過去100年間で2度目:米上院・下院合同議会でブッシュ大統領再選に異議申し立て」
 
 
 昨年は、約半分をアメリカで過ごし、半分を日本で過ごした少々特異な年であったので、2つの観察点から眺め社会現象には感銘を受けたこともある。やはり個人的に大統領選というのは2004年の一大トピックだった気が 。日本帰国後に出た選挙結果を受けて、ネット上で「メディアはケリー優勢って言っていて、そんな話聞いていなかった」というような意見を目にしたことがあるけれど、アメリカ国外と国内の温度差が激しかったのも、2箇所から見る視点の違いを意識させる部分だった。
 
 実際接戦だった選挙戦。今回の選挙戦ではかつて無いほどに国内の意見も二分されたという話があって、自分が暮らしていたリベラル側の土地柄から眺める様相というのも興味深かった。そうした話ならば、この辺り。
 
  
  Sorry Everybody
  
  
  町山智浩(アメリカ日記)氏 「飛び越される州の逆襲」
 
 
 日本のメディアも全体的に希望的観測で「ケリー有利」な話を取り上げていた感じを受けた。これは多少なりともアメリカのメディアにも言えたことだと思うけれど。町山氏同様、僕の住んでいたサンフランシスコ周辺のベイエリアと呼ばれる地域はアメリカの中ではかなりリベラルなお土地柄で、ほぼブッシュ嫌いの人間しかいないと考えていいような環境。確かに、シリコンバレーの経営者には結構共和党支持者もいるし、郊外から離れていくと民主党支持者ばかりとは言えないという部分はあるのだが。
 
 ただし、そうした環境の中にいても、「ケリーでは勝てないんじゃないか?」という声をよく聞いたのも事実で、結局、何が選挙結果を決めたのかというのが、以下の特集を眺めていると興味深い。
 

  Newsweek Election 2004 "How Bush Did It"
  

 残念ながらサイト上の記事は紹介のみだけど、選挙後に記事にするとの約束で長期同行した記者達がまとめた1年間のドキュメントで、日本版でも11月17日号に掲載されている。この記事で興味深い点は幾つかある。まず、ブッシュ陣営のスタッフの老獪さで、ケリー陣営の脚をうまくすくい、選挙戦を有利に進めていく姿が描かれている点。対するケリー陣営は、終盤に民主党に歴史的な大勝をもたらしたクリントンとそのスタッフが乗り込んでくるまで、もたついている様子がありあり。
 
 実際、ブッシュ側がうまく様々な票田を切り崩したのは結果からも明らかで、プロテスタントのブッシュ、カトリックのケリーという構図に対して、中絶・同姓婚禁止を打ち出してカトリック層を取り込み、教育・所得水準の高い層を狙ってヒスパニック層を取り込み(特に、@フロリダ・テキサス州)、本来民主党支持者が多かったアフリカン・アメリカン層や女性層もうまく取り込んで得票を伸ばしている(選挙戦1ヶ月前の「政治経済研究共同センター」の調査でも、アフリカン層のブッシュ支持率は4年間で9→18%に倍増)。
 
 「保守化や宗教回帰が共和党勝利の主要因」との見方にも、40年前には民主党の牙城だったテキサス州の例を挙げ、逆に民主党が支持者の思いを無視して離れて行き、共和党がうまく左寄りの層を取り入れた話があったりする(日経朝刊2004.12.11 地球回覧)。変わったのは有権者側ではなく、民主党側というお話。先のNewsweeekの記事にも印象深い一節がある。
 
 
 ブッシュ陣営からみれば、ケリーと側近は根本的なまちがいをしていた。さまざまな争点についての候補者の考え方ではなく、有権者が本能的にかかえている関心事によって勝敗が決まることを、ケリー陣営は理解していなかった。  
 
 
 人の相談を受ける時、こちらの意見を滔滔と述べるのではなく、相手は既に形にならない答えを心の中に持っているので、それを引き出し形にするよう話を聞いてやるべきという今流行のコーチングの話とかを思い出すが、同時に、形にならない思いが影響するということは、政策論ではなくイメージや印象論が大きく影響するということでもある。有名な心理実験で、人の印象は冒頭の第一印象で決まり、その後、どのような内容の話をしたとしても評価が変わることはないという研究結果が幾つかあるけれど、ケリーやブッシュに対しても同じことがあったようにも見える。
 
 ケリーは「探究心が豊かで慎重な思索家」でもあったけれど、理性的で慎重に考え過ぎることが優柔不断さにつながって「決断力の無さ」というイメージにつながった嫌いがある。実際、反論や意見表明のタイミングを逃した大きな局面も幾つかあった。

  
 インテリで理屈っぽい性格があだになった。スピーチライターが受けのいい言葉を書くと、ケリーが「スローガンじみている」と言って消してしまう。しかもケリーは何度も同じことを言うのを嫌った。政治家としては深刻な欠陥だった。ブッシュは、何度でも同じせりふを繰り返した。 
 
 暗がりでスポットライトが点滅し、「ロッキー3」のテーマが響き渡るなか、ブッシュがさっそうと登場すると、1万人ほどの観衆が大歓声を上げた。「このイベントの演出係を見つけて、給料を上げてやろう。」ブッシュはそうジョークを飛ばし... 
 
 
 Newsweekのロッキーのくだりを読むと、それこそ「アホでマヌケなアメリカ人」を思い出してしまうけれど、元々、「まじめ」や「教養」よりも「気さくさ」を重んじる傾向があるアメリカ人にとって、どちらがアピールするのかという点では興味深い。「まじめさ」をより重視しそうな日本人との違いを思う一方で、どこかの都知事が人気を得るような中、政策での中味はなく、印象で全てが決まるのはどこも変わらないというのもある。

 ケリーのイメージで足を引っ張ったのは、「堅物」との印象の他に2つ。まずが、スピーチ能力の低さ。いつもグダグダ長々とインパクトの無い話をして、決断力の無いイメージを増幅させた。もう一つが、家族。テレサ夫人の持つ資産は10億ドル(百億円のオーダー)以上、2003年の所得申告は500万ドル。特権階級の人間という印象がつきまとった上に、彼女自身、自意識が強くて、選挙戦のため全てを捨てるというタイプでなかったため、不機嫌さや周辺の人間との衝突ぶりがbi*chと呼ばれそうな悪印象となったようだ。
 
 イメージというのは恐いもので、ブッシュとて特権階級の人間で、実際自身もそういった意識の下、振舞っている。M・ムーアが描く「笑えるほどアホな大統領」のイメージと比べて、本当のところはどうなんだろうか?Newsweek内でこう書かれた本を読むと興味深い。
 
 
 この本を読むと、ブッシュ政権の指導者は他の選択肢をろくに検討もせずに戦争への道を突き進んだように思えるが、読み方によってはブッシュの決断力の強さの印象が残る。
 
 
 

攻撃計画(Plan of Attack)―ブッシュのイラク戦争
ボブ・ウッドワード 伏見 威蕃

日本経済新聞社 2004-07-15
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 全体的に客観的に書こうという試みが目に取れる一方で、パウエル達には多少好意的、チェイニーとラムズフェルドにはかなり批判的で、ブッシュについても微妙に批判的なトーンが見え隠れする感じ。訳者はあとがきでブッシュの粘り強さに言及しているけれど、実際に読んだ感想を言わせてもらえば、大統領という立場にあるべき人間ではないと批判されるような部分が満載。
 
 「他人の意見に耳は傾けるが、相談はしない」とされるブッシュが、部下達にはっきりと意思を伝えず、周りが考えを読み取ろうと憶測や先走りで対応する様子が描かれており、結局、事態はイラク開戦へと後戻りのできないような方向へ自然に流れていく。あまりにも薄い内容の言葉しか発されておらず、決断が及ぼす影響について部下達の進言を理解している素振りが無いし、どうも「決断力の強さ」「粘り強さ」というのも余り感じられない。真剣に考えていないが故の判断・振るまいのように見受けられる。
 
 著者の書き方・スタンスもあるので客観的に見る必要があるとは思うのだけど、「真剣に考えてねぇよな」と部下に愚痴られるのが世のサラリーマンの常ながら、ある程度まで上司がどれだけ深く考えているのか見えてしまうということはどうしてもある。真剣に考えたり下勉強しないで示す決断力なんて、悩みが無い分、楽だよなと思う一方で、思慮深さと同時に人に与える印象の操作も考えなければならないのだと思うと、管理者の悲哀も感じてしまうところ。
 
 でも、だからといってブッシュを支持する気には全くなれないけれど。「攻撃計画」の締めのブッシュの言葉が、お気楽さを表している気がする。
 
 
  「歴史か。わかるものか。そのころには、われわれはみんな死んでいるよ。」
 
 
 「三国志」等、史書に登場する人間も、「死しても名を残そう」とたちふるまったりするんですがね。後世の評価を気にしてノイローゼになるようなタイプじゃないから、少しは気にして欲しいものです。世の中のために。

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2005.01.13

ちょっと怖くなりました

 例の事件で、性犯罪の再犯防止の議論をあちこちで見かけます。ワイドショー・コメンテータの適当な意見から法制度の話まで。元々、アメリカでも議論の種だったミーガン法がよく引き合いに出されているようです。(しかし、TVの呼び方がいつの間にか「メーガン」に変わっているのは何か理由があるんでしょうか。)
 
 どこまで犯罪歴を公にするかという点で州によって違いがあるのですが、僕のいたカリフォルニアでもつい最近、性犯罪者リストの照会Webサービスが開始されています(シリコンバレー地方版さん→かみさん経由)。僕が日本に帰ってしまってからのことですが。
 
 ちょっと使いづらいページなのですが、日本でも同様のサービスが開始された場合を想定するのには、論より証拠でイメージを捉えやすいかもしれないです。ちなみに、二度の注意書きに同意して入場し、地図をクリックしたりしながら、住所を指定する必要があります。 


  Megan's Law Home Page
 
 
 家族がいたので足を棒にして探し回り、環境のいい所に居を構えていたのですが、上のサイトで調べてみると数ブロック内(歩いて5分の圏内)に3人も性犯罪歴を持った人がいました。同じアパートに何人も住んでいたりするように都市部の密集度が当然高くなったり、高級住宅地には少なめという傾向があるものの、後は確率的にご近所さんになってくるようです。家庭内暴力のような事例も含まれているので、富裕層が住んでいる治安のいい辺りだったとしても、心の闇は家庭の奥に潜んでいるかもしれないというのもあります。
 
 公開されている写真を眺めると、大抵がひどい悪人面の中、ご近所だった1名はどう見ても人のいいおっさん面です。そこら辺ですれ違っても何とも思わなかったような感じ。特に、僕の住んでいた辺りは小学校・中学・高校が5~6校密集していた界隈なので、14歳以下への犯罪歴を持っているのを見てしまうと......
 
 
 
 ちなみに、アメリカではご近所情報として犯罪率から住民の平均年収、タイプまで調べられるサービスが幾つかあります。例えば、この辺り。
 
  MSN Neigborhood Details
 
 
 日本の場合、もっと大雑把な犯罪率統計の公開ですら、数年前に開始が話題になったぐらいですからね...それは、身近にある犯罪遭遇リスクが低いことの裏返しでもあるとも言えますが。
 
  犯罪発生マップ (東京都)
 
 

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2004.12.08

アメリカのレコード屋

 思わず「レコード屋」と書いてしまいましたが、一般的な「CDショップ」の話です。
 
 アメリカを離れて半年ほど経つと、だんだん向こうで過ごした日々が懐かしくなって来ます。勉強に追われた日々とはいえ、学生生活に比べると、あちこちで摩擦を調整して、組織の動きを考え、疲れて通勤電車に揺られる東京のサラリーマン生活が快適と言えないのは当然ではありますが。
 
 愚痴はさておき、書き忘れた向こうの話でもまとめておきましょうか。少し前からアチコチで取り上げられているスターバックスの音楽連携ビジネスの話。
 
 
  K STYLE WEBSITE :: BLOG さん 
  「米国スターバックス、本格的に音楽流通事業へ」
 
 
 「店で聞いて気に入った曲を CD に焼いてくれるサービス」の話で、確かこういったことを始めるという発表自体は少し前にプレスされていた気がします。スタバも特に日本では経営が苦しくなってきたようなので、実際のサービスを目にすることがない内に撤退しそうな感じも。

 と、個人的に反応したのは、この話の中に出てくる "Hear Music"という部分。
 
 
  HEAR.JPG

 
 Hear Music というのは元々CD屋で、1990年創業。1999年にスターバックスの傘下に入ったとのこと。だから、僕のいたカリフォルニアの北、サンフランシスコ周辺には結構店があります。上の写真は、スタンフォード大のある Palo Alto のショッピングセンター内店舗。スタバ・サイトの紹介部分を見ると、創業はマサチューセッツなんですな。
 
 基本的に少しアダルトな曲選ながら、店員のセレクト棚が多くて、店構えは昔の WAVE を思い出させる感じかな(店はそんなに大きくないです)。そういったジャリより上のアダルト、しかも知性派が客層なもので、残念ながら観光客が歩いて行けるようなところには余り店が無いです。大抵、富裕層が多めのショッピング・センター界隈に立地。
 
 ここの店で、聞きなれないオペラ・アリア中心のロシアの歌手のガラとか、独特のダークなテイストのヒップホップとか、店員リコメンドから掘り出し物を見つけさせてもらいやした。なかなかいいのが、レーベルとしても機能していて幾つもコンピレーション・アルバムを作っていること。アダルト・テイストだけど、選曲センスがなかなかです。アメリカの大手のCDショップ・チェーンでも流通しているので手に入りやすいのもいいんですが、日本には入って来ていないのかな? 
 
 一番の人気企画が、Artists' Choice というシリーズ。ミュージシャンにお気に入りの曲を選んでもらってCDにするという、音楽雑誌の記事「私を作った10枚」に音楽も一緒みたいな優れものCDです。帰国してからも順調にアイテムも増えてますが、対象アーティストも豪華絢爛。
 
 
  Norah Jones
  Sarah MacLachlan
  Willie Nelson
  Johnny Cash
  Tony Bennett
  Sheryl Crow
  Rolling Stones
  Ray Charles
  Lucinda Williams
  Yo-Yo Ma
  Emmylou Harris

 
 音源も限られているし、意外性が無い場合も当然あるわけですがね。僕は Lucinda Williams のを買いましたが、劇渋でもかなりイイ感じです。聴きながら、カリフォルニアの空を想い、枕を涙で濡らしておりますよ。
 
 
 昔、くるりのボーカルが保守化するアメリカの状況をCD屋の状況とからめて語っていましたが、そこで唯一LAで面白い店としてあげていたのが、Amoeba Music。元々 Berkeley 発祥の店で、サンフランシスコ周辺がいいのは、こうしたインディー系のCDショップも充実している点です。
 
 Hear Music に比べて客層が若い学生等々なので、雰囲気に落ち着いた感じゼロですが(サイトを見に行ってもらえば、その原色デザインぶりで分かるとは思いますが...)。結構大きな倉庫じみた店にズラッと色々なCDが並んでいて、中古コーナーも半分近くあるのが特徴的。いろいろなジャンルを広くカバーしているところが日本にも近い感じで(最近の日本の輸入系CDショップは国内盤比率が高くなり過ぎな感も)、客層にもパンクスから渋いジャズ好きのおじさんまで混ざっているのが、アメリカ都市部のいい感じ出ています。
 
 サンフランシスコ周辺のベイエリアにはもう一つ似たようなインディー系のCDストアがあって、名前が Rasputin Music
 
 ここもほぼ Amoeba に近い感じ。会員カードがあるのと、しっかりした無料紹介紙を定期発行しているのがお気に入りでした。このチェーンはサンフランシスコのケーブルカー出発駅~ユニオンスクエアの間に店があるので、観光客でも行ってみることが可能。アメリカご訪問の際にはぜひ。ちなみに、以下のサイトでは「店員が傲慢で、愛想ゼロなのがマイナスポイント」との評価を受けてます。確かに Hear Music などに比べると、愛想の悪さはすごくアメリカ的。
 

   CD Sore Network


 観光で行くようなサンフランシスコの中心といえば、後は Virgin Megastore かな。帰る前に改装していたので、さらに大きくなっているのでは。こういうところでは面白いセレクションは期待できませんが、何がアメリカで受けているのかは分かりやすいかもしれません。ただし、店舗数の少なさから分かる通り、欧州企業だからセレクションも、田舎国家のどアメリカ的なものからは少しずれている気もします。 

 日本でも手に入ってしまうのか分かりませんが、Virgin 自身もコンピレーション・アルバムを出しています。アメリカの各都市にちなんだ曲集アルバムが安いわりに良くて、San Francisco 版がサンフランシスコ店でも売り上げトップに食い込んでました。カナダでも売っていたけれど、皆お土産に買っていくのかな? Village People とジャズが並ぶような感じではありますが、ゆかりの曲が並んでいるのでその土地の忘れ形見にいい気はします。I Left My Heart in San Francisco !!
 
 結局、大都市以外の普通の人達は Wal-mart のCDコーナーとか Amazon で買い物をしているんでしょう。そんなこんなで、一番アチコチで見かけていた黄色い看板、最大チーェンの Tower Records が在米中に倒産したのが印象的でした。
 
 
  TOWER.JPG
 
 
 今も全米で空きスペースのままなのでしょうか...

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2004.11.27

神のフィギュア

 大統領選が終わって、アメリカの保守的傾向が取りざたされる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?bluegold です。iPod がらみのニュースがアチコチにあふれ、売れた分だけ人それぞれの使い方をしているようでありますが、こんな話がアメリカの情景を映し出しております。
 
 
 CNet Japan 2004.11.8:  「iPodで読むバイブルがひそかな人気に」
 
 
 何も小さな画面で電子聖書を読むことないのにねと思いますが、クリスチャン・ロックに耳を傾けてハイな状態で読むのでしょうか。
 
 アメリカにいた頃、今は亡き Tower Record に "Jesus Action Figure" というゼンマイでカタカタ動く人形が置いてあってちょっとツボに入ったのですが、こんな罰当たりなパロディCMもあるようで、ユーモアのセンスも忘れないアメリカであって欲しいところです。
 
 
  Jesus Christ Action Figure with walk-on-water action!
 
 
 ニューヨーカーにNYの老舗のレコードショップに連れて行ってもらった時、ケースの上に並ぶ首振り人形のレパートリーに感心したことがありましたが、キリストがあれば当然、というわけでふざけたラインアップ勢揃いです。
 
 
  Jesus Christ Superstore


 ジョークサイトが本物かよく分からないけれど、センスが結構笑えます。
 
 
  1. 当然のように仏教も

  2. ユダヤ教ではエホバとモーゼが大人気(売り切れ)

  3. イスラム教でアラーと言えば...
 
 
 おいおい、"He who may not be shown"のアラーいくらだよ?という突っ込みはさておき、別の販売サイトでも何だか突っ込みどころを見つけてしまいました。
 
 
  Wicked Cool Stuff .com


 Albino Bowler が ”Real People” かよっ!って実在するんでしょうか?このフィギュアはジーザス同様、店頭でもよく見かけましたが。
 
  
 こういったおもちゃを取り扱う専門店のサイトに行くと、結構面白いです。
  
 
  Archee McPhee  
 
 
 ラインナップはこんな感じ...

 
 Jesus Action Figure
 Shakespeare Action Figure
 Freud Action Figure
 Beethoven Action Figure
 Moses Action Figure
 Ben Franklin Action Figure
 Albert Einstein Action Figure
 Cleopatra Action Figure
 Edgar Allan Poe Action Figure
 Alexander the Great Action Figure
 Sherlock Holmes Action Figure
 Mozart Action Figure
 Oscar Wilde Action Figure
 Richard Wagner Action Figure
 Pope Innocent III Action Figure
 
 
 どういう基準で選んだ有名人なのかが興味深いですが、何だかもっとよく分からんキャラも混じってます。
 
 
 The Albino Bowler Action Figure
 Bigfoot Action Figure
 Crazy Cat Lady Action Figure
 Librarian Action Figure
 Barista Action Figure
 Male Nurse Action Figure
 
 
 さて、僕にはどういう奴に人気があるのかサッパリ分らないのですが、皆さんはいかがでしょう?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (答え)
 この店の売り上げ(それとも店側のセレクション?)によると、こんな感じのようです。
 
 
 1位 Librarian Action Figure
 4位 Einstein Action Figure
 7位 Shakespeare Action Figure
 10位 Jesus Action Figure
 11位 Freud Action Figure
 
 
 アインシュタイン、シェイクスピア、キリスト、フロイトを押さえたNo.1は
 
 「司書のオバサン 」
 
 市井のピープルズ・パワー強しといったところでしょうか。

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2004.11.07

日本の憂鬱

 新たな国の生活に慣れるまでには、なかなかの時間がかかるわけだけど、ネイティブな環境に戻るのは早いもんです。日本人的生活に今ではドップリですよ。とはいえ、海外生活の後、日本に戻って来た人々が抱く感想の典型的パターンというのがあるわけでして、それは自分の場合もほぼ同様。
 
 
・人多すぎ、高速移動すぎ

 新宿や東京といった駅の雑踏でしばしとまどうというのはかなりティピカルなパターン。よく聞く話だったのですが、やはり駅で行きかう人々の動線の交錯は凄い。
 
 アメリカじゃSFやNYでも「事故等の遅れや通勤で混む」=「座れないかも(特定の駅を過ぎれば座れる可能性も)」な程度だから、8~9割方の扉に押し込み係がくっついてギュウギュウやった挙句、自動の筈が横からの圧力で動かない扉を手で閉める「通勤電車のラッシュ」というのは壮絶。これから高齢化が進む内に、そんな光景も過去の笑い話になるのでしょうか。
 
 
・暑過ぎ

 今年は7月から異常な猛暑だったわけで、日本でしまい込んでいたクーラーが壊れやがったおかげで(ちなみにTVも3日で壊れた)死にそうに。よく質問されるけれど、日本人には日がサンサンと降り注ぐ常夏のイメージのカリフォルニアでも、北部のサンフランシスコの辺りは1年中非常に涼しくて、夏も肌寒いくらい。そこに暮らして帰ってくると、今年の夏は拷問に近い。夏が終わる頃に帰って来れたらよかったのに、と肌にひた付く背広を着込んでボヤイている毎日でした。
 
 
・家過密

 街によるけれど、アメリカの自治体では条例(Zoning Code etc)で地域の開発がコントロールされていて、変な形の建て物をボコボコ建てたりできないことが多いこともあり、景観が整った街並みが保たれたりするわけです。それに比べると、日本もアジア。趣味の悪い建て物がひしめきあったりして、個人的にはそこが醍醐味だったりすると思うけれど、人によっては無秩序ぶりが我慢ならないようです。しかし、空港から帰る際の電車から街並みを眺めていると、建て物の密集ぶりは一度リセットされた眼に新鮮に映りましたね。
 
 TVで渡部なんたらのお家探訪とかいう番組を見ていると、その狭い土地に何とか格好いい一軒家を建てようとした悪戦苦闘ぶりの跡(大抵大失敗)が笑えて、何だかホロッと来るものも。ま、自分にゃマイホームも遠い夢だから他人事で見てられるんだろうけど。 
 
 
・不機嫌過ぎ

 昔流行った日本人・外国人比較論でよく制空権の違いの話がお馴染みだったわけです。スキンシップが少ない日本人の方が他人との間に保とうとする距離感が大きく、「電車で座席に座ると無造作に肌を付けて来る隣人→外国人だった」というような例が挙げられていたわけですが、最近の日本人はどうなのかな。不快に感じる距離感は変わらないのかもしれないけれど、相手への遠慮が希薄になったせいで、不快に思われようが領空侵犯をする人間が増えて来たというのはあるのかもしれないです。
 
 というのも日本に帰って来ると、皆不機嫌な顔をしているのに気付くというのがあって、実際、自分でも電車や駅でナルホドと思ったわけですね。今まで書いてきたような環境下にいればストレスで当然というのは分かるわけだし、海外でも別に無愛想な様子が普通だったりするわけだけど、眉をひそめたしかめっ面が顔に張り付いたような人が多いんだな~というのは改めて実感。
 
 密かに観察していたけれど、その不機嫌な顔が既にデフォルトになって動かない人達もいるようで(女性ですら)、意図的に多少楽観性を見に付けていないと、しかめっ面が張り付いてしまうんだなぁと。これから繰り広げられるストレスとの闘いにも決意が必要であります。「いつも心に太陽を」ってところでしょうか?
 
 
 (次の話にほのかに続く)

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2004.06.04

経済オンチ、米紙を読む

 日本同様、アメリカでも新聞の勧誘は盛んで、「電話勧誘お断り」サービスに登録しておかないと、定期的に電話がかかってくる。2週間タダにしてなし崩しに購読を開始させようというパターンが主流。アメリカに来てすぐの頃、なぜか勝手にOakland Tribuneが配達を始めて、その後、「無料期間が終わったので、支払いヨロシク」との通知。こちとらは取る気ゼロなので、「取りませんし、頼んでません、だから払いませんよ」と答えたのはいいが、いつまで経っても配達が続く。その後、定期的に「まだ止まっていませんけど」と電話をするんだけど、「分りました」と言って配達が続く。こらが半年以上続いたかな。
 
 ま、そんな感じで、その後、日経取り始めたら、いいお値段なもので、アメリカの新聞はフリー紙やたまに買う程度だったんですがね。ケーブルTVには、ニュース専門チャンネルが幾つかあるし。でも、卒業式が終わってから、時間に余裕ができたので、アメリカの新聞も買って読んだり。ちょっと面白かった記事(古いです)。
 
 
[San Franmcisco Chronicle 5/17: Technology]

 少し前に サンフランシスコで"NextFest"という催しがあって、要は「未来展」みたいなハイテク集結ショーケース。結構、エンジニア界隈では話題だった様子で、友人が「チケット取ろうとしたけど、売り切れだった」とぼやいてた。紙面上では、東京大学出品の「光学迷彩」がトップに。あの「攻殻機動隊」に出てくる奴が実現か?と数年前から話題の一品。アシモなんかにも記事中で触れられている。アメリカ人も興味津々ですな。
 
 
[USA Today 5/28: Money]
 
 日本ではちと高すぎる感のあるGAP。アメリカではもう少しブランド・イメージが下なので、日本の値段を付けたら売れないだろう。そのGAPと同じ企業系列にOld Navyというさらに激安の衣服屋がアチコチにあって、近所じゃ"Old Navy"のロゴが胸にあふれているわけだが、テレビを見ていると水着の広告を盛んに流し始めている。USA Todayによると、2003年度の水着売り上げは、女性で$2,200,000、92,056着、男性で$511,644、36,857着。いやぁ、販売に力が入るのも分るわ。しかし、圧倒的に女性対象市場。
 
 ラジオを聞いていたら、アイスクリーム・シーズンも到来の様子。アメリカの消費量、こちらももの凄いらしいです。そういえば、家の周りをピンクの超小型バンがウロウロ。でも、何だか甲高い音楽流して、超高速移動なんですよ。誰か買ってるの見たことないし。昔、サザエさんにあったみたいに石焼イモを追っかけるの図がそのまま当てはまるようで、車のCMで似たようなのをやってたりもする。売れるのかな?
 
 
[USA Today 5/28-31]
 
 同時に旅行シーズンも到来。5/31のMemorial Dayから9/1のLabor Dayまでが、小中高が休みに入ることもあって、人の移動もすごい。夏季限定の催しも多く開催されるし。と、同時にガソリン消費も急増するので、ガソリンの値段も徐々に上がっていくのが通常。でも、今が既に馬鹿高い状態になっているので、どうなることやら。
 
 USA Today一面によると、ガソリン値段高騰で、スタンドの売り上げが20%近く落ち込んでいるとのこと。興味深いのは、ガソリン自体から来る収益はわずかリッター当たり1セント以下という点。アメリカのスタンドには、大抵コンビニのようなのがくっついているので、そちらの売り上げが基本ということなわけ。ガソリンの値段が上がって、その分、客は店での買い物を控えて、店主は苦しいという話。う~ん、それで田舎に行くと、給油だけだとトイレを使わせてもらえないようなスタンドもあるわけか。納得。
 
 
[USA Today 5/26 & 5/28 : Life]
 
 日本でも上映されているのかな?地球温暖化パニック映画"The Day After Tomorrow"がかかるということで、一面に。「環境政策後進国のアメリカで政治的な議論に、ワシントンはその映画の客の入りを静かにうかがっている」とのことだけど、あの「インディペンス・デイ」の馬鹿エメリッヒ監督作だよ。何だかシュール過ぎ。
 
 ま、あのエメリッヒ作品の馬鹿馬鹿しさがアメリカの本質の一つであるような気もするのだけれど、その後の記事によると「1998年のゴジラで、2週間後に海の底に沈んでいるエメリッヒ」、案の定、お寒い入りのスタートの様子。観に行ったアメリカ人は「怖いねぇ」とか言ってたけれど...
 
 それにしてもアメリカ人、映画好きです。ニュース見ていたら、ベイエリアの南の方の街で「チケットが$10を超えた!」とニュースになってたのも、日本の値段を知っていると笑えた。確かに、ベイエリアは高い方だけど、普通は$7とか$8ぐらいで観れる。この前、友人とMichel Gondry監督の"Sunshine Always..."を観に行ったら、時間帯悪いのにもかかわらずソコソコ客が入っていて、人それぞれ別の場面で好き勝手に受けているのがいい感じだった。く~、安いのに映画館にもほとんど行けなかったぜ、チクショウ!

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つれづれ 3弾

 契約解除等々で電話かけまくりなわけだが、日本でも最近の報道等で知られているように、アメリカのコールセンターは海外転出がはなはだしい昨今。ベイエリアでいろいろな国の人の訛りに慣れて来たとはいえ......先ほどの所はインド訛りが凄過ぎ。アメリカ人ならばしないような不可思議な単語の言い間違いをするのは、手元のマニュアル文章でも読んでいるのだろうか。
 
 ところで、別件で「日本への転送手続きを受理しながら、やっぱり無理でした」というお詫びの電話がかかって来たのだが、こちらもアチコチかけまくっているので、どこの会社からの電話か混乱。最後に確認。
 
 
   「ところで、どこからかけてきているんですか?」
 
 
 向こうは、「何でインドからかけて来ているんだ」と文句でもつけられると思ったのか、しばし沈黙。こっちの聞き方も言葉の選び方が良くなかったので、ビックリしたのかもしれないけれど。

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つれづれ 2弾

 かなり前にテレビを見ていたら、前に紹介したことのある、アメリカでも放映されて人気だった番組「風雲たけし城」「料理の鉄人」がどうやらアメリカ・オリジナル版の放映を始めたようだ。
 
 
 「たけし城」>> もともとラストの城前バトルをカット、外人挑戦者スペシャルの回を勝手に「アメリカvs他の国」に変えたりと何だかなぁという感じがあったところ。あの~、イタリアの国旗、フランスのと間違ってますけれど... 
 
 もともと最後にアメリカ側製作陣の名前だけデカデカと出るけれど、大したことやってないでしょ?ってな感じのわけだったが、尺が足りなくなったのか、日本版のフィルムにアメリカ新録をツギハギするという荒業発動。しかし、アメリカ版セット、せまいしショボイです。谷隼人じみた衣装も用意して、稲川淳二っぽい変なアジア人を配しているところは面白いけれど、80年代の日本の映像と現在のアメリカの映像をつなぐの無理アリですよ。
 
 
 「料理の鉄人」>> "U.S.A."の名前を冠したスペシャル版なのかな?フレンチのサカイ対アメリカ版鉄人、NYかどこかの日本人シェフ対アメリカ版鉄人らの2回。鹿賀丈史役が、マーシャルアーツやるようなアジア系アメリカンで、やっぱりアクが弱い、キャラが立ってない。オープニングで何かかじったりはするけれど。その弱さのせいか、進行役にもう一人、他の番組を持っている料理評論家みたいなのが加わる。コイツ、感じが悪いし、元番組の大仰なアニメ風演出に合わないと思うんだけど。
 
 中継アナウンスはまぁオリジナルに近い感じかな。セットは日本の方がちょっと上。アメリカ版鉄人、料理のレパートリーが出せないのか、皆、青服~~。演出とか日本のを踏襲すればいいのにね、アメリカ人にも受けたんだから。対戦結果は2戦ともアメリカ鉄人の勝ち。最弱鉄人が日本代表だったからかな、道場を出しなさい!とは言え、どう見ても、盛り付けやバラエティで日本側の方が上だろ。こういうところが、アメリカの嫌われる大人げの無さ。同時に視聴者集計もやっていて、視聴者は圧倒的に日本鉄人勝ちに票を入れていたのがちょっと笑えた。
 
 アメリカ鉄人は、やはりといった感じでクレオール&ケイジャンのニューオリンズ基盤の料理人。アメリカの料理って、おいしいと言われるのここぐらいなんだよなぁ。Emerylという同じケーブル局に番組を持っている料理人も、やはりニューオリンズ出身で人気者。ニューオリンズへ行った時に、彼のレストランに行ってみたかった気も少しする、ミーハーだが。

 ******
 
 転出の手続きで郵便局へ。郵送物無くす、勝手に日本に返送する、みたいなのが日常茶飯事の彼ら。行列ができているのに、案の定、4人が集まって何かを協議中。いいから少なくとも2人は早く窓口に回りなさい。
 
 
 「外国に転出するので、住所変更したいんですが。」
 
 「外国、どこ?」
 
 「日本へ帰るので...」
 
 「外国の転送はダメ、できない。」
 
 「(ならば、何で国名を聞く?) いや、できるはずですよ。」
 
 「絶対だめ。」
 
 「事前にeメールで問い合わせしたら、ウェブではできないので、こちらへ来て書類を提出しろって言われたんですけどね。」
 
 「ダメ。」
 
 「ここにプリントアウトして来た、このメールを見てくださいよ。」
 
 「ダメ。」
 
 「ほら、書いてあるでしょ。」
 
 「ナニ、ダメって書いてあるじゃないか。」
 
 「イヤイヤ、それはウェブ上ではダメという話で、後半に書いてあるでしょ。できるって。」
 
 「海外はダメ。」
 
 「絶対できるって知ってるんだよ。」
 
 「向こう行って上司に聞いてくれ。今、上司いないから聞けないけどな。」
 
 「俺は知ってる。絶対できる。」

 「ダメだ、絶対ダメ。」(横を向いて、隣の女性に)「外国への転送ってできるようになったのかい?」「えぇ。」
 
 「そんなの知らなかった。」 (あの~、かなり前からその筈なんだけどねぇ。)
 
 (横を向いたまま、ポイと書類を投げてよこす) 「ハイ、次。」
 
 
 もうこんなのにも慣れたんで、絶対引かないけれど、日本に帰るとこういうのがちょっと懐かしくなるのかな?

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つれづれ 1弾

 昨日、インターン身分で内部に入り込んで研究をしていたサンフランシスコの機関で最終プレゼン。英語はまだまだ悲惨なものだけど、英語プレゼンにはようやく慣れてきましたなぁ。ま、それなりに評価してもらった様子。少々専門外の情報系、プログラミングの方向にも向かってしまったので、言語の勉強を一から始める羽目になったのは、ほぼ卒業に関係ない単位に対してどうかというところだったけれど。プレゼン出席の偉い人がしきりに「教授にAつけてもらったのかい?」とジョークを飛ばしてたのも、何だか皮肉。
 
 しかし、教授もしれっと成績も確定&卒業式終了後に、どんどん追加課題を投げてくれるから、何ともはや。教授自体も多忙で、ミネソタからコンサルの仕事で帰って来たと思ったら、翌朝に2人で打ち合わせして(同時に子守)、プレゼン終わったらすぐまた空港へ、というスケジュールだから、こちとらも文句言えないけれど。
 
 帰り際に、駅まで追っかけて来たIT担当のおっちゃんにつかまって、作ったプログラムのインストール・トラブルをケア。結局、朝から晩まで拘束の1日でありました。「ゲストだからよ」と言ってペプシをおごってくれて、気がよかったのでちょっと面白かった。「ダイエットだけど、いいのかい?」とか。
 
 ようやく懸案事項が終わって、3割方残っている撤退事務手続きに専念。でも、荷造りも...憂鬱だ。嬉しいことにいろんな方との送別食事会もあって、これからが過密スケジュールの勝負どころです。こんなブログを書いていていいんでしょうか?
 
***

 帰り際に裏道を歩いていたら、裏庭から突き出たビワの木を、棒で突いている泥棒ガキンチョ2人組を発見。何か、日本と変わらぬ風景だなぁと少し感心。
 
***

 近所で車を走らせていたら、何やらでかい猫がノシノシ道を横切る。よ~く見ると、アライグマでありました。ラスカル殿も薄汚れてくたびれた感じで、少し幻滅。鹿やリスは何度も見たけど、ラスカル君は最初で最後かな。マウンテンライオンやスカンクにはついに遭遇せずじまい。近くの山にいっぱいいるらしいんだけれど。

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2004.04.18

米国不動産屋にツッコミ

 先日、友人を連れてお気に入りのタイ料理屋に出かけたんですが、週末ということでテーブルがいっぱいいっぱい。店先で空腹をこらえて待つものの、なかなか出て来ません。アメリカの街先には、フリーペーパーや広告誌の入ったラックがあちこちにあって、丁度その店の前にも棚があったので、一つ手に取って暇を潰してみました。
 
 ナニナニ、「不動産情報」?
 
 旅行で高級住宅地や別荘地に出かけると、必ずと言っていいほど、中心地にある不動産屋の軒先を観光客が覗き込んでいて、「まぁ、やっぱりお高いわね」ってな感じなんですが、ベイエリアの地価もアメリカではNYに次ぐぐらいの馬鹿高さです。何せ、サンフランシスコの中心の方では、1ルーム・マンションが月10万~20万円の世界ですから。
 
 ま、甲斐性ない僕には高嶺の花ですよ。手に取った情報誌の中には、いろいろ立派な家の写真がありますがね。うん?...........
  
 
 
     realtor1.jpg
 
 
 
 何で、家を写さない?庭の椅子だけ写ってても困るのでは?
 
 
 
 
     realtor2.jpg
 
 
 
 こっちはお絵かきです。"(イメージ)"って奴ですか?
 
 素人が書いたとしか思えません。完璧2次元だし。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     realtor3.jpg
 
 
 
 なめてます。
 
 本当に皆、こんな広告見て不動産を買うのでしょうか?疑問符でいっぱいになった頭のおかげで、待ち時間はあっという間に過ぎて行きました。

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ニックネームの不思議

 "California"の"C"は"China"の"C"と言われるくらい、アジア系の多い加州。元々、アメリカ全土でも少しは名の通った大学の工学部ならば、学生の3割~5割がアジア系なことは多いわけだけど、シリコンバレーを擁し、ハイテク産業も盛んな北カリフォルニアのベイエリアと呼ばれる地域の場合、住民自体、とにかくアジア系の比率が高い。圧倒的な人数の中国系に加え、日本人も日系移民がいるし、サンフランシスコの街の南端にあるDaly Cityが「リトル・フィリピン」と呼ばれる位、フィリピン系もいる。タガログ語も結構耳にする言葉。その他、韓国人街もあちこちにあるし、タイ人、シンガポール辺りも学生には珍しくなく、IT系・化学系を中心にインド人は多々。ベトナム系はタクシー運転手にいたりして、運ちゃんといえばターバン巻いたインド人がやたらに多い。
 
 アメリカの都市部といえば、低収入な仕事をしているのが、メキシコ&中南米からのラテン系(もしくはアフリカン・アメリカン)というのが通常のパターンなのだが、そうした層から高学歴な仕事まで、アジア系の進出率が非常に高いのがベイエリア。NYやサンフランシスコ・ベイエリアを見てしまうと、アメリカを形容する「人種のるつぼ」という言葉も他の街には当てはまらないような気にもなってしまうくらい。実際、中部の街やリゾート地に行くと、白人天国な場所もあって、アジア系はジロジロ好奇の目で見られたりもするので、やっぱり住処のベイエリアが一番落ち着く場所だったりするのです。ま、日本でも地方の小さな町を外人さんが歩いていたら目立つだろうから、それと同じことなのだろうけど。
 
 そんなベイアリアなので、出身国のなまりで喋っていても、大抵、相手は慣れているし、こっちも慣れているので、変な英語のやり取りでもコミュニケーションが成り立つことが多い。日本人が苦手で、当然、難関なLとRの辺りは向こうも聞き取ろうと構えたりするのはご愛嬌。
 
 そうした状況でも、やはり少し問題になるのが、名前。皆、外国人に慣れているとはいえ、最初に自己紹介する時、音を聞き取ろうと身構える様子が見て取れる。だから、最初からニックネームを名乗ると、外国人慣れしたカリフォルニアン達でも一様にホッとした表情を浮かぶ。「日本人の名前だろ、3音節か4音節なのに何で覚えられんのかい?」と言うことなかれ、知らないパターンの配列というのは頭に入らないものなのだ。日本人相手ならば、例えば「山田さん」、「山」と来た時点で、もう次に来る音が予想できているから、多少うるさくて「ダ」だか「カ」だか「ラ」だか聞き取りにくくても、頭の中のデータベースで「ダだな」というのが分る。それ以前に「ヤマダ」がもう一式の単語として頭に入っているので、「ヤアア」ぐらいにしか聞き取れなくても検討がつく。
 
 これが到底聞いたことがない配列になったら、聞き取れない。「ヤアア」→「ヤパマ」みたいな発想ができないから当然。という訳で、アメリカ人が誰でも2音節のニックネームで呼びたがるというのは、やむを得ない慣習であるとも言える。でも、ニックネーム慣れしていない日本人は何か自分でニックネームを名乗るのに照れがあったりもして、知り合いの日本人が一緒で、初対面のアメリカ人にニックネームで名乗ったりすると、少し半笑いされたりも。日本の愛称にもニックネーム的なものがあったりもするけれど、一般的なのは「ヤマさん」とか「ヤマチャン」とかで、愛称の方が音が長くなったりするので、逆にネイティブに日本の愛称を説明する場合、その風習が理解しにくかったりもするようだ。
 
 このご時世、海外に出かける人間も多いのか、ニックネームの風習が無い国からやって来た人間もあらかじめ呼び名を用意していたりすることが多く、最初にアメリカでESL(語学コース)を受講した際にも、8割以上を占めるアジア系の生徒が即座にニックネームを提供できた。一説によると、。「お前はBill」みたいな感じで中学や高校で英語の教師が最初に命名するらしいのだが、真偽は不明瞭。聞いてみると、「そう」と答える人間もいるのだけれど、意外と「ひ・み・つ」みたいなことも多い。ちょっと昔はそうだったのかもしれない。Evelynみたいな妙な名前が付いてたりするので気になったりもしたのだが。
 
 ポイントになるのは、この場合ニックネームというより名前の場合が多いこと。つまり、ニックネームならば、例えば"Bob"や"Bobby"や"Rob"なんだけど、これが"Robert"と自己紹介。この場合、愛称で呼ぶのか、何だか複雑で、しかも元の名前と全く関係なかったりするので、ややこしい。実名>仮の名>愛称?。市民権を取った学生が、誇らしげに「これが新しい名前、John(例)だ」と名乗ったりしているのにも会ったこともあるが、アメリカで生活するために、英語圏でお馴染みの名前を付けることは珍しくないわけではあるとはいえ、ね。
 
 日本人の場合は、元の名前から音をとる場合が多いようだ。「ヒロアキ」>"Hiro"とかのように。でも、何故か実名に全く関係ないニックネームを自ら名乗る人もいるらしく、しかも、その場合"Tom"ということが多い。「トモヒロ」>"Tomo">"Tom"だったりもする場合もあるけれど、なぜ"Tom"が好まれるのか?英語の教科書で必ず登場するのがトムだったから?それとも、トム・クルーズへのあこがれからだろうか。ちょっと謎。

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2004.03.26

ニューオリンズ紀行

 正味2日+αほどだが、ニューオリンズを観光してきたので、その顛末を簡単に記録。
 
 西海岸・東海岸、中部、カナダ・メキシコと北米の主な地域を駆け足で観光して来たが、合衆国南部がこれまで未踏の地。今回初めて訪れてみたが、やはり雰囲気は独特。住民の大半がアフリカン・アメリカンであるわけだが、街には白人客ばかりでサーブする側が皆アフリカン。他の都市ならば飲食店や清掃員にはラティーノが多いのだが、ニューオリンズでは見事に黒白が分かれていた。テキサス辺りの空港からそうだが、アフリカン・アメリカンに靴を磨いてもらう白人という風景がかなり一般的。そもそも西海岸界隈じゃ靴磨き自体、あまり見ない気もするし。でも、サービスのレベルは圧倒的に平均的なアメリカのレベルより遥かに高い。朝食でマクドナルドに入った時も、その余りの手際の良さに感動(日本人の目で見ると、アメリカの一般的なレベルは凄いです、もう慣れたけど)。
 
 特に、観光地にもかかわらず、白人客の身なりがかなりキチッとしている。Tシャツ姿のラフな格好がまじるのがアメリカの観光地の常だが、どこへ行っても襟付きのシャツを着ている率が相当高くて少し意外だった。フォレスト・ガンプが現代らしからぬ格好をしているが、結構あんな感じ(もっと普通の格好だが)。元々地方都市にもかかわらず、ドレスコードがあるようなレストラン(でも値段はそれ程でもなかったりする)も多く、そこら辺は軽装で出かけた誤算でもあった。
 
 空港にはところどころ日本語表示があって、「あぁ日本人もいっぱい来ているんだな」と思わされたが、街中の黄色人種率は相当低く、ハイシーズンでないためかバックパッカーのような学生達がチョボチョボ程度。もっといるのかなと思っていたけれど、考えてみればLAと組み合わせてベガス、LAとサンフランシスコ、ワシントンとNYみたいに周遊で組み合わせるような観光スポットが近くにないんですねぇ。ヒューストン?ダラス?う~ん・・・
 
 スペイン、フランスの文化の影響下にあったため、ごちゃごちゃした街並みにはヨーロピアン・テイストが漂う感じ。夜遅くまで人であふれかえる一角があって、治安もそこそこ。その界隈はストリップ小屋にバーが立ち並び、深夜まで騒ぎが続き、道に山積みになった生ゴミがプ~ンと臭うという、正に歌舞伎町的な雰囲気。もっと観光客向けに安全だけど。面白いのは、スペイン風の建屋のため、2階や3階に細工のきれいな鉄柵のあるバルコニーが必ずあること。このテラス部分も、立ち飲みもしくはテーブルのバーになっていて、皆、道を見下ろしながら酒をあおっている風景。こんな感じ。
 
 
        bourbon.jpg
 
 
 夜が始まるにはまだ早いので、人もまばら。
      
 他にめぼしい観光といえば、郊外に広がるBayouと言われる沼地のボート・ツアー。もっと鬱蒼とした感じをイメージしていたけれど、意外と植生上、木の丈が低くて視界は良好。ワニも時々見かけた。
 
 
        alligator.jpg
 
 
 客も期待していたけれど、意外と小さい赤ちゃんサイズ。大きいワニも目の辺りしか出していないで淀みに潜んでいるから、こんなもんなのかな、って感じなんですよね。それよりも、ボートが1隻通れるようなルートに分け入ると、向こうから次から次へすれ違いのボートが現れるのが印象的でした。排気ガスを垂れ流し、草木をなぎ倒し.......っていいんですか?さっき「自然保護地域」って看板が出ていましたが?アメリカの国立公園でありがちな風景ですが。途中で草むらに寄せて小さなカエルを拾うのも環境保護的にどうかと思ったけれど、勢いあまって足をもいじゃうツアー・メンバーの方、お願いしますよ。不器用にも程があります。
 
 その他は「タラのテーマ」が流れてきそうな、かつての農場主のお屋敷を訪ねるプランテーション・ツアー。一帯で20~30ぐらいの屋敷が観光資源として保存されているようだけど、訪ねた屋敷で訪問客が平均600人/日。ここ数日は1,000人/日というから大したもの。都会っ子な都市の離れた若奥様が街で遊び呆けて家に帰って来ず、旦那は農場で鬱状態になって夭折。その後、子供の代には残った奥様の浪費で家も破産、という典型的な南部の没落史がもののあはれ。
 
 これからニューオリンズに行く方がいらっしゃったら、ミシシッピ川のディナー・クルーズは飛ばしてもいいのでは、とご提案。北米の観光産業に興味があるので出かけた際にディナー・トレインを利用してみたりするのだが、今回のクルーズは値段の割りに何とも。船上のジャズ演奏も街中で十分楽しめるような内容だし、夕食の内容が少々ひどい。土地の料理は余り無いし、セルフサービスで混雑がもの凄くて整理もせずに大混乱。夜の眺めもよくないので、ボリまくりでしょ。電話をかけたら土曜日売り切れだったぐらいなので、観光地の伝統の威力で売れるんだろうけれど、営業努力が足りな過ぎるから、恐らくその内廃れていくんじゃないのかな。ミシシッピ上の汽船というのは絵になる体験だけど。

 後は、ツアーに参加している最中に話しかけてきたアメリカ人が「いいから、行ってみなよ」と教えてくれた、ダウンタウンから路面電車で20分ぐらい行ったところにあるGarden Districtへ。古いお屋敷が並ぶ郊外で何かラブリーな住宅地だった。そのアメリカ人曰く、アン・ライスの生家があるらしいんだけどよく分からず、別に思い入れもないし、適当に辺りをウロウロして雰囲気を楽しんでお茶してた。その近くの小さなショッピング・モールに写真のギャラリーが入っていて、ニューオリンズで昔撮ったというモノクロの写真がRobert Frankの「アメリカ人」にありそうな感じでナイスだったので購入。こういうお土産はイイです。ダウンタウンには有名なアンティーク屋とギャラリーが立ち並ぶRoyal St.があるけれど、そこの絵や写真にピンと来るのは無かった。意外と欧州趣味が多かったけれど。
 
 
        jazz.jpg

 
 大したネタがあるわけでは無いけれど、ジャズの話は別エントリーに。それにしても何故か、行く場所行く場所でかぶりつきの最先頭に座ることになったので、ちょっと落ち着かず。写真は老舗のArnaud'sにて。ここのカキがそこそこ有名なので飛び込みで堪能。まずいというかマトモな料理の無いアメリカでは南部料理というものは、数少ない美味しい料理の代表格なわけだが、ニューオリンズのケイジャン、クレオールは確かにまぁおいしい。少し味が濃すぎてしつこいけれど。いつも思うのだが、「ダシ」という観念が無いからアメリカ、イギリス等々の料理は不味いのだろうか。
 
 ルイジアナの魚介類消費量はアメリカ全体の40%前後とかで、ザリガニ・ワニ・カメ・エビ・カキ・カエル辺りが普通にレストランで食べられる。皆、濃厚なスパイスで煮込んだ感じで味が分かりにくいので、別にゲテモノ食いな感じもしないしね。ワニだけはソーセージ等で食べるのが普通みたい。これも臭い等々よく分からなかった。
 
 他に立ち寄った有名な老舗レストランのメニュー曰く、
 
  
   「Brennen's(そこのレストラン名)でワイン無しの朝食なんて・・・」
 
 
 何だかクリープの宣伝みたいだけど、お言葉に甘えて朝から晩まで飲んだくれてました。妻の白い眼を軽く流してね。珍しく旅先では車の運転ゼロの旅行だったし。

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2004.03.12

心が癒される場所

 只今、かみさんが所用で一時帰国中なもので、忙しない生活に加えて何だか寂しい感じ。
 
 慣れない異国暮らしの留学生の場合、連れ合いがいた方が勉強の効率が上がるとかいうデータもあるそうだが、一方、渡航すぐのトラブルも一般的。仕事を離れれば「週末どこへ行こうか?」という感じの駐在員の方々と異なり、授業時間外にグループワークやリサーチ、宿題etcを抱えている学生。特に語学力のハンデがある場合には眠れないような日々も続く。ネイティブですら眠い目こすってやって行くような日々であるし。昔に経験した日本の大学院はもう少し研究に専念する感じだったが、こちらは通常の授業も結構負荷が高い感じ。入学してすぐに机にかじり続ける旦那に対して、(仕事をやめて)付き添って来たりした奥様は話す相手もいないし、生活の細かいところも分からない。そうする内に、お互いのストレスが溜まって行くというパターンが多い様子。毎日午前様なハードワークの旦那を持った主婦のケースで、切羽詰った感じといえば分るだろうか。
 
 ウチの場合が最初どうだったのかはとりあえず置いておこう。でも、側にいてもらっている支えってやっぱり大きかったと思う、特にここ1年。そうは言いつつ、異国暮らしの中、時々は何だかブルーになることだってある。自分の場合、音楽・酒辺りは欠かせないカンフル剤かな。加えて、何だか心が和む場所というのもあって、気が滅入った時にこんな3箇所にふらりと足を向けたりすることが多い。
 
 
1. 原生林
 
 カリフォルニアというとパームツリーを思い浮かべる方が多いかもしれないが、あれはどちらかと言えば南カリフォルニア(LA他)の情景。北カリフォルニア(サンノゼ、サンフランシスコ、サクラメント)にも無いわけではないが、近所を見た限りもっとモミの木のような三角の大木が多い気がする。北部の海岸沿いにはレッドウッドと呼ばれるセコイア杉の原生林が至るところにあってドライブすると楽しいが、キャンパス付近にも小さな原生林(でも木は大きい)があってそこが何だかシンミリするのにいい所。木々の臭いがプ~ンと香って、デブなリスがチョロチョロ。小川みたいなのも流れていて、近所の人が犬を散歩させに来てたり。横になった木や切り株がいい具合にあるし。
 
 
2. 丘の上
 
 日本でも育ったり縁のあったりした土地に起伏があって海も見えるようなことが多かったので、平らで一面に家が広がっているような土地より、歩くのがしんどいけれど起伏のある土地が好きだったりする。今いる近所にも、車で5分ぐらいの所に、送電線の鉄塔と並行に空へ上って行くような真っ直ぐな道があって、そこの頂上からの眺めが最高。絵葉書になりそうなぐらいなのだが、残念ながら180度の正にパノラマ・ビューなもので写真に納まり切らない爽快さ。馬力がギリギリのボロ車で一気に駆け上がって、風景を眺めていると心も和むってもの。何とか画像にしてアップできないかな。
 
 
3. キッチン
 
 恥ずかしいことに、僕はほとんど料理ができないのでキッチンといっても皿洗いぐらい。古い建屋なもので、キッチンも狭くて使いにくいのだが、そこに付いている2枚の小窓からの眺めがいい。隣の家がいろいろオレンジからリンゴから植えているのだが、窓から紫色のきれいな花等々が見える。鳥もよく飛んで来ていて、特にたまにハチドリが蜜を吸いに来ているのがなかなかナイス。
 
 
 
 
※追記(03/13/2004):
 以上のような場所を、名付けて"Secret Garden"というらしいですね。>参考記事
(03/12/2004付けのエントリーの一つです・・・Doblogは個々のエントリーへのリンクがすぐデッドになるので困ったものです。)

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2004.02.17

アメリカ人と日本人、どちらが車の運転がうまいのか?

 思うに、自分の車の運転は結構下手な部類の方じゃないかと。ただし、ここで言う「車の運転がうまい」という言葉には注意が必要と思うわけです。基本的に「車の運転技術」と言った場合、大まかに2つの意味解釈ができるのではないでしょうか。
 
 一つが、「身体的な能力」。ポテンシャルの部分で、いわゆる運動神経ですね。危険に直面した時、当然、とっさの判断・体の反応が、事故に至るか逃れられるか、事故の被害が大きくなるか小さくなるかに影響する筈です。残念ながら、人間は生まれて来た時点+幼い頃の環境で身体能力に差が生じますから。僕は体を動かすのが得意とは言えない方なので、最初に書いた話はこの能力についてです。
 
 しかしながら総合的に見ると、上記の能力は最終的な「運転能力」の一部に過ぎないと思うんです。「全体的な運転能力」とは、結局「事故を起こす確率」で定義できるんですね。運動神経が悪くても自分の能力を把握した運転をしていれば、事故のリスクは下がります。対して、調子に乗った運転をしていれば、いくら運動能力が高いドライバーでも、リスクは高くなるわけですね。
 
 僕より「運転がうまい(この場合、前者の観点)」ドライバーの運転で九死に一生を得るような経験をしたことがある一方、自分の運転でそういう目にあったことがないというのが一つの例です。他にも、日本の高速でも気が狂ったようなスピードで運転する人がいますよね。ああいった人はどうやら自分のドライブ・テクニックに酔っているようですが、全くの勘違いかと。周りの人間が「あの車は危ない」と思って避けてくれているだけですから。レース場で走れば「身体能力」だけで評価されるのかもしれませんが、公道で事故へのリスクを上げているということは状況判断力が健全でないと言えますしね。
 
 さて、長々と導入を書いたのは、お題の部分につながるからでして。つまり、タイトルの「運転がうまい」というのは後者の定義、ということを言いたかったわけです。その観点で見てみると・・・・・・・・一体どうなるのでしょう?
 
 
ケース1: 路肩に寄せる 
 
 交通量が激しい道であろうが、停車後、アメリカではまず後ろを確認しないでドアを開ける人がほとんどです。しかも、迷わずドア全開。日本の交通状況に対して、スクーターがほぼ走っていないのも大きいと思いますが、かなり危険。
 
 
ケース2: 前方を注意する
 
 電話会社の圧力もあって、昨年、カリフォルニアでは運転中の携帯禁止法案が否決されてしまったわけですが、とにかく電話かけまくり。それも日本に比べて電話が長い!ビジネスで止むを得なくというより、単にしゃべくりまくりの場合が多い気はします(これは多少偏見)。
 
 電車や乗り合いタクシーでも構わずに使うような社会なので、恐らくその延長線上にあるのでしょう。統計上、危険率が上がるという事実も知らない人が多いように見受けられます。住んでいる近所には学校がやたらにあって、一度、前の車が携帯を使っての不注意で子供を軽く轢きかけたのを見て、やっぱり危ないなと思ってます。
 
 
ケース3: 車線変更・合流する
 
 高速での運転時、車間距離が極端に短いんですよね。特に車線変更をする場合、もの凄い急角度で入って来ることが多いです。日本でも最近その傾向が強いものの、アメリカではウィンカーを使わない率が8割9割の気がします。アメ車自体にウィンカー用のランプが無いものが多いですね(テールランプが点滅)。
 
 カリフォルニアの高速は6車線ぐらいあったりもして、行先表示が少ないジャンクションで端から端まで動かなければならないことも多く、車線変更をかなり派手にやる必要があります。その際も周りを見てない車が多い様子。流れを見て譲ったり、車間距離を調節するという意識が弱いので、今まで非優先の車線から進入してくるトラックや車に突っ込まれそうになったことがあります。一度は、向こうが悪いのに映画でお馴染みの中指ポーズをしてくれました。明らかにあなたが悪いんですよ、オバちゃん!(ボロボロの車で、いかにもイカれた感じでしたが。)
 
 
ケース4: 街中で駐車する
 
 東京での縦列駐車に比べれば、かわいいものと思うかもしれませんが、サンフランシスコ市内は結構な環境です。坂が急角度すぎて(日本であれだけの坂はめったにないです)垂直駐車も多いですしね。一般の街中でも、駐車スペースを増やすため、30度程度の斜め路駐があります。これは、古いスタイルの駐車形式で、横に停まっている車群で死角になっているような往来へバックで発車するので、統計データ上でも事故率が高くなる方法なのですが。そんなこんなで東京ほどのハードさは無いですが、駐車能力に関してはそんなにひどいとも言えない気はします。
 
 
 さて、結論として、車を運転している頻度は高いので、慣れと経験という点では分があるはずながら、やはりアメリカ人の方が運転は下手かと。周りに払う注意力が低いという点からですね。とにかく道が広いので、上に挙げたような例でも危険を回避できる率が高くなります。例えば、住んでいる場所の前を走っている道路なんて1車線ですが、車幅を考えると3本車線を作ってもお釣りが来るぐらい。「危ない!」と思っても、派手にハンドルを切るスペースが多分にあるわけです。ほとんどの道路が路駐スペースを取っても車線が取れるぐらいの広さですからねぇ。
 
 
 
おまけ: アメリカで見た一番下手くそなドライバー
  
 友人を車で送ろうと道端で立ち話をしていた時、スーッと通り過ぎた車が45度の角度でバックをして来ました。何だろうと思って見ていたら、どうやら道を聞きたかったらしいんですよ。それはいいんですが、斜めにバックしたまま、路肩に乗り上げる。さらに工事用に立てかけてあった看板をガラガラとなぎ倒す。そのまま停まらず電柱へ。
 
 ありゃりゃ~って感じで皆唖然としていたんですが、道を聞いたと思ったら、平気な顔で発進してつむじ風のように去っていきました。あきれた僕は、一人で看板をただただ積み直すだけでしたよ。
 
 
 
 
【過去のコメント】

[Tweety] [2004/02/17 00:14] [ MyDoblog ]
私の前のアシスタントは目が悪いんですが、よくめがねをうちに忘れてきて、それでも運転していました。よく中央分離帯にタイヤをぶつけたり、分離線の上を走っていました。おそろしかったです。

[Newell] [2004/02/17 06:43] [ MyDoblog ]
私の知っている限りで、アメリカ人の運転は乱暴で雑な人が多いです。あと、運転中に後席の人と話すときに、わざわざ振り向かなくてもいいって。(^^;

[blue&gold02] [2004/02/17 22:30] [ MyDoblog ]
Tweetyさん>
怖いですね。僕の日本の友人でも、視力が落ちてきて、「あの青信号の矢印、どっち向き」と聞く奴がいました。しつこく言って、眼鏡を買わせましたけどね。

Newellさん>
日本人でも、複数人でドライブしていて、「あ、あそこのビル、面白いね」と言うと、一緒に横を向くドライバーがいました。「いいから、前を向け」って!アメリカ人の車への同乗経験では、やっぱり激しく携帯使用の時が怖かったです。

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2004.02.11

アメリカのサービス水準 ("怒っちゃ駄目よ...")

 これまた、「書くと書いて書いていなかった」お話。
 
 日本で引越し・転勤した場合に、誰かに頼んだりできないならば、恐らく「役所等の諸手続きは半休する、または休日に、何箇所かを一気に回り電話をかけまくって片付ける」と考えることでしょう。アメリカに初めて引越して来た場合、同じ感覚でいると痛い目にあいます。仕事で会社がある程度手続きをやってくれる場合と、学生みたいな不安定な身分とは差があるとは思いますが、どこへ行っても事務手続きがトラブる確率、30%~50%!僕の例を見てみましょう。
 
 
1. 電話加入
 電話で処理完了→でも開通せず→再度、連絡→登録未処理(最初のオペレーターは20分も何をやっていたのでしょうか、謎は尽きません)→その後も登録名間違い→挙句の果てに、最初の月に$1,000超の請求書(加入後、半月で10万円以上です、あり得ません)。

2. ガス・電気契約
 電話でダメ、事務所へ出向く羽目に。

3. SSN(各種、事務手続きに必要なIDナンバー)取得
 大学当局と公的事務所で食い違い、両者の間を3回往復=2日半つぶれました。
 
4. 携帯加入
 店先で駄目、電話しろ→電話で駄目、別の店へ行け→店先で駄目、専門ショップへ行け→やっと契約。
 
 
とまぁ、こんな感じ。とにかく、アメリカの事務手続きのレベルは恐ろしく信頼性が低いのであります。サービスを受ける側の人間も皆、このレベルが標準だと思っているので、ちょっとやそっとでは騒ぎません。恐らく、仕事でのやり取り等で経験が無い日本人がこちらへ来たら、最初は唖然とすることでしょう。でも、怒っても何にも変わらりません。
 
 何故、こんな話を書くのかと言うと、慣れてきたとは言え、つい先日久しぶりにまた立て続けに遭遇したものでして。一つがガス・電気の請求書。お馴染みの1月$1,000の請求書です、あり得ません。自分でメーターを読んで電話してクレーム。「これじゃ検査員いらないじゃん!」という突っ込みは置いておきましょう。
 
 ちなみに、問題の解決のためにコールセンターやカスタマーセンターへ電話をかけてクレームするのはアメリカでの生活上欠かせない要素です。大抵「待ち時間20分」とか告げられ、ひどい時は40分、50分待たされたりもするのですが。その前に、オペレーターと話すため、延々と選択メニューを押さなければならないという手続きもあります。ある人の経験談では、ボタンを押していったら一番最初のメニューに戻ってしまったことがあったとか。とにかく面倒な話です。
 
 さて、最近の経験のもう一つが、通学途中のバス。運転手が途中で道を分からなくなって、焦って道を逆走。「危ない、危ない!」と言われてからも、今度はルートが分からなくて、結局乗ったバス停まで戻ってしまいました。滅茶苦茶です。でも、乗客も平静なものでした(さすがに身の危険を感じて不安そうでしたが)。こうしたサービスの根幹に関わる問題点以外にも、バスの運転手は非常に横柄なことが少なくありません。この前も障害を持ったお婆さんが
 
 「あんたみたいに無礼な人間、初めて会ったわよ」
 
と怒っていました。言われた側は全く動じていませんが。乗車する時に定期を見せる場合でも、
 
 「お前は何で俺が横向いてるのに、黙って通り過ぎたんだ。」
 
と文句を付けられたりもします。冬の寒い時期、運転手が車内で昼食を食べている間、車外に震える乗客を待たせたまま、という光景も眼にしましたね。喧嘩っ早い若い女性の運転手もいることもあって、4文字言葉で他の車の運転手と怒鳴り合いが始まったりもします。映画「スピード」の「ワイルド・キャット」なんて可愛いものです。
 
 サービスレベルについて一番悪名が高いのは、恐らく郵便局とDMV(運転免許発行のオフィス)でしょうか。例えば、郵便局では日本的な感覚では信じられないほどの郵便が紛失します。個人的にも1.5年で3回ほど経験したかな。また、郵便局の場合30~40分、DMVの場合1~2時間